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Lock Up『Pleasures Pave Sewers』(1999年)平成の回顧録的観点からメタルの名盤を振り返る43

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

僕はいまから3年前に過労とパワハラで半年間も休職した人間です。

休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。

 

さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。

そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。

過去は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は生々しく鮮烈に思い出されますよね。

 

第43回目は英国のLock Up(ロックアップ)の1枚目のフルレンスアルバム「Pleasures Pave Sewers」です。

「Pleasures Pave Sewers」は1999年リリースで、1999年は平成11年になります。平成11年は筆者が25歳のときに当たります。

 

■1999年の日本(wikipediaより)

◆コギャル文化が変質しヤマンバファッションが出現◆iモードサービスが始まり携帯電話・PHSの加入台数が5000万台を突破◆臓器の移植に関する法律に基づく初めての脳死臓器移植が実施◆日本銀行ゼロ金利政策実施◆歌手・安室奈美恵の実母が義弟に殺害され、義弟も自殺◆西武の大物ルーキー・松坂大輔投手が日本ハム戦でプロ初登板を果たし、8回2失点の好投でプロ初勝利◆西村博之2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)を開設◆NTTがNTT東日本NTT西日本NTTコミュニケーションズに分割 ◆第一勧業銀行と富士銀行、日本興業銀行の3行が持株会社を設立(現在のみずほフィナンシャルグループ)◆東海村JCO臨界事故発生 ◆ジャニーズ事務所のアイドルグループ・嵐がデビュー

◆ベストセラー:乙武洋匡五体不満足浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)』さくらももこ『さくら日和』五木寛之『他力』山崎豊子沈まぬ太陽』◆映画:『シン・レッド・ライン』『エネミー・オブ・アメリカ』『菊次郎の夏』『ハムナプトラ』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『マトリックス』『ファイト・クラブ』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』...etc.

 

Lock Upは1999年に英国で結成されたグラインドコアデスメタルバンドです。

 

このバンドは、あのNapalm Deathのベーシスト、シェーン・エンバリーが始めたサイドプロジェクトで、ヴォーカリストスウェーデンのHypocrisyのフロントマンであるピーター・テクレン、ギターにTerrorizerNapalm Deathの故ジェシー・ピンタード、ドラムに元Cradle of Filthのニコラス・バーカーというラインナップ。

 

まさに、スーパーバンドと呼ぶに相応しい。

 

 

言うまでもなく英国と言えばハードロック、ヘヴィメタル発祥の地です。

アンダーグラウンドのコアなバンドも多数輩出していますが、エクストリームメタルの代表的なところでは元祖グラインドコアNapalm Death、そこから抜けたビル・スティアーのCarcass、そしてシンフォニック・ブラックメタルの大御所Cradle of Filthあたりですよね。

 

ヘヴィメタルの面白いところは、こうやって人脈が入り乱れて、スーパーバンドやビッグプロジェクトが誕生することです。

このLock Upもそういうバンドの一つですよね。

なお、ピーター・テクレンのあとのヴォーカリストには、At the Gatesのトマス・リンドベルグ、そのあとにBrutal Truthのケヴィン・シャープが加入しています。

 

Napalm Deathのメンバーは、他にもメキシコの覆面プロジェクトBrujeriaだったり、Brutal Truthのダニー・リルカやケヴィン・シャープ、Melvinsのバズ・オズボーンとVenomous Conceptというプロジェクトをやったりしています。

BrujeriaにはFaith No Moreのビリー・グールド、Fear Factoryのディーノ・カザレスとレイモンド・ヘレーラ、Carcassのジェフ・ウォーカー、そしてエイドリアン・アーランドソンやダニエル・アーランドソンも在籍していました。

 

ギタリストのジェシー・ピンタードは2006年に糖尿病の合併症で亡くなってしまいましたが、あの伝説のグラインドコアバンド、Terrorizerの「World Downfall」(1989年)でMorbid Angelのデイヴィッド・ヴィンセント&ピート・サンドヴァルとともにプレイしていたグラインドコア職人です。

 

最後に、僕がエクストリームメタル最強のドラマーと思っているニコラス・バーカーです。

彼はCradle of Filthのほかにも多数のバンドに関わっており、それを辿っていくとキリがないのでやめておきます(笑)。

記事下にLock Up人脈が関わった作品を掲載していますので、いろいろ聴いてみると面白いですよ。どれも個性的な名盤揃い。

 

Lock Upの「Pleasures Pave Sewers」でしたね。

本作はまさに、このメンツに期待する強力なグラインドコアデスメタルを聴くことができます。

2分前後の曲が全13曲。トータルで29分ですが、猛烈に内容の濃いアルバムです。

僕は4曲目「Delirium」、8曲目「The Dreams Are Sacrificed」、9曲目の「Tragic Faith」あたりが特に好きです。

 

そして、異色なのがオープニング1曲目の「After Life in Purgatory」です。

強力なメロディのイントロで始まる、メロデスmeetsグラインドコアな逸品です。

ぜひ聴いてみてください。

 

www.youtube.com

 

グラインドコアをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、グラインドコアも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。

筆者も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのLock Upのように、粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。 

 

Pleasures Pave Sewers

Pleasures Pave Sewers

  • アーティスト:Lock Up
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Throes of Joy in the Jaws of Defeatism
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  • Nuclear Blast
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