仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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心が折れるのは自我が鍛えられていないからだ。『シン・サラリーマンの心療内科』遠山高史 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

復職して8か月が経ちました。

一般事務系のサラリーマンです。

 

夏場の天候の荒い時期は仕事が繁忙期で精神的に参りますが、今の時期、10~11月は穏やかな気候で最高です。

ちょっと肌寒いくらいが散歩に最適です。

GoToトラベルもGoToイートも、僕の普段の活動には何の関係もありません。

 

昨日、ストレス耐性について書きました。

「最近の若者はストレス耐性がない」と言われる。僕はいい年したオッサンですが・・・。

ストレス耐性無しで結構じゃないですか。

自分の命を削って「他人の時間」を生きてるほど馬鹿らしいことはない。

休職期間の内省生活を経て、そう思います。

 

適度な負荷をかけなければ人間は成長しない。多くの人がそう言います。

 

高齢者の認知症の予防や脳機能の改善などを研究している東北大学川島隆太教授も次のように言っているそうです。

「私の勝手な推測ですが、人の能力が衰えていく理由は、自分の現在の力よりも低いレベルでしか、能力を使っていないからだと思うのです」

 

その通りだと思います。

ですから、「自分の時間」を100%生きるなかで、自分の力で負荷をかけて成長していきましょう。 

 

ホリエモンは著書『考えたら負け』で次のように書いています。

 

時間は命そのものだ。お金などいくら削っても構わないが、あなたの時間はまさにあなたの命なのだ。

だからこそ、他人の時間を生きてはならないし、他人のためにも生きてはならない。他人を助けたり、援助したりするなと言っているのではない。もし助けたければ、他人を助けるという「自分の時間」に100%集中せよと言っているのだ。

 

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精神科医の遠山高史さんによれば、「最近の若者はストレスへの抵抗力が低い。その背景には、他者と触れ合う機会を奪い自我形成を阻む『少子化』と『ネット社会』がある」だそうです。

 

president.jp

 

どうでしょうかね。

記事を読んだだけじゃちょっと分かりませんが、これはひどい

うつになったヤツが悪いと言わんばかりの口ぶりです。

 

この人、なぜ精神科医になろうと思ったんでしょうか?

僕は専門家や研究者が、この手の「最近の若者は~」的な発言をすべきでないと思います。何の根拠もない。

 

「他者と触れ合う機会を奪い自我形成を阻む『少子化』と『ネット社会』がある」という部分に非常に違和感がある。

現代人が「少子化」と「ネット社会」のなかで生きていくのは避けられないことだからです。

紋切型だし、そもそも「最近の若者はストレスへの抵抗力が低い」という前提自体が誤っている。

 

著書は『「コロナうつ」と闘う精神科医の現場報告』と銘打ってますが、上のプレジデント・オンラインの記事では、うつと闘っているようには見えない。

そもそも書いている内容が「コロナうつ」ではない。

 

つまり、精神の皮として自他を識別する自我が欠かせないのだ。

言葉を換えれば、自我とは、他者との共感とせめぎあいの中で、自己を守るためのノーという力でもある。

押しなべて若者はノーと言うことに長けているとは思えない。

そもそも「引きこもり」はノーの意思表示ではないし、ノーと言ったら虐められるのではないかと恐れ、危険を避けることで引きこもりは起こる。

闇雲な拒絶反応も、ノーを突き付けることとは違う。

むしろきちんとした人間関係が作れないため、ひたすら他者を避けるのである。

最近の若者がきちんとノーと言えなくなっているのは、群れの体験の希薄化と、自我の壁に穴を開けるネット社会によるだろう。

(中略)自分の立ち位置を能動的に変え、新しい局面を作り出すことである。

そうした飛翔力を培う機能を日本社会は失っていやしないか。

 

遠山さんはこのように仰っています。

最後は「日本社会」に原因があるとしている。

 

こういったストレス状況は学校でも会社でも起こりうることで、避けては通れない。

辛抱すれば何とかなりそうなのに、耐えきれない人が昔より多くなっているように思えてならない。

 

「耐えきれないヤツが悪い」「日本社会が悪い」

とても精神科医の書いたものとは思えない内容ですね。

 

著者はそれなりに自我を鍛えているから精神疾患にならないと言っている。

一度精神疾患になってみたほうが、説得力が増すのではないかと思われます。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『シン・サラリーマンの心療内科 心が折れた人はどう立ち直るか「コロナうつ」と闘う精神科医の現場報告遠山高史 著(プレジデント社)