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「18歳以下に給付金」のまとめ。マスコミに影響されてなんとなく雰囲気で批判してませんか?

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

政府の給付金に関して自民党公明党が妥協し、「18歳以下に年内に5万円、来春にクーポン5万円。ただし年収960万円の所得制限を設ける」の方向で合意しました。

 

僕はもともと支給の早さと手間を考えると条件を付けない一律給付がベターだと考えていたんですが。

 

日刊ゲンダイの記事です。

www.nikkan-gendai.com

 

いかにも妥協の産物といった感じで、対象外になる人の不満噴出。

「なぜ18歳以下なのか?」

「不公平」

「クーポンの意味が分からない。来春まで待てない」

「またパソナ電通などの会社が利益を中抜きするんじゃないか」

 

読売新聞オンラインの記事です。

www.yomiuri.co.jp

 

「バラマキ批判」をかわすための960万円所得制限らしいですね。

同記事では、マイナンバー新規取得者などに別途最大2万円のポイントを段階的に付与することも確認したとされています。

これに対しては「コロナ困窮者支援ではなく、マイナンバー普及政策ではないか?目的が分からない」といった批判が出ていますね。

 

さらに同記事では以上の給付事業とは別に、住民税非課税世帯に現金10万円を支給することにも自公両党が合意したとしています。

これに対しては国民から「どうやったら住民税非課税世帯になれるのか?世帯を分離してしまえばいいのか?」というふうに国民に焦りと混乱を招いています。

 

繰り返しになりますが、僕は支給の早さと手間を考えると条件を付けない一律給付がベターと思うんですが、その逆の煩雑で手間がかかる方向に進んでいますね。

これでは国民の不安、不満を招くとともに給付事業を実施する側も混乱を招き相当遅れることを覚悟しないといけません。

 

週刊女性プライムの記事はそのあたりの状況をまとめた良い記事ですね。

 

www.jprime.jp

 

しかし、一方で批判している側も「なんとなく雰囲気で」批判していると思われてなりません。

「雰囲気批判」には次の三つのパターンがあります。

 

まずその一つは「バラマキだ」という批判ですね。

 

メディアが盛んにバラマキだという記事を書いていますね。

バラマキと言えばそれだけでなんとなく汚いことをしているイメージになるんですよ。

でも「バラマキだ」というだけでは批判になりません。

ただの「バラマキ」なんですから。バラマキの何が悪いのでしょうかと言われればそれまでですね。

 

有権者をカネで買っている」と言い換えればどうでしょうか?

有権者をカネで買うためにばらまくのであれば、国民全員に一律給付が一番いいはずですね。

 

また、「バラマキの財源どうするのか?」と言い換えればどうでしょうか?

財源どうするのか?と国民が不安に思う必要はなく、コロナで生活と経済が疲弊しているのであれば、政府は早急に大型の財政出動を行うのが仕事のはずです。

ただ単にマスコミが「財源どうするのか?」と煽っているので視聴者が不安に取り憑かれているだけの話ですね。

 

次に二つ目は「コロナ対策なのか経済対策なのか子育て支援なのか目的が分からない」という批判があります。

 

この批判に対して、逆に問いたい。

目的は一つじゃないといけないんですか?

コロナ対策と子育て支援を兼ねても別にいいですよね?

むしろそのほうが一石二鳥で良くないですか?

 

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最後に三つ目は「他にも大学生や失業者など本当に困窮している人はいる。そういう人に支援が届くようにするべきだ」という批判です。

 

この主張も一見もっともですが、「大学生や失業者など」って言い方があいまいなんですよ。

「など」で逃げるのは逆に汚い感じがします。

こう言ってしまうと困っている人は無数に出てきますね。

 

低所得者、子育て世帯、子ども本人、大学生、女性、高齢者、失業者、非正規雇用者・・・。コロナ療養患者もそうだし高額の医療費を負担している人、中小企業の経営者や飲食業や観光業に従事している人、医療従事者や介護従事者、いわゆるエッセンシャルワーカーといわれる人もそうですよね。

 

Yahoo!のコメント欄に独立行政法人経済産業研究所の上席研究員、中田大悟さんが下のように書いています。

 

「真に困窮した人だけに給付対象を絞るべき」というアイデアは、論理的には間違っていません。ただし、これは実務的、技術的に不可能です。リアルタイムで困っている人全員を把握するのは困難だからです。

Yahoo!ニュース 個人オーサー中田大悟さんのコメント - Yahoo!ニュース

 

中田さんの言う通り、リアルタイムで困っている人全員を把握するのは不可能だと思いますね。

 

以上、三つの政府に対する批判パターンを見てきました。

次の中国新聞沖縄タイムスの記事なんてもうその典型ですね。

 

www.chugoku-np.co.jp

www.okinawatimes.co.jp

 

もちろん政府の困窮者支援のあり方にはいろんな意見が出て当然と思います。

 

しかしマスコミが出す記事については、なんとなく雰囲気で批判的なポーズを取るだけのあいまいな論拠の記事が多い印象です。

これでは国民を混乱させているだけなので、なんとなく雰囲気に飲まれずによくよく考えて自分の意見を持たないといけませんね。

 

本日の記事は以上です。