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In Flames『Colony』(1999年)平成の回顧録的観点からメタルの名盤を振り返る37

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

僕はいまから3年前に過労とパワハラで半年間も休職した人間です。

休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。

 

さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。

そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。

過去は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は生々しく鮮烈に思い出されますよね。

 

第37回目はスウェーデンIn Flamesイン・フレイムス)の4枚目のフルレンスアルバム「Colony」です。

「Colony」は1999年リリースで、1999年は平成11年になります。平成11年は筆者が25歳のときに当たります。

 

■1999年の日本(wikipediaより)

◆コギャル文化が変質しヤマンバファッションが出現◆iモードサービスが始まり携帯電話・PHSの加入台数が5000万台を突破◆臓器の移植に関する法律に基づく初めての脳死臓器移植が実施◆日本銀行ゼロ金利政策実施◆歌手・安室奈美恵の実母が義弟に殺害され、義弟も自殺◆西武の大物ルーキー・松坂大輔投手が日本ハム戦でプロ初登板を果たし、8回2失点の好投でプロ初勝利◆西村博之2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)を開設◆NTTがNTT東日本NTT西日本NTTコミュニケーションズに分割 ◆第一勧業銀行と富士銀行、日本興業銀行の3行が持株会社を設立(現在のみずほフィナンシャルグループ)◆東海村JCO臨界事故発生 ◆ジャニーズ事務所のアイドルグループ・嵐がデビュー

◆ベストセラー:乙武洋匡五体不満足浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)』さくらももこ『さくら日和』五木寛之『他力』山崎豊子沈まぬ太陽』◆映画:『シン・レッド・ライン』『エネミー・オブ・アメリカ』『菊次郎の夏』『ハムナプトラ』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『マトリックス』『ファイト・クラブ』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』...etc.

 

In Flamesは1990年にスウェーデンで結成されたメロディックデスメタルバンドです。

 

In Flamesは言うまでもなく平成時代の日本のメタルリスナーのあいだで一世を風靡したバンドで、初期の作品、特に「The Jester Race」は僕にとっての永遠のマスターピースです。

そして本作「Colony」は、彼らがビッグバンドとなり、中期の黄金時代を築く足掛かりとなる素晴らしい作品ですね。

 

 

初期の「Lunar Strain」「The Jester Race」「Whoracle」の3枚の作品は、イェスパー・ストロムブラッドとグレン・ユングストロムの2人が主にソングライティングを担い、ヘヴィなアイアンメイデンに北欧民謡風の哀愁をミックスした慟哭のメロデス・スタイルを確立しました。

 

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4作目となる「Colony」で彼らは、今までのスタイルを踏襲することを選択しませんでした。

 

グレンが脱退したことにより、ドラムのビヨーン・イエロッテがギターにスイッチ。

新たなドラマーにダニエル・スヴェンソン、ベーシストにアンダース・イワースが加入。

僕はグレンが書いた曲が大好きだったので、彼の脱退はバンドの美点を大きく失うことになったと思っているんですが、それによって得たもののほうが大きかったですね。

 

このメンバーチェンジが、彼らに大きなメリットをもたらしました。

メロデススタイルではなくハードロックスタイルを好むビヨーンが、イェスパーとともに作曲を行うことによって、マイナー・コード主体だった曲調がメジャー・コード主体に変化します。

当時彼らの新譜を待ちわびていた僕は、ラジオで流れた新曲「Embody the Invisible」に衝撃を受けました。

 

とてもメロデスとは思えない「心躍る」という表現がぴったりのサウンド

ダニエル・スヴェンソンの躍動感あふれるドラミング!

それでいて、「彼ら以外の何物でもない」サウンドだったんですね。

 

www.youtube.com

 

1曲目「Embody the Invisible」に続いて、ヘヴィなのに胸をえぐられるような切なさのある「Ordinary Story」、ジャケット裏の燃え上がる炎をイメージさせる激烈な3曲目「Scorn」、極上ミドルテンポリフとサビメロが素晴らしいタイトルトラックの「Colony」、アンダースの慟哭スクリームからギターソロへの流れが鳥肌モノの「Zombie Inc.」。

「Moonshield」や「Gyroscope」タイプの「Resin」は後半のハイライト曲です。

 

無限に溢れ出るかのようなリフやアレンジのアイデアを伴いながら、最後まで緊張感を失わない素晴らしい楽曲の数々。

僕は「Insipid2000」や「The New Word」といった曲も大好きですね。

まったく捨て曲無しで、しかもアルバム後半に尻上がりに盛り上がる構成です。

 

まさに本物のメタル・アルバム。

メタル・ファンであれば、最後まで聞き終えた後、血涙を流しながらガッツポーズを取っていることでしょう。

 

「Colony」後の彼らは、まさに不動のラインナップでビッグバンドに成り上がっていきました。

イェスパー在籍時の最後の作品となるのは2008年の「A Sense of Purpose」でした。

 

この10年間の彼らの活動は紆余曲折あり、作品も賛否両論あったんですが、あらためて聴き直してみると、どれも本作「Colony」の流れを汲んだ素晴らしいアルバムばかりなんですよね。

前にも同じようなことを書いたんですが・・。

本当に全盛期の彼らはカッコ良くて、多くのメタル野郎たちに夢と感動を与えてくれたと思っています。

 

メロディックデスメタルをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、メロディックデスメタルも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。

筆者も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのIn Flamesのように、粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。 

 

COLONY / RE-ISSUE 2014

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Colony: Reloaded

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  • アーティスト:In Flames
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