こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は過労とパワハラで約4年前に半年間休職した経験がある事務職のおっさんです。
2024年、新年度を迎えました。
人事異動の発表がありましたが、今回も昇進・昇格は無し。
僕の年齢になると大抵上がるのですが、まだ主任クラス。
もう諦めました。
幸い部署の異動は無く、やりやすい環境。
現状を受け入れて復活の戦略を考えるしかない。
僕はこれを、「静かな退職」「裏キャリア」と呼んでいます。
年度末は精神的に追い込まれて、精神科に行って「トリンテリックス」という薬を増やしましたが、一か月でやめました。
少し精神的に落ち着いたんです。
有給休暇を取り、ラーメンを食べに行って、家で寝転がってU-NEXTの映画を観ていました。
Xにそんな日常の呑気なポストをしていると、その日の夕方、年老いたオヤジから呼び出されました。
「俺、もういい加減歳だから家業も本腰入れてやってもらいたい」。
そういう催促。
自営業(実家の家業)を廃業するのは、非常に困難なのです。
本業のサラリーマン勤めも破綻しているのに、自営業との二足の草鞋は確実に病む・・。
兼業農家の人とか、都会でサラリーマンやっててUターンして田舎の自営業を継ぐのかとか、悩みを抱えている人は多いと思うんですよね。
冒頭に書いたように本業を半年間休職して、そのあいだ自分のキャリアを棚卸ししていました。
復職して考えていたことは、仕事に全力を傾けるのではなくて、「仕事時間」「家庭時間」「自分時間」に対する投資配分、つまりポートフォリオを意識して見直すということ。
そして、仕事以外に自分のやるべきこと、できることを同時並行でこなしていく「レアカード人材」を目指す。
もちろんここでの「ポートフォリオ」は、疲弊しないように本業のサラリーマン勤めを最小化することを目指しました。
その結果、本業での業績評価が平凡な水準となってしまったわけですが・・。
本当に復職してから数年、心身ともに疲れ切っていたので。
一方で、本業を休む前から、自営業のほうも常に頭を悩ませてきました。
両親はもう完全に年老いているので、この先介護し、看取り、家業を承継しなければならない。
今あらためて仕事に向き合うにあたって、本業のサラリーマン勤めと自営業(実家の家業)をどう両立していくのか?
本業に復帰してから数年間、まずメンタルの立て直しから悩んで、本を200冊以上読んでこれからどうしていくのか悩んできました。
オヤジから自営業の承継を言われたときに、はっきり悟りました。
もう完全に、サラリーマン人生での出世という選択肢を消す。
自営業を兼業でやっていこうというときに、本業で役職がついてさらに責任を背負うのはもう無理だな。
上司に気に入られて引き上げられるために、上司の右腕としてともに悩み、支援し、代理をこなして、残業を厭わない。
減給覚悟でこれを拒否すれば、無敵の人になれる。
普通に仕事をこなして、定時で帰って、それで低い評価を受けるなら、「ふざけんな、もう知るか」という話です。
本業のサラリーマン勤めを閉じていく戦略を具体的に実行して、もっと自営業に軸足を移す投資のポートフォリオを組む。
サラリーマンの手取りが400万円程度なのに対して、自営業の収入は100万円ほど。
この状態でサラリーマンを閉じていくのは非常に困難なのですが。
出世を完全に排除したら、非常に気持ちが楽になった。
気持ちが楽になったら、いろいろとアイデアが湧いてきます。
ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』。
人生のマルチステージを生きていくための3つの形態というのがあります。
①エクスプローラー(人生の旅をして自分と世界を再発見する人)
②インディペンデント・プロデューサー(組織に雇われずに自分で仕事を生み出す人)
③ポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時に行う人)
「50代のうちにライフ・シフトを完成させたい」という構想は、もう3年以上前に持っていたんです。
組織に雇われずに自分で仕事を生み出す「インディペンデント・プロデューサー」。
異なる種類の活動を同時に行う「ポートフォリオ・ワーカー」。
外に出てどんな人と出会うのかがカギとなるでしょう。
「ライフ・シフト」に書かれていたことを実現していくのが唯一の道だ。
もう十分に悩みました。
あとは、温めているプランを一つ一つ実行に移していくだけです。
本日の記事は以上です。
☟『まんがでわかるLIFE SHIFT』リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著 星井博文 原作 松枝尚嗣 まんが(東洋経済新報社)
☟『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著(東洋経済新報社)