こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
中高年の家計不安は大きな問題です。
メンタル不調の大きな原因の一つです。
そこで、どうやって貯蓄を増やすのかという話です。
サラリーマンでも自営業でも、中年期というか壮年期というか世帯主の立場であれば、家族を養うのにお金がかかる。
子どもが成長するにつれて真綿で首を締められるように家計不安が増大していきます。
本来、子の成長は喜ばしいことであり大きな希望であるはずですが・・。
さらに住宅ローンや家賃、水道光熱費、保険料、税金の重すぎる負担。
仕事のストレスはハンパないし、家庭や夫婦間にもギスギスした不穏な空気が流れる。
せめて生活費の増加につれて収入も増加していくなら不安も少々緩和されますが、近年、終身雇用と年功賃金が崩壊したと言われます。
諦めて受け入れるような空気が流れていますが、とんでもない話ですよ。
現役世代の可処分所得の減少が、少子高齢化と国力衰退の原因なわけです。
家計は自分で自己防衛しなければならない。

昨年の今ごろは本当に貯金がありませんでした。
貯金が百数十万円でまったく増える見込みがなかった。
我が家では今年になって家計にメスを入れました。
投資で殖やすということが盛んに言われていますが、多くの一般家庭では、投資に回す余裕資金が無いところも多いのではないかと思います。
貯金が数十万レベルだと、ほとんど何もできない。
僕自身の感覚では、貯金が500万円前後あって、ようやく投資に踏み出せるレベルではないかと思います。
いわゆる種銭ですね。
この500万円をどうやって確保するかというときに、ある考え方があります。
親から借りるということです。
言い換えると、「親の財産も自己財産に含める」という考え方ですね。
親から金を借りればいいと言う人は、少なからず存在します。
日銀が3か月ごとに公表する「資金循環統計」によると、個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産は今年6月末の時点でおよそ2,212兆円だったそうです。
このうち、個人金融資産の約7割は60歳以上の高齢世代が保有しているらしいです。
「高齢者がカネを貯め込みやがって。若者に回せ!」という考え方があります。
しかし見方を変えれば、親から少しずつ「生前贈与」を受けるのが賢いやり方だということです。
先日たまたま読んだ、キャリアコンサルタントの前川孝雄さんの『50歳からの逆転キャリア戦略』にも、同様のことが書いてありました。
親の資産を家族全体のストックとして有効活用する
「親の資産をあてにするというのは・・・」と考える人もいるでしょう。しかし、高齢の親世代としても、きちんと話し合って、子ども世代の厳しい経済事情が理解できれば、子どもや孫が豊かな生活を送るために、自分たちの資産を使うことをネガティブには捉えないはずです。
毎年非課税の範囲内で生前贈与を受ける、孫の教育資金として非課税の一括贈与を受けるといったことを計画的に実践すれば、相続税は大幅に節約できます。空き家になった実家を貸せば、フロー所得も増やせるかもしれません。
格差と貧困化が進むこの国において、国が守ってくれないなら、家族で力を合わせて自分たちを守ることも意識せざるを得ません。今や、家族のつながりの中で、家族全体の幸福のためにストックを有効活用することを真剣に考えるべき時代なのです。
まさに、前川さんのおっしゃる通りです。
僕らの親世代に現代の金融リテラシーを求めることは少々労力を要しますし、そもそも、親に財産が無いということもあります。
それは仕方ありませんが、もし、親にそこそこの財産があるのに、「若いうちは節約して苦労してお金を貯めるべき」とか「死んだら遺産を相続するだろ」という考え方だと、あまりにも損失が大き過ぎます。
現役世代のほうが確実に資産運用の知識があるし、生前贈与が有利だということを、何としても説得すべきですね。
繰り返しになりますが、どうやって投資の種銭を確保するかとなったときに、「親の資産を家族全体のストックとして有効活用する」「親の財産も自己財産に含める」ということが、実は一番有力な選択肢となります。
親をうまく説得できれば、かなり心労が減りますよね。
本日の記事は以上です。
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