こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりました。
2021年ですね。
昔『2001年宇宙の旅』というアーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督の映画がありました。
続編は『2010年』ですが、とっくに未来の真っただ中に突入しています。
仕事で潰れて半年間休職していましたが、本業のサラリーマンに復職して9か月が経過しました。
休職期間に入って以降とにかく猛烈に読書してみようと思い、書店やブックオフで気になった本は片っ端から買って読んでいます。
僕は40代半ばのオッサンですが、いまビジネス界、言論界をリードしている若手の書いた本を意識して読むようにしています。
西野亮廣さん、メンタリストDaiGoさん、堀江貴文さん、ひろゆきさんしかり(ホリエモンやひろゆきさんは同年代ですが)。
古典から学ぶことも必要ですが、オッサンは頭が固くなりがちなので若手の知恵も拝借しましょう。
テクノロジーとサイエンスに注目していこうと思ったきっかけは落合陽一さんの『日本進化論』ですね。
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落合陽一さんは1987年生まれのメディアアーティスト。
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。筑波大学学長補佐・准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。ピクシーダストテクノロジーズ株式会社CEO。
こういう経歴の方です。何か肩書きがすごいですね。
本書の冒頭に小泉進次郎さんとの「ポリテック」についての対談が収録されています。
落合:平成の日本が「失われた20年」と呼ばれる低成長の時代を送ってしまった大きな原因に、最新情報テクノロジーの活用が遅れていた点があります。
たしかに、テクノロジーを導入するためにポリテックのような議論を行うことは、一時的にはコストがかかります。
制度、規制など、議論すべきことは尽きませんからね。
ただ、その一時的なコストを支払わなかったために、生産性向上という大きなリターンを得ることができなかった。
実際、OECD加盟国の中で、日本の1人あたりの生産性は21位です。
(2017年版・日本生産性本部調べ)
この本にヤフー株式会社CSO、安宅和人さんが寄稿していますが、この記事が圧巻。
安宅さんは「日本の一般会計予算と社会保険、その運用益を合わせると170兆円になり、アメリカ、中国に次ぐ規模だが、未来への投資に充てている費用が限りなく少ない」と指摘しています。
労働生産性の国際比較で、日本は先進国の中で一人負けの状態。
機械・電機・情報通信機器、輸送用機械、建設、専門・科学技術・業務支援サービス、金融・保険、運輸・郵便、小売り、農林水産、と本当にあらゆる産業分野で軒並み生産性が低い。
全体として、著しく生産性が低い国家となってしまっている、巨大な伸びしろを抱えた状態なのです。
では、生産性アップに向けてしっかりリソースが割けているのかというと、残念ながらそうではありません。日本は、最低賃金がG7中最下位で、フルタイムワーカーと最低賃金の方との賃金格差も大きく、「弱者を酷使」することで回している経済といえます。
国力に見合ったR&D投資(Research&Development。企業等の研究開発活動)もできておらず、中国との国力(GDP)差は約2.5倍、アメリカとは約4倍ですが、 R&D費では中国とは約4倍、アメリカとは約5倍の差がついています。
「弱者を酷使して経済を回している」と聞いて腹立たしく思うのは僕だけではないはずです。
このような日本の政治と経済とITの環境のなかで、僕たちは働いているということ。
自分の立ち位置を俯瞰して将来の行動を決めるということ。
これが大事なのではないかと思っています。
幸い、個人レベルで生産性を上げてより良く生きる術は用意されていると思います。
ここを追求していきたいですね。
本日の記事は以上です。
☟『日本進化論』落合陽一 著(SB新書)