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Naglfar『Diabolical』(1998年)平成の回顧録的観点からメタルの名盤を振り返る32

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

仕事人間でしたがきっつい上司に潰され半年くらい休職した経験があります。

 

休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。

 

さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。

そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。

歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は鮮烈に思い出されます。

 

第32回目はスウェーデンのNaglfar(ナグルファー)の2枚目のフルアルバム「Diabolical」です。

「Diabolical」は1998年リリースで、1998年は平成10年になります。平成10年は僕が24歳でした。

 

■1998年の日本(wikipediaより)

新進党の6分裂や民主党の躍進、公明党の再発足、自社さ連立政権の終焉により政界勢力図が大きく変動した◆前年に続き、日本長期信用銀行日本債券信用銀行など、大手企業や銀行の倒産が相次いだ◆日本の年間自殺者数(警察庁発表データによる)が前年より8000人以上増加して3万人を超える。中でも、50代の自殺が急増している◆CD生産枚数が合計で約4億5717万枚と国内史上最高を記録し、CDバブル絶頂期となる◆同じく日本国内でのセルビデオソフトのうち、ビデオカセットでの売上金額が約2121億円、売上本数が約5232万本と国内史上最高を記録する◆日本でiMac発売◆和歌山毒物カレー事件

◆ベストセラー:五木寛之大河の一滴』リチャード・カールソン『小さいことにくよくよするな!』郷ひろみ『ダディ』鈴木光司『ループ』さくらももこももこの話小林よしのり『新ゴーマニズム宣言スペシャ戦争論浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)』◆映画:『HANA-BI』『G.I.ジェーン』『リング』『らせん』『フェイス/オフ』『アミスタッド』『グッド・ウィル・ハンティング』『007トゥモロー・ネヴァー・ダイ』『エイリアン4』『スターシップ・トゥルーパーズ』『ガタカ』『L.A.コンフィデンシャル』『リーサルウェポン4』『プライベート・ライアン』『アルマゲドン』...etc.

 

 

1998年ごろは僕的にメタルに非常にのめり込んだ時期で、メタリカやスレイヤーのあとによりエクストリームでアンダーグラウンドでユニークなバンドがたくさん出てきました。

米国のフロリダとスウェーデンのメタルバンドが大好きでしたね。

今も大好きです。

これまでレビューしたアルバムも1998年前後のものが多いです。

 

Naglfarは1992年にスウェーデンで結成されたメロディックブラックメタルバンドです。

 

1990年ごろのスウェーデンでは言うまでもなくメロディックデスメタルバンドが多数出てきているのですが、ブラックメタルの精神性をベースにしたバンドも次々と出てきました。

1989年結成のDissection、1990年結成のMarduk、1993年結成のDark Funeralなどがそうですね。

トレモロピッキングとブラストビートに抒情的なメロディを乗せる彼らの音楽はまさにメロディックブラックメタルとしか言いようがありません。

 

【2022年現在のラインナップ。ルックスが素晴らしいです(公式ウェブサイト)】

 

僕は1stアルバムの「Vittra」は未聴なのですが、この2ndアルバム「Diabolical」は某メタル雑誌のレビューで桁外れに高得点だったと記憶しています。

 

本作「Diabolical」は冒頭から最後まで物凄い音圧で押しまくるのですが、特に1曲目「Horncrowned Majesty」から5曲目「The Brimstone Gate」までの流れは劇的で圧巻!

初めて聴いたときはヴォーカルやドラムがちょっとうるさいかなと思ってたんですが、慣れるとこの轟音が気持ちいい。

 

2曲目「Embracing The Apocalypse」や4曲目「Into the Cold Voids of Eternity」、そして本作のハイライトというかリーディングトラックとも言うべき3曲目「12th Rising」は、猛烈なブラストビートとスラッシュビートとトレモロリフのメロディックで壮大な楽曲群。

 

そして大好きなのが5曲目「The Brimstone Gate」。ミドルテンポの曲ですが、このあいだレビューしたMithotynにも通じるドラマティックで悲愴感漂う名曲。

 

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バンドのフロントマン、イェンス・ライデンは喚き型とも咆哮型とも金切り型とも形容されるスタイルですが、僕的にはデス・ブラック界随一のヴォーカリストだと思っています。

彼は次の3作目「Sheol」のあと脱退してしまうんですが。

 

前作のドラマーがややパワー不足の平凡なヘヴィメタルドラマーでした。

新加入のマティアス・グラーンはパワーとスピードを兼ね備えた良いドラマーですね。

 

バンドはこの「Diabolical」を発表したあと、やや活動が停滞するんですが2003年に満を持して3rdアルバムの「Sheol」を発表。

 

凄く期待していたんですが、なにか違う音楽性になってしまいました。

 

バンドはツインギターの片方が交替した以外は前作と同じメンバーなんですが、「Diabolical」にあった壮大でメロディアスな部分がバッサリ削り落とされてるんですよね・・。

彼らは現在もコンスタントにアルバムを出しているんですが、僕は「Sheol」以降ほとんど聴かなくなってしまいました。残念です・・・。

 

ちなみに「Sheol」の日本盤の最後を飾る「Emerging from Her Weepings」は実に素晴らしい。

こんなにいい曲がボーナストラックとは。

この路線を貫いてほしかった。

と思っていたら、この曲は1stアルバム収録曲の再録版だったんですね・・。

 

ロディックブラックメタルをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、メロディックブラックメタルも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。

僕も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのNaglfarのように粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。 

 

Vittra

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