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ジョナサン店長によるパワハラ暴行骨折事件。外部労働組合に相談すべし

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

すかいらーくグループのジョナサン(東京都港区 芝公園店)で、店長によるパワハラ、暴行、骨折事件が発生しました。

すでにwikipediaにも掲載されています。

 

ジョナサン店長のパワーハラスメントによる従業員肋骨骨折事件 - Wikipedia

 

 

nlab.itmedia.co.jp

 

店長による暴言、暴行の内容はwikipediaや上のねとらぼの記事に書いてある通りです。

ずいぶん酷い内容ですが、それに加えて酷いのはすかいらーく本社の対応なんですね。

 

2021年5月から2022年3月までの約1年間に、ジョナサン芝公園店を利用した消費者からパワハラを告発する「通報」が少なくとも4回にわたり、すかいらーくのカスタマーセンターに届いていたという。「おめー頭わりーから」「殺すぞテメー」「ゴミ野郎」「くそ野郎」という声が響いてきていたという。

カスタマーセンターからの連絡により、ジョナサンの営業本部長(当時)、営業部長(当時)ら上層部、そして店舗のスタッフにも共有されたというが、店長へ口頭で注意したのみで、まともな調査は無かったという。心身の限界に達したAは社外相談窓口にパワハラ被害を通報し、パワハラ被害の苦痛から少し休みを取らせてほしいと打ち明けたが、営業部長は「調整しないといけないから」と答えて棚上げにしてしまったという。(wikipedia

 

上記の通り、こういうことには会社は基本的に対応してくれないということですね。

 

【Photo:Tripadvisor】

 

2022年4月からいわゆるパワハラ防止法が中小企業にも義務化され完全実施されましたが、この法律ができたからといっても、パワハラ被害者にとって直ちに状況が良くなるとは言えないんですよ。

この法律自体はまったくザル法です。

 

trrymtorrson.hatenablog.com

 

ジョナサンのパワハラ暴行事件で事態が動き出したのは、被害者がNPO法人「総合サポートユニオン」に助けを求めてからですね。

同組合が調査に動き、パワハラ暴行事件だけでなく月190時間に及ぶ未払い長時間残業が発覚しました。

同組合は、カスタマーセンターから上がってきた客からのクレームをもみ消した点も問題視しています。

 

同組合の精力的な仕事によって、事態は大きく好転しました。

メディア対応や労基署への通報などです。

三田労働基準監督署がいずれも労働災害であると認定し、2022年7月26日に療養補償給付(治療費)の支給を決定しました。

 

総合サポートユニオンの要求を経て、すかいらーくは2022年4月に店長を懲戒解雇し、営業部長の上司である営業本部長には降格・降職処分をくだしました。また、これまでは社員のみが受けていたハラスメント研修を、アルバイトを含む全従業員に対象を広げるなど見直しています。一方で、社長による謝罪、店長に対する刑事告発、被害事実と謝罪の社外への公表などは拒否しています。(ねとらぼ)

 

総合サポートユニオン執行委員の坂倉昇平さんは次のように指摘します。

 

「人件費をできるだけ抑え、未払いで長時間労働をさせる。そのために、暴力や恐怖で支配していたのではないかと私たちは考えている。そこを認めてくれないと根本的な解決にならないのではないか」(ねとらぼ)

 

「当社では、従前よりハラスメント防止に取り組んでまいりましたが、今回の事態を踏まえ、ハラスメント研修等の一層の強化と相談窓口の更なる周知を図り、再発防止の徹底に努めてまいります」

 

会社は上のような紋切型のコメントを発表していますが、まったくハラスメント防止に取り組んでいないことが明らかになり、相談窓口もまったく機能していないことが明らかになったということですよ。

 

この事件で分かるのは、暴力社員を雇用した会社にも責任があるということ。

暴力社員を雇用したせいで、会社は大きな代償を払わされることになる。

 

そして、社内の相談窓口には相談するな、「総合サポートユニオン」のような外部の労働組合に相談すべし、ということですね。

 

今後さらに、同組合の団体交渉や労基署の追求によってすかいらーくの違法行為が明るみになりそうです。

元店長に対する刑事告発や未払い賃金の支払い交渉に注目したいですね。

 

本日の記事は以上です。