こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
「AIとロボットの進化によって人間の仕事は奪われる」
奪われてもいいじゃん。
AIとロボットによって仕事の効率が上がり労働生産性がアップすれば、賃金を下げずに労働時間を短縮することは可能ではないでしょうか?
これこそが日本人にとってのチャレンジです。
賃金は下げますという話であれば、そのぶん政府がベーシックインカムで所得補償すればいい話です。
現在の法定労働時間は「1日8時間、週40時間」と決められています。
人の仕事がAIとロボットに置き換わって、週32時間にしたらいいんじゃないですか?
週32時間としたのは、本格的に「週休3日制」が導入されたと仮定した話ですが。
「土日休み+好きな日に休める」。
この週休3日、いいですね。
週休2日のままであれば、1日6時間労働に短縮するのもいいですね。
早い話が仕事したくないんです。
僕はこれまでずっと「長時間労働削減」「1日8時間、週40時間でも働き過ぎ」ということを書いてきたわけですが、ちょっと調べてみたら、日本人の総労働時間は1960年ごろからほぼ一貫して下がり続けているんですよ!
上の図では1975年ごろから1985年ごろまで横ばいになってますが、1988年を境にまた一貫して下がり続けていますね。
1988年から労働時間が下がり続けているのは2つ理由があるんですよ。
それまでは労働基準法の法定労働時間は1週間あたり48時間でしたが、昭和63年(1988年)の法改正で週40時間になったんですよ。
平成9年(1997年)にこの法改正が完全実施されるまで、労働時間は減少を続けることになります。
それまでは休みは日曜日だけでしたね。それが土曜日も休みになりました。
では、その1997年以降も労働時間が減少し続けているのはなぜでしょうか?
1996年ごろからパートタイマーが増加してきたんですね。
バブル崩壊(1991年から1993年までの景気後退期)があり、1995年に日経連(今の経団連)が「新時代の日本的経営」を発表したんです。
「新時代の日本的経営」とは、ザックリ言うと経営者団体が会社を守るために雇用の柔軟化(=非正規雇用の拡大)を打ち出したんですね。
会社を守りつつ労働者のクビも切らないという苦しい選択をしたのが、人件費が安い非正規雇用を増やすということだったんですよ。
もちろん会社の中核社員は労働時間は減らないでしょうしむしろ増えた人もいたかもしれませんが、全体としては非正規雇用の増加に引っ張られて労働時間は減少してきたんですね。
こうやって結果的に日本人の年間総労働時間は減り続けてきたんです。
1960年の2,400時間がピークだったのが、今では1,700時間を割るくらいになってきました。
ビックリですね。
「これからAIやロボットによって人の労働時間は減る」って言われてるんですが、すでにこんなに減り続けてるんですよ。
第二次産業のオートメーション化の流れもあったでしょうね。
これからさらに少子高齢化の影響を補ってAIやロボットが実用化されてくれば、ますます労働時間の減少に拍車がかかるでしょうね。
本日の記事は以上です。
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