仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

40代中年の危機 休職と復職 働き方改革 ワークライフバランス 副業・複業 メンタルセット

自衛隊ハラスメント「従順な者にはアメを与え異端者には陰険なムチ」

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

僕は過労と上司のパワハラで半年間休職したことがある事務職の人間です。

 

僕は経験者だから、仕事でしんどい思いをしている人、病気してしまった人、職場の人間関係が原因で休職や退職や転職してしまった人の立場に立ってモノを言いたいと思います。

 

自衛隊ハラスメント「声をあげても黙殺され、人事評価を下げられた」。

 

弁護士ドットコムニュースの2024年1月15日の記事です。

 

www.bengo4.com

 

有志の弁護士グループが自衛隊員(元自衛隊員)や家族らを対象にアンケートを実施したところ「ハラスメントの声をあげても黙殺されてきた」「従順な者にはアメを与え異端者には陰険なムチを与える現況」などと悲痛な声が寄せられた。

アンケートでは、回答者の7割が自衛隊内で相談したものの、調査を求めた人のうち、処分に至ったのは3%のみだった。また退職強要や配置転換などの不利益取り扱いを受けた人もおり、アンケートを実施した「自衛官の人権弁護団・全国ネットワーク」の武井由起子弁護士は「ハラスメントを肯定する文化や、声をあげた者を罰する文化の存在がある。アンケートでは第三者機関による調査や判断、被害者保護を望む声が多数寄せられた」と話した。

 

へえ、「自衛官の人権弁護団・全国ネットワーク」というのがあるんですね。

 

国を守るというシビアで大事な仕事だからこそ、第三者機関が彼らの権利を守らなければならないので、この人権弁護団の存在は非常に貴重なものです。

 

自衛官は厳しい仕事だと想像します。

 

非常時においては上官の命令は絶対で、軍隊として統率のとれた行動をしないと、命を落とすだけでなく、部隊全体をピンチに追い込んでしまいます。

 

そういう意味で厳しい上意下達の世界だと思われます。

 

一方で、五ノ井さんの例を挙げるまでもなく、自衛隊内におけるハラスメントを伝える報道がとても多くなってきました。

 

理不尽極まりないことがまかり通ってしまう。

 

これはなぜか?

 

教養があり理性がある自衛官にとって、その組織運営のやり方が、あまりにも理不尽で非科学的で非合理的だからではないでしょうか?

 

「ハラスメントの声をあげても黙殺されてきました。また、声をあげたことにより不適切に、人事評価を下げられ、給与や昇任面でも不利益を受けています。被害者の評価が下げられ、加害者が評価される」

「従順な者にはアメを与え異端者には陰険なムチを与える現況」

「国の税金で育てたパイロットに自ら退職を決心させる構造は、国防にとって大きな損失」

「他の公務員よりも自殺や精神疾患が多かったり、入隊する若者がどんどん減少している原因が何なのかについて上層部は誰も真面目に考えていないと思う」

 

「ハラスメントの声をあげても黙殺」

「異端者には陰険なムチ」

 

彼らは自衛官を志願してその適性があるのだから、基本的に一人も落伍者を出さないやり方が合理的なはずです。

 

それが自衛隊組織の基本原則として浸透してないから、不満の声があがるのではないですか?

 

国を守ることが国民の責務だとしたら、極端に言うと理屈上は国民すべてが国防に携わり、訓練を受けたほうが良い。

あくまで理屈の話ですよ、僕はムリです。

 

しかし、こういうハラスメントが横行している現状は、その逆のことが起こっています。

 

 

新田龍さんのこのポストは何回も読み返していて、とても納得するものです。

 

自衛隊における組織運営の根本的な間違いは、新田さんがおっしゃるように「育成」ではなく、単なる「選抜」をやっているということです。

 

心身ともにタフで、理不尽を潜り抜けた少数精鋭部隊で国を守るんですか?

 

少数の仲間内だけで国が守れるわけありません。

 

しかし昨今「従順な者にはアメを与え異端者には陰険なムチを与える」という傾向が、自衛隊のみならず、あらゆる会社や組織で強まっていると感じます。

 

厳しい自衛隊だからこそ、「一人も取り残さない組織」を目指してもらいたいものです。

 

本日の記事は以上です。