こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
インバウンド価格がいよいよ物議を醸すようになってきましたね。
ある程度予測はしていましたが。
だって、訪日外国人がお小遣いを軽く100万円くらい持ってやってくるんですから、商売する人は当然価格を上げてきますよ。
今までは、日本人がインドネシアとかタイとかに安さを求めて旅行するなんてことはあったけど、いつの間にか立場は逆に
— 村上ゆういち@魔界の税理士 (@Jeanscpa) 2022年10月11日
インドネシアとかタイの人が安さを求めて日本に旅行に来る時代になりました pic.twitter.com/lj8Fh3Vnmi
需要と供給のバランスが市場経済の大原則。
高い需要があるのに、極端に安い価格で販売したらそのうち供給側が破綻します。
供給側が価格を釣り上げていくのは当然の流れですよね。
これに対して、梅沢富美男さんが不満をぶちまけた。
インバウンド(訪日客)向けに価格が高騰している観光地の飲食店に苦言を呈する場面があった。
梅沢は先日、北海道・函館で仕事をした際、「いつも行っている」馴染みの飲食店で食事をした。すると「カニが6万5000円だって。今まで3000円で食えていた海鮮丼ね、それが8000円。キンキが9500円」とインバウンド需要で2倍以上に価格が値上がりしていたという。
「最後に言ってやったね“お前らいい加減にしろよ”って。“今までこのお店を愛してくれたお客さんがビックリしてるよ、2度と来ないよ。そのうちにしっぺ返しがくる”って」と食事を終えた後、飲食店側に厳しい指摘をぶつけたという。(スポニチアネックス)
3000円が8000円ですから、上がり方が極端です。
「インバウン丼」といわれているようですね。
梅沢さんだけでなく、もはや貧しくなってしまった一般庶民の正直な気持ちを代弁していると思いますよ。
これに対して、ホリエモンが嚙みついた。
さすがホリエモン、ツッコミ炎上のタイミングを逃しません。
「正直、海鮮丼の価格ってこれまで安すぎたと思うんすよね。 ロシア産のダンピング価格の毛ガニとかイクラとかウニとか、そういったものがロシアの戦争とかあって一時的に入ってこなくなっちゃったりとか、不漁なんかもあったりとかするんだけど。要は漁師が安くないと売れないから、市場で、市場価格が上がっていかないから、たくさん獲って薄利多売で、みたいなことやってたから、乱獲になって不漁になっちゃうわけですよ」
「流通網が発達して、本当安い回転寿司とかですね、あんなとこ、あんな値段で食えるわけがねえんだよ。 だから、要はあんな値段で売っているから不漁になるし、それに慣れきっちゃっているから梅沢富美男さんみたいなことになっちゃうわけですよ。もともとの価格が異常だったってことを気づいた方がいい。というわけでですね、海鮮丼の価格が8000円になるのは、全然僕は『だったら嫌なら食うな』って話じゃないですか。他のものが別にね、飢えるほどなわけじゃないんだから、他に安い食材なんかいくらでもあるんだから、別に海鮮丼食わなくたっていいわけですよ」
「日本人には安くしないと売れねえから大量に獲ってっていうことのもう悪循環、悪循環、悪循環ですよ。だから、インバウンド価格で高くなることはもう本当、大いに結構でございますよ」
「梅沢富美男さんみたいな意見が出てきて、これに賛同するやつが出てきたりとかして、値上げし辛くなっちゃったりとかするんだけど、安すぎます、正直。日本って例えばラーメンが1000円以下で食べられるとか、狂気の沙汰ですよ。労働基準法守ってちゃんとやったら『お前そんなことなかなかできないよね』っていう話でございますよ、本当に」
「ということで、インバウンド価格大いに結構。梅沢富美男さんの考え方は僕は間違ってると思います」(女性自身)
ホリエモンのおっしゃる通りですよ。
重要な問題こそ意図的に炎上させるんだとホリエモンは本に書いておられます。
ここで、「ダンピング価格」というのが出てきますけど、ダンピングとは「不当廉売(れんばい)」のことで、文字通り不当に安い価格で販売し、他の適正価格の事業者が商売できなくなることをいいます。
実際の動画はこれです。
まあホリエモンのおっしゃる通りなんですが、問題はその先です。
インバウンド消費は5兆円もないんだよ。対し内需は300兆円規模でGDPの6割以上を占めている。どう考えても経済の発展には国民の所得を増やして個人消費を大きくするしかないんだけど、ずっとその逆をやってGDPが減ったと大騒ぎしている。やっぱ日本は「バカの国」やで。
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) 2022年7月6日
「内需は300兆円規模でインバウンド消費は5兆円もない」
訪日外国人消費は過去最高だった2019年でも4.8兆円でGDPの1%にも満たない。片や国内個人消費は約300兆円でGDPの6割近い。インバウンドは誇張されすぎているしそれが成長力を底上げするというのは勘違いも甚だしい。日本を知ってもらうのは良いことだがおよそ経済政策ではない https://t.co/jDp3AtSxZ0
— リフレ女子 (@antitaxhike) 2022年9月25日
「訪日外国人消費は約5兆円でGDPの1%にも満たない」
そもそも、インバウンド消費は、GDPの数パーセントしかないんです。
外国人が高い値段で買い物を続けてくれているうちはまだいい。
だけど、ブームが去って、スーッと観光客が消えちゃうかもしれない。
観光地は荒廃し、負の遺産だけが残されてしまったら観光立国は失敗です。
まずは、観光産業がこのまま安定的に5倍、10倍と拡大して、付加価値の高い産業として定着することが必要です。
そして、その先のもう一つの課題は観光地が潤って、その周辺地域も潤って、一般庶民の生活が底上げされて豊かになることです。
言い換えれば「トリクルダウン」といいますか。
うまく「トリクルダウン」につなげていくには、よほど戦略的に考えてやっていかないと。
でも、これがなかなか難しいのではないでしょうか?
だって、外国の有名な観光地に行きますよね。
すると、物価は決して安くない。
円高で日本の経済が強かったときから、外国人は日本人にインバウンド価格で売っています。
でも、現地の人々が豊かに見えるか?
なんか質素な生活をしてるんですよね。
観光立国で観光地の地元民が豊かになってるかというと、そうはなってない。
日本人が現地に落としていったお金は、現地の富裕層がピンハネしているんですよ。
だから、外国人がインバウンド価格で日本にお金をたくさん落としても、あくどいヤツがその金をかすめ取っていくのがオチではないでしょうか。
僕はクソみたいな一般事務職なので商売のことは分からないんですが。
難しい局面であることは間違いありません。
本日の記事は以上です。