こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。
歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は、昨日のように思い出されるので不思議です。
メタル・ジャスティス(「...And Justice For All」)は1988年リリースで、1988年は平成元年の前年、昭和63年になります。昭和63年は僕が14歳のときに当たります。
■1988年の日本(wikipediaより)
◆青函トンネル、東京ドーム、瀬戸大橋竣工◆ドラクエⅢ発売◆カラオケボックスが本格的に定着◆リクルート事件◆地価の値上がりが続き地方にも波及◆昭和天皇重篤報道◆ベストセラー:広瀬隆『危険な話』吉本ばなな『キッチン』村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』村上龍『トパーズ』いとうせいこう『ノーライフキング』石原まき子『裕さん、抱きしめたい』◆映画:『ラストエンペラー』『危険な情事』『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』『となりのトトロ』『火垂るの墓』『敦煌』『またまたあぶない刑事』『AKIRA』『ぼくらの七日間戦争』『タッカー』...etc.
僕はこのアルバムをリアルタイムではなく、リリースから数年後に聴きました。リリース当時は、ジェイソン・ニューステッドのベースの音が聞こえないなどで問題作扱いされていました。それが今ではYouTube上でベースの音を強調したヴァージョンが出回っており、面白いものです。
僕が最初にメタリカを聴いたのはこのアルバムでした。
「ヘヴィメタル」「メタリカ」という言葉のイメージからはかけ離れた、暗いモノトーン調のサウンド。約65分間延々と続く何十種類ものリフ。「ONE」のドラマチックな構成美に衝撃を受けたものです。
1993年生まれの俳優、菅田将暉君が先日「...And Justice For All」のTシャツを着てテレビに映っていました。
今をときめく超メジャーな彼が、約30年前の、メタリカの暗く尖ったアルバムをチョイスしたことに、深い感銘を覚えました。
このアルバムは未だに色褪せることはありません。僕も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのメタリカのように、粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。