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長時間労働の是正こそ成長戦略『労働時間革命』小室淑恵 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵さんという方をご存知でしょうか。

この人こそ、長時間労働の是正を政府に働きかけて「働き方改革こそ成長戦略だ」という政府の方針を方向付けた立役者になる方です。

 

小室さんは2014年9月に政府の産業競争力会議の民間議員に任命されました。

小室さんは当時30代で年配の男性議員に囲まれて、発言するのに精一杯だったそうです。

 

当時は労働時間の削減という考え方は浸透しておらず、逆に労働時間の管理を外して無制限に働かせた方が有能な人材が力を発揮して産業成長につながるという考え方が一般的だったそうです。

 

会議の当初の議論では、少子高齢化対策として「女性の活躍」ということが漠然と語られていました。

海外では浸透した考え方でしたが国内では理解が得られていなかったのですね。

女性の活躍や少子化対策のために具体的に何をすればいいのか。

それが分かっていないまま女性優遇策のようなものを打ち出して迷走していたようです。

 

なにをすれば少子化対策や成長戦略につながるのか?

 

小室さんは「女性活躍を推進しながら少子化対策にも効果がある施策は、長時間労働の是正である」という具体的なエビデンスや海外事例を会議のなかで何度も説明し、ほかの議員や政府を説得していったのですね。

 

女性の育児負担や家事労働の問題を解決するのに、女性の立場から、男性の長時間労働の是正の必要性を訴えたのは、後にも先にも小室さんだけでしょう。

 

小室さんの会社は数多くの企業にコンサルティングを行いましたが、なかでも政府を説得するに最もインパクトがあったのは、株式会社リクルートスタッフィングの事例だったそうです。

 

リクルートスタッフィングに3年以上コンサルティングを行った結果、休日出勤68%削減、深夜労働86%削減、生産性5%向上したそうです。

さらに何よりも政府が注目したのは、取り組み前に比べて女性の従業員の出産数が1.8倍になったというものでした。

 

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業績が上がって、子どもの生まれる数が増える。

 

まさに今の日本が実現したいことを、小室さんの会社がコンサルティングを行った会社は実現していったのですね。

これに次第に政府や国会議員が理解を示し賛同していったことで、「長時間労働の是正=産業成長戦略」という政府の方針ができていって2015年6月の「日本再興戦略」の閣議決定に盛り込まれました。

 

小室さんは若年人口が増える「人口ボーナス期」から、少子高齢化の「人口オーナス期」に適した働き方のルールに一気に変えなければならないと主張しています。

これを小室さんは「地盤沈下していく人口ボーナス山から、隆起していく人口オーナス山に飛び移るしかこれからの日本が生き残る道は無い」と表現しています。

 

長時間労働は「勝つための手段」ではなく、「負けている原因」なのです。

 

小室淑恵さんの主張には完全同意ですね。

ちなみに小室さん、とても美しい方でファンになりました。

残業時間を削減して業績を向上するという戦略については彼女の著書『労働時間革命』に詳しく書かれていますので、是非お読みください。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『労働時間革命 残業削減で業績向上!その仕組みが分かる』小室淑恵 著(毎日新聞出版

 

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