こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は本業のサラリーマン生活でパワハラ上司に圧をかけられ疲弊して半年間休職しましたが、復帰してもうすぐ1年になろうとしています。
その間、今の部署の業務になかなかなじむことができず、毎朝出勤するのが苦痛でしょうがなかったのですが何とかここまできました。
本業の比重が大きくなってくるとそれに押しつぶされそうになるので、出来るだけ比重を小さくして相対化して、疲弊しないよう工夫してきました。
その工夫とは、藤原和博さんの「レアカード理論」です。
これをよく記事に書いてきましたしTwitterのプロフィールにも書いています。
【本業のサラリーマン職×○○職(家業)×3児の父×パワハラ休職経験者×個人投資家×ブログ著述家×写真家×書評家×映画評論家×戦史研究家×ラーメンライター】
こういうふうに「自分の仕事」を意図的に増やして、本業一本にしないということですね。
本業一本にするとそれに悩まされますし依存してしまいます。
嫌でもそれに多くの労力を割く必要が出てきます。
ですから、僕の場合は11のプロジェクトを同時並行にこなすことで、本業の比重を少なくする。こうすると本業の負担感が11分の1になります。
どれもこれも全力で取り組むとこれまた疲弊してしまうので、一応本業もそれ以外もフラットに考えて、自分にとって全部が大事な仕事と考える。
そして、その時々でポートフォリオマネジメントを組み替えながらコツコツやっていくということですね。
この考え方は休職したころの1年以上前から試行錯誤してきたものです。
メディアアーティスト、筑波大学学長補佐・准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社CEOという肩書を持つ落合陽一さんは、著書『日本再興戦略』のなかで、次のように書いています。
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僕のラボでは60プロジェクト、僕の会社では40プロジェクトが同時に走っていて、毎日ひいひい言いながらも走り続けています。
言うは易く、行うは難し。考えているだけではダメです。
とにかくやってみることからすべてが始まります。
大外れするものもあれば、圧倒的にうまくいくこともあります。
自らの道を選択し、迷いながらも手を動かすと、肌感覚としていろんなことがわかってきます。
これですね。
同時に複数のプロジェクトを走らせる。
僕の場合は本業のプレッシャーから解放されて精神的経済的自由を得るために、どの試みも少しづつ掘り下げて続けています。
この落合さんが本書でもう一つ言っているのは、日本には「士農工商」の仕組みが合っている。これを現代に活かせないかということです。
特に士農工商の「農」が重要ですね。
落合さんによれば、百姓とは生業が100ある人のことをいいます。
いわば、自営業者、マルチクリエイター。
農業する人。木工する人。文章を書く人。医療を行う人。祭りを取り仕切る人もいる。
100ぐらいの職のバリエーションをポートフォリオマネジメントしてきたのが「農」の百姓だということです。
生業が100とはいいませんが、職のバリエーションをポートフォリオマネジメントする、というのはいい考え方だと思います。
これからの時代に必要な考え方です。
ブラックな仕事、メンタルを病む仕事から抜け出すには、「士農工商」でいう現代の「百姓」になるという考え方でいきましょう。
これが落合さん的にいえば「自分再興戦略」ですね。
本日の記事は以上です。
☟『日本再興戦略』落合陽一(幻冬舎)