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「物価高を賃金上昇につなげるにはどうすればいいのか」という議論をするべき

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

参議院議員選挙が終わりました。

その間、安倍元首相の悲報がありました。

 

今回の選挙の争点は暮らしの部分でいくつかあったと思います。

「物価高対策」とか「消費税減税」とか「賃上げ」とか。

このことについて、産経新聞をもとに次の記事を書いたんです。

 

trrymtorrson.hatenablog.com

 

つまりスーパーにしろ町工場にしろ漁業にしろ、原材料費の高騰に対して小売への価格転嫁が難しいというのが大方の意見なのです。

 

そうしたなか参議院議員選挙の結果は次の記事で書いた通りです。

 

trrymtorrson.hatenablog.com

 

一方、6月以降いよいよ生活に身近な食料品などが次々と値上げラッシュとなっています。

また産経新聞の記事ですね。

 

www.sankei.com

 

「家計を直撃する」「負担増は避けられそうにない」「不安は膨らむばかり」という否定的な記述が目立ちます。

いよいよ、「価格転嫁は難しい」と言ってられない事態に直面してきました。

 

現状はコストプッシュインフレだのスタグフレーションだのと言われていますが、いよいよ経済の好循環サイクルに乗せていく絶好の機会が到来しているのです。

 

経済の好循環のサイクルとは、「物価上昇→売り上げ増で企業業績拡大→賃金上昇→消費拡大」となります。

 

まさにそのことを指摘しているのは、ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。

 

news.1242.com

 

コストプッシュのインフレなので、単純に喜ぶことはできない。ただし、物価が上がらない限り賃金も上がらないし、賃金が上がらなければ景気はよくならない。物価高というのは、景気が回復し、みんなの給料が上がるための「まず第1歩だ」という認識が本来あったはずなのです。

しかし、なぜか現状を見ていると、物価が上がったことだけを取り上げて「けしからん」と騒ぎ、政権批判の材料にしてしまっている部分もある。でも、本当にそれでいいのか。いままで我々は物価が上がらず、賃金が上昇しないことに苦しんできたわけです。だから物価が上がることを攻撃するのではなく、この物価高は所詮コストプッシュインフレにしか過ぎないので、何とか賃金上昇に橋渡ししていくというか、「賃金上昇に持っていくためにはどうすればいいのか」ということを議論すべきだと思うのです。その議論がされていないのは、いったいどういうことなのか。物価が上がったことに大騒ぎしすぎではないかと思うのです。

 

【Photo:首相官邸ホームページ】

 

まさに佐々木さんの指摘の通り、「賃金上昇に持っていくためにはどうすればいいのか」ということを議論すべきです。

 

それに対して岸田政権はどう対応するのか、相変わらずよくわからない。「機動的な経済財政運営を行っていく」と言いますが、「機動的」とはいったい何なのか。しばらく前も同じようなことを言っていました。骨太の方針でも「機動的な財政運営」と言っているのだけれど、何を言っているのかわからない。

 

岸田政権を支持したのは国民の選択です。

その岸田さんが「何をしたいかよく分からない」では、まったくもって困ったものです。

 

本日の記事は以上です。