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Soilent Green『Sewn Mouth Secrets』(1998年)平成の回顧録的観点からメタルの名盤を振り返る36

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

仕事人間でしたがきっつい上司に潰され半年くらい休職した経験があります。

 

休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。

 

さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。

そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。

歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は鮮烈に思い出されます。

 

第36回目は米国のSoilent Green(ソイレント・グリーン)の2枚目のフルアルバム「Sewn Mouth Secrets」です。

「Sewn Mouth Secrets」は1998年リリースで、1998年は平成10年になります。平成10年は僕が24歳でした。

 

■1998年の日本(wikipediaより)

新進党の6分裂や民主党の躍進、公明党の再発足、自社さ連立政権の終焉により政界勢力図が大きく変動した◆前年に続き、日本長期信用銀行日本債券信用銀行など、大手企業や銀行の倒産が相次いだ◆日本の年間自殺者数(警察庁発表データによる)が前年より8000人以上増加して3万人を超える。中でも、50代の自殺が急増している◆CD生産枚数が合計で約4億5717万枚と国内史上最高を記録し、CDバブル絶頂期となる◆同じく日本国内でのセルビデオソフトのうち、ビデオカセットでの売上金額が約2121億円、売上本数が約5232万本と国内史上最高を記録する◆日本でiMac発売◆和歌山毒物カレー事件

◆ベストセラー:五木寛之大河の一滴』リチャード・カールソン『小さいことにくよくよするな!』郷ひろみ『ダディ』鈴木光司『ループ』さくらももこももこの話小林よしのり『新ゴーマニズム宣言スペシャ戦争論浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)』◆映画:『HANA-BI』『G.I.ジェーン』『リング』『らせん』『フェイス/オフ』『アミスタッド』『グッド・ウィル・ハンティング』『007トゥモロー・ネヴァー・ダイ』『エイリアン4』『スターシップ・トゥルーパーズ』『ガタカ』『L.A.コンフィデンシャル』『リーサルウェポン4』『プライベート・ライアン』『アルマゲドン』...etc.

 

 

1998年ごろは非常にメタルにのめり込んだ時期で、メタリカやスレイヤーのあとに、よりエクストリームでアンダーグラウンドでユニークなバンドがたくさん出てきました。

米国のフロリダとスウェーデンのメタルバンドが大好きでしたね。

今も大好きです。

これまでレビューしたアルバムも1998年前後のものが多いです。

 

僕がこのバンドに興味を持ったのは、当時、メタル専門誌「BURRN!」の別冊の「METALLION」だったか、「BASTARDS」だったかで、米国ニューオーリンズアンダーグラウンドなラウド・ロックシーンみたいな特集が組んであり、とても面白かったからです。

 

Eyehategod、Crowbar、Down、Goatwhoreなどを中心としたバンド群が、ドゥーム、スラッジ、グラインドコアデスメタルスラッシュメタルブラックメタルからブルーズやサザンロックといった様々なジャンルの音楽を、ノリ一発でやっていたんですね。

 

ちなみに1990年代のヘヴィメタルを牽引したバンドにPanteraがありますが、そのフロントマン、フィリップ・アンセルモはこのニューオーリンズのラウド・ロックシーンに深く関与し、自身も多数の実験的なバンドプロジェクトを動かしていました。

Scour、Christ Inversion、Superjoint Ritual、Viking Crown、Necrophagia、Southern Isolationといったバンドです。

 

このニューオーリンズ人脈のバンドの一つが、Soilent Greenです。

ギターのブライアン・パットン、ヴォーカルのベンジャミン・ファルゴウスト、ドラムのトミー・バックリーは、それぞれEyehategod、Goatwhore、Crowbarでの活動歴があります。

Soilent Greenの音楽のベースはグラインドコアですが、Black Sabbathのリフからスラッジやデスメタル、パンキッシュなロックンロールまで、様々なスタイルのクロスオーヴァーというところに魅力があります。

 

www.youtube.com

 

本作「Sewn Mouth Secrets」は、1995年の1st「Pussysoul」に続く2ndアルバムで、大手リラプスレコードに移籍後第1弾となります。

ジャケット・アートがそのダーティーな音楽性とは裏腹にオシャレで綺麗な感じで面白いです。

 

僕が聴き始めたのはこの2ndアルバムからで、以降2001年の3rd「A Deleted Symphony for the Beaten Down」、2005年の4th「Confrontation」までを入手しました。

現時点でバンドは、メタル・ブレイドに移籍して2008年の「Inevitable Collapse in the Presence of Conviction」が最後の作品となっています。

 

本作「Sewn Mouth Secrets」は一聴して、ニューヨークのBrutal Truthを彷彿とさせるところがあります。

ギターのブライアン・パットンは、ブレント・マッカーシーみたいにどんなスタイルもこなしますし、ベンジャミン・ファルゴウストのヴォーカルスタイルはケヴィン・シャープみたいです。

ドラマーのトミー・バックリーは、2曲目の「So Hatred」や5曲目の「Breed in Weakness」などを聴くと、リッチ・ホークを彷彿とさせながら、リッチよりも整合感があります。

あらゆるビートを難なくこなし、まさに「歌うドラム」といった感じで、聴いていて楽しいですね。

 

グラインドコアをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、グラインドコアも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。

僕も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのSoilent Greenのように粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。 

 

Sewn Mouth Secrets (Reis)

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