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ハシモトホームの「侮辱賞状」事件。未熟な会社、危険な勘違い上司が世の中に溢れている

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」に勤務していた40代の男性社員が2018年に自殺。遺族が今月20日、会社と社長に対し約8000万円の損害賠償を求め、青森地裁に提訴しました。

 

www.asahi.com

www.sponichi.co.jp

 

「単なる体育会系の会社の悪ノリ」「こういう社風の会社はどこにでもある」という見方もあるようですが、弱い者イジメを許さない人、パワハラを許さない人たちの猛反発を買っています。

 

遺族は賞状を模した「症状」と書かれた紙を会社から男性社員に手渡されていたことも明かし、紙には「大した成績を残さず、あーあって感じ」や「見事おったまげーの三位です」と侮辱するような言葉が並んでいた。【スポニチアネックス】

 

奥様の心情を考えると、夫が心身を削りながら会社に献身していたのにこういった侮辱を受け大切な人を失ったという怒りと悲しみは大変大きなものだと推察いたします。

 

【Photo:文春オンライン】

 

「あーあって感じ」“侮辱賞状”を連発し社員が自殺…「ハシモトホーム」2代目社長の正体 | 文春オンライン

 

僕も過労とパワハラでダウンしましたがうつ病を発症する前に人事部に訴え半年間休職しましたので、この男性の無念が理解できます。

 

自殺した男性は非常に神経を遣う営業職で残業が重なり普段からストレスに晒され、それに加えて上司から仕事ぶりを評価されず日常的なパワハラうつ病を発症し、本件の「症状」が直接の引き金となって死を選んだのではないかと思われます。

 

「侮辱賞状」がセンセーショナルに報道されていますが、過労死ラインに近い長時間労働と日常的なパワハラが組み合わさる非常に重大・悪質なケースとして認識されるべきです。

 

想像ではありますが、こういった体育会系の社風では先輩と後輩の関係が絶対で、直接の原因となったこの課長は男性を自分の手足か道具かロボットか奴隷のように扱い、男性は徐々に自律性を失っていったのでしょう。

僕も同様の状況で自分と環境をコントロールできなくなり休職したのでよく分かります。

 

清原弁護士がコメントしているように社風といってもこれはやり過ぎで、正常な社内の大人同士の関係性ではなくなっています。

 

問題はこういう未熟な会社や勘違い上司が世の中に溢れており、社内でのまともな人間関係が失われていることです。

 

パワハラ防止法が施行されましたが、こういういびつな社風で社員の教養レベルが低い会社には自浄能力が期待できません。

パワハラ防止法は内部に相談窓口を設置するなどパワハラの防止が企業に委ねられており、その意味で不十分な法律です。

 

外部への通報制度などを整備し、労基署をはじめとして弁護士や社労士や産業医などの第三者機関が連携して社内環境の改善を進めることが求められます。

 

本日の記事は以上です。