こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
「エキタス(AEQUITAS)」という、若者の賃上げ運動があります。
2015年ごろから活動を開始し、現在も「最低賃金1500円」運動を展開しています。
この活動をまとめたのが、かもがわ出版の『エキタス』です。
活動家たちの生々しい心の叫びと、今野晴貴さんらによる活動の背景考察が読めます。
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国は現役世代に、過重な社会保障費の負担を強いてきた。
2022年度の国民所得に占める税金、社会保険料などの負担割合は47.5%と、ほぼ半分になっている。2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、現役世代のさらなる負担が懸念されている。
先日、Abemaニュースでも、現役世代への社会保障費の過重な負担に反対するデモのことが報じられました。
非常に勇気がいる行動ですが、いかんせん少数の参加者にとどまり、広がりが見られないのが残念です。
これが「高齢者VS若者」という構図で語られることも多いのですが、30代から50代くらいの我々おっさん世代は何をしているのか?
我々おっさん世代は、仕事に全精力を傾けていて、そうしないと家計を維持できないし出世もできないし社会や職場でのポジションも失ってしまいます。
まったく余裕がない。
自分を守ることで精一杯。
世の中の役に立っているという、仕事に対するプライドが完全に崩壊してしまいました。
もし、世の中の役に立っているというプライドがあるなら、「俺たちは使いつぶされることを許さない」という不満を爆発させていいはずです。
海外のように大規模なストライキやデモが起こらない日本社会の異様さ。
30代から50代の厚い中間層が仕事以外の場に出ることなく、まったく不在。
長時間労働の外食産業従事者やトラックドライバーなどが団結して「もうやってられるか!」と職場を放棄すれば、結構な社会的インパクトになる。
一部の業界だけではない。
正規雇用の会社員や公務員も相当搾取されているのだ。
傍観者になっている場合ではない。
何もできない自分の無力さが情けない。
社会運動は学生や若者だけではまだ弱い。
我々が「大規模中年デモ」、「大規模中年ストライキ」に立ち上がるべきだ。
どうすれば形にできるんだろうか。
仕事に汲々としている場合ではないのに・・。
本日の記事は以上です。
☟『エキタス 生活苦しいヤツ声を上げろ』今野晴貴、雨宮処凛 著(かもがわ出版)