こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
幻冬舎ゴールドオンライン「THE GOLD 60」の記事。
「THE GOLD 60」とは、幻冬舎ゴールドオンラインが運営する“60代のための”総合情報サイトらしいです。
僕がはてなブログを始めたきっかけの一つが、団塊ジュニア世代、就職氷河期世代の問題でした。
この記事がまさにそれを取り上げています。
旧帝大卒で48歳のAさんが社会人キャリアの形成につまずき、親の年金で現在も暮らしているという話です。
「親がいなくなったら、最悪、生活保護でも受けようと思います」
せっかく旧帝国大学を卒業して、しかも就職氷河期世代にもかかわらず大手証券会社への就職まで勝ち取ったAさん。
一言で言えば不運だったとしか言いようがありませんが、僕も彼と同年代であり、とても他人事とは思えない大変な問題だと認識しています。
本記事ではファイナンシャルプランナーの方が、単に絶望的な状況を報告しただけでなく、これからどうすればよいのかという突破口まで提案されている良記事ですが、いくつか思ったことを補足したいと思います。
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内閣府が2023年3月に発表した「こども・若者の意識と生活に関する調査」によると、40歳~64歳でひきこもり状態にある人は全国に約146万人いると推計されています。2019年の調査では61万人でしたから、コロナの影響もあってか、著しい増加です。
記事にあるように、彼自身も親も当時は「就職に失敗したのは努力が足りなかったからだ」という「自己責任論」が常識でした。
誰も、その社会構造の歪みの問題を指摘できなかったんですね。
40歳~64歳でひきこもり状態にある人が、61万人から146万人に増えたというのは、コロナの影響ではなく、まさにこの不遇な団塊ジュニアが今現在も社会的に不利な状況に置き去りにされていることを物語っています。
真面目でおとなしい性格の人が大勢いるのは当たり前で、このことが不遇を招いたというのは間違いです。
明らかに社会の方に問題の原因がある。
先日、国民民主党の伊藤孝恵参議院議員が国会本会議で「100社もの会社に落ちた」と発言したところ、議場の議員らから嘲笑されたということがありました。
就職氷河期の問題が、国会議員レベルでも未だに十分認識されていないということに、啞然とします。
「氷河期世代全員が笑いものにされたんだよ」
氷河期世代の怒りを買ったのは当然で、僕も「笑った議員全員を晒してほしい」と思います。
上のAさんの問題に関してFPさんが提案しているように、当面は、単発バイトから少しずつ仕事を増やして収入を増やしていくしかありません。
それと並行して、「ひきこもり地域支援センター」などの第三者機関に相談したり、また、家庭の資産の棚卸しや家事の手伝い、最終的には自宅の売却など、取りうる選択肢を検討していくことが必要でしょうね。
まだこの「8050」問題に対する具体的な解決策が見つかっていない状況なので、今の政権には期待できませんが、何とかしてほしいと思わずにはいられません。
本日の記事は以上です。