こんにちは、50代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は就職氷河期世代でしたが、運よく正社員として潜り込みました。
40代までは何とかやってきましたが、住宅ローンと子育てが負担になってきたころ、仕事のモチベーションを失い、いま精神的に詰んでいる状況です。
家計の不安が、将来展望の不安に直結しています。
多くの同年代や若年世代が、僕と同等かそれ以上の危機に直面しています。
NHKスペシャル取材班による書籍『中流危機』を読んで、それを確信しています。
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この危機的状況を一目でわかるグラフ図にできないかと思って、ザックリとですが作ってみました。
イメージを伝えるために、数字は正確なデータに基づいたものではないのでご了承ください。(僕個人の自作で、『中流危機』からの引用ではありません)
【30年前の家計収支】

(数値はあくまで仮定のものです)
【説明】
・モデル世帯:夫は正社員、妻は専業主婦、子ども2人
・終身雇用、定期昇給、年功賃金により収入は安定
・生活コストや国民負担率(税金と社会保険料の合計)が今ほど高くない
・収入が支出を上回り、郵便貯金などの預金利率が高かったので教育費や老後資金を貯蓄することが可能
・夫の収入が減少局面に転じても、キャリアのピークで子どもは成人するので逃げ切ることが可能
【令和の家計収支】

(数値はあくまで仮定のものです)
【説明】
・モデル世帯:夫は正社員、妻は専業主婦、子ども2人
・終身雇用、定期昇給、年功賃金の崩壊により収入は生涯を通じて低水準かつ不安定
・生活コストや国民負担率(税金と社会保険料の合計)が暴騰している
・収入が支出を常に下回り、銀行の預金金利はほぼゼロ。リスクの高い金融商品に投資せざるを得ず、教育費や老後資金を貯蓄することが不可能
・雇用の延長で会社は生涯賃金を抑制せざるを得ず、夫の収入は低水準のまま役職定年後に激減
・晩婚化により子どもの教育費が役職定年後に激増し、老後資金が確保できず家計が詰む
あくまでも仮定の数値ですが、僕ら現役世代の家計崩壊、将来不安をイメージ図にすると上のとおりですよ。
いまはほとんど専業主婦はいなくなったと思いますが。
NHKスペシャル取材班による『中流危機』によれば、次のように書いてあります。
2022年7月に内閣府が発表したデータでは、1994年に505万円だった所得の中央値が、2019年には374万円。25年間で実に約130万円も減っているのだ。
内閣府のホームページによれば、実質賃金は他の先進国に比べて日本だけが30年間横ばい状態です。
第2-1-5図 一人当たり名目賃金・実質賃金の推移 - 内閣府
長期間のデフレで実質賃金は横ばいになっているのだと思われますが、他国は上がっているので、グローバル経済下においては、日本が貧しくなっているのは間違いない。
そして問題は、社会保障費の急増です。
1990年に47.4兆円で、2024年の予算ベースでは137.8兆まで膨れ上がっています。
約3倍になっています。
国民負担率が単純に3倍になっているわけではありませんが、2000年ごろ35%程度で推移していたものが、近年では45%を超えて、10%も上がっています。
エネルギーや生活必需品の高騰と合わせたら、とんでもない負担増ですよ。
仕事のモチベーションを失って精神的に詰むのも当たり前でしょう!
我々現役世代は危険水位を越えて、いつ暴発しても不思議ではありません。
本日の記事は以上です。
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