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【レアカード理論8】オジサンの「とりあえずやってみよう!」戦史研究家編

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

本業のサラリーマンに復職しました。

 

約2か月前に、ホリエモン著『多動力』に書いてある「レアカードになる方法」を参考にして、自分の肩書きを作り、それに沿って動いてみることにしました。

凡人糞リーマンですが、やるしかありません。

 

【本業のサラリーマン職×○○職(実家の家業のこと)×3児の父(ほとんど嫁さん任せ)×休職経験者×個人投資家(収益はごく少ない)×ブロガー(成果は出ていません)×写真家(写真AC(Photo AC)に投稿しているだけ)×作家(Kindle本を1冊出しただけ)×書評家(読書量は少ない)×映画評論家(ブログでレビューを2本書いただけ)×戦史研究家(読んだ本の内容ほとんど忘れた)×YouTuber(コピー動画を投稿しているだけ)×ラーメンライター(近所のラーメン屋さんに行って食べログに書くだけ)】

 

このなかで、僕は「戦史研究家」という肩書を作りました。

戦史研究家」の基本的なスタンスは次の通りです。

 

戦史研究家」の現状

ここで言う戦史とは太平洋戦争史です。

僕は10年以上前、光人社の戦記ものなどをよく読んでいました。

 

この戦争で一説には日本人が約300万人亡くなったとされ、最終的に極東国際軍事裁判で28名が起訴され7名が絞首刑に処せられました。

戦前から敗戦に至るまで、歴史上重要なターニングポイントをいくつも経て、無数の重要な政策・戦略判断が行われ、また個々の戦場でも夥しい戦術判断がありました。

いわゆるA級戦犯に責任を負わせる、軍部が独走したなど、物事を単純化してはいけません。実際いろんな議論があります。

 

とりあえず、A級戦犯などの自伝、小説、検証本その他たくさん読んでみましたが、途中で挫折しています。

結局、なぜあれほどの悲惨な敗戦を迎えなければならなかったのか未だ謎です。

そのうち僕独自の、個々の人物、個々の戦場を網羅した「太平洋戦争相関図」を作成するのが目標です。 

 

僕は20代前半の学生時代、小林正樹監督の『東京裁判』(1983年作品)を観て、明暗を分けた軍人の人間模様に興味を持ったのがきっかけで日中・太平洋戦争史にハマりました。

 

繰り返しになりますが、軍部が独走した、当時の指導者が愚かだったと物事を単純化していいのか?

 

当時の日本が置かれた状況、空気が軍部に引っ張られたとはいえ、東京裁判で裁かれた軍人、文官の一人ひとりは、国を動かしていた優秀な人材でありキーパーソンだったはずです。

そんな彼らが望んで愚かな失敗を犯すだろうか?

僕の関心はそういうところにありました。

 

極東国際軍事裁判東京裁判)で起訴されたのは28名で、死刑(絞首刑)の判決を受けたのは、板垣征四郎木村兵太郎土肥原賢二東條英機武藤章松井石根広田弘毅の7名でした。

いわゆるABC級戦犯は、戦勝国が敗戦国を裁くために作られた罪状で、極東国際軍事裁判所条例で、a.平和に対する罪で訴追された者を「A級戦犯」、b.(通例の)戦争犯罪 で訴追された者を「B級戦犯」、c.人道に対する罪で訴追された者を「C級戦犯」といいます。このなかで松井石根大将は、いわゆるB級戦犯でした。

 

僕はブクログというアプリで蔵書管理しています。

そのなかで、日中・太平洋戦争に関する本は25冊ほど所有しています。

 

死刑判決を受けた人物のものでは、武藤章の自伝『比島から巣鴨へ―日本軍部の歩んだ道と一軍人の運命』 (中公文庫)、唯一の文官、広田弘毅の生涯を描いた城山三郎著『落日燃ゆ』 (新潮文庫)、南京戦での松井石根の実像を描いた早瀬利之著『南京戦の真実―松井石根将軍の無念』 (光人社NF文庫)があります。

 

そのなかの1冊、『東條英機天皇の時代』は、歴史研究者、保阪正康さんの渾身の作品で、文庫本サイズながら699頁に及ぶ大作です。

それだけ東條という人物を評価するのは難しいのだと思います。 

 

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この戦史研究は、仕事と家庭に忙殺されて現在頓挫していましたが、今読んでいる池上彰著『知の越境法「質問力」を磨く』のなかで、一つのシンプルな歴史解釈が紹介されていました。

それは次のようなものです。

 

私(池上氏)が思い出すのは、日露戦争の日本の勝因のことです。日露戦争で日本が勝利を収めた背景には、日英同盟がありました。

当時のイギリスは衰えたとはいえ、いまだに海洋国家としての実質を持っていました。日露戦争のときに、それが大きな力を発揮したのです。

日英同盟があって、イギリスがバルチック艦隊がいまどこにいるのか逐一教えてくれますし、イギリスの支配下にある港には一切入れませんでした。(中略)日本はバルチック艦隊対馬海峡を通るだろうと読み、それが当たって、日本側の大勝利となるのです。これはイギリスの情報があったからこそ勝てたのです。

加藤陽子氏によると、当時、中国の日本に対する感情は和らいでいた時期で、満州にいるロシア軍の動きをかなり探っていて、教えてくれていたらしいのです。海と陸の情報戦に日本は勝っていたのです。

これは戦争においていかに情報が大事かという話です。歴史は時間を越えて、そういうことを教えてくれます。

ところが、その後の日本は、勝利の経験から次第に夜郎自大になって、敵のことをろくに調べもせずに戦端を開き、無駄死にの山を築いたのがノモンハンでの戦争です。

しかも、この敗北をきちんと総括することもなく、当時の指揮官たちの責任を追及せずに栄転させてしまいます。これが、その後の太平洋戦争の敗北につながっていきます。 

 

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敗戦の原因として情報収集が劣っていたことはよく言われます。

こういった戦史研究の分野で膨大な知識を持つ人はざらにいると思いますが、大きな全体像の話を、これだけ簡潔な文章で腹落ちさせる池上さんの解説力はさすがです。 

 

肩書に掲げた取り組みのなかでは、戦史研究が一番忍耐力を要するもので、まさに息の長いライフワークと思っていますが、池上さんの本を読んでいて久しぶりに少し前進しました。

 

僕の当面の目標は、「ライフワークとして娯楽とアウトプットを兼ねた知的生産活動に取り組むことが、中年オッサンとしての使命である」という理念を掲げて活動していくことです。

 

20代、30代のころは娯楽としてのインプットで良いと思います。

しかし、40代になってからは、稚拙でもいい、アウトプットを行うことが中年オッサンの使命ではないか。

 

ですから、本を読む、映画を見る、戦史研究する、それがそのまま人生を豊かにする娯楽であると同時に、これらをブログに書き記す、書くことが新たな価値を生み出す、アウトプットを蓄積したり組み合わせたりして「kindle出版」に繋げる。

 

自分の仕事場を自宅に確保し、若いころから漠然とやりたかった知的生産活動に取り組む。

短期、中期的にはブログやkindle出版での収益は見込まない。

書いて書きまくる文筆業に徹してシナジーを期待する。

 

「複数の取組みを成長させながら、修正しながら、継続する」「細かく新たな目標を設定して、日々、ささやかな行動をやり続ける」。これを実行していきます。

 

本日の記事は以上です。

 

 ☟『東條英機天皇の時代』保阪正康ちくま文庫) 

 

  ☟『知の越境法「質問力」を磨く』池上彰光文社新書)  

 

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