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料理ができないと主夫は名乗れないのか?家事育児のこと その3

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

休職して丸5か月が経過しました。

 

いい年したオッサンが5か月もブラブラしてますが、料理でもやってみようか、と思うことは1回もありません。

3度の食事の支度の1回くらいやってみてはどうかと自分で思います。

妻には申し訳ないですが、レンジでチン以外は1回もやっていません。

料理が好きな男、挑戦してみることにハードルが低い男は世の中にたくさんいると思いますが、僕はどうもそれができません。

 

先日、妻とこのことについて話しました。

幸いそれを妻が責めたりはしません。

妻の父は焼きそば作ったり焼肉焼いたり、たまに料理を担当していたそうです。

しかし僕の父は全く料理をやらない仕事人間でした。

仕事人間というか、平日は朝早く出て夜遅く帰っていたので、ほとんど家にいませんでした。

 

妻が言うには、僕のような40代男性、団塊ジュニア世代は、家事育児をやる父親というモデルがいない。「家事育児に参加すべし」と要請される初めての世代ではないか、ということでした。

 

確かに僕の親世代は、父親は外で1日中働いて、母親が家事育児を一手に引き受けるのが当たり前でしたから。

男性が家事や育児に参加することが時代の要請であることはよく分かりますが、妻が言うように「モデル」がいないのです。

料理が出来る男はカッコイイです。

しかし頭では分かっても自然にそれをできないのです。

台所は女の城という意識もあります。

 

家事育児について書いた前回の記事で、佐藤優著『50代からの人生戦略』のなかの以下のような記述を取り上げました。

 

総務省の「男女別家事関連時間の推移」によると、「共働き」の世帯では男性の家事労働時間が「1日に46分」であるのに対して、女性は「1日に4時間54分」と、圧倒的に女性に負担がかかっていることがわかります。

共働き世帯が増えて、男性の家事参画が叫ばれているにもかかわらず、ほとんどの家事は相変わらず女性がしているというのが実態です。外に出て仕事をして、家でも家事をほとんどこなす。これでは、女性の不平等感が高まっていくのも当たり前でしょう。それがフラストレーションになっていることに、男性はあまりにも無自覚です。

 

男性の家事労働時間が「1日に46分」という数字だけ見ると確かに少ないですが、単純に「男性の無自覚」で済ませていいんでしょうか。

 

結局、男が料理や家事をできるかどうかは、育った家庭環境の影響が大きいという当たり前の結論になりますが、男性の労働時間の短縮と、家事育児についての教育がセットにならないと問題は解決しないように思います。

 

 

作家の雨宮処凛氏が『世代の痛み』に次のように書いています。

 

団塊ジュニアの問題の)背景には、団塊世代の父の「不在という暴力」がある。団塊父の多くは家庭を顧みず、子どもが深刻な状況になっても「妻の育て方が悪い」の一言で済ませてしまう。不在だから。引きこもりなど生きづらさをこじらせた団塊ジュニアの問題の背景には、不在をライフワークとする無神経な団塊父の存在があるが、どんなに言葉を尽くしても、彼らは何が問題であるかなかなか理解してくれないのだ。

 

こういう父親に育てられた息子が、父親になり、仕事もやり家事も育児もとなるとなかなかすんなりはいかない。

 

先の男性の家事労働時間の問題は「男性の無自覚」というより、「団塊父の無自覚」のせいであると言っていいんじゃないでしょうか。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『世代の痛み 団塊ジュニアから団塊への質問状』上野千鶴子雨宮処凛中公新書ラクレ

 

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