こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
エッセンシャルワーカーという言葉を急に見聞きするようになりました。
東京オリンピックでもクローズアップされましたね。
2019年以降、新型コロナウイルス感染症の流行によって「最低限の社会インフラ維持に必要不可欠な労働者」を定義する言葉として国際的に使用されるようになったようです。
Wikipediaによれば、英国政府が示したエッセンシャルワーカーのリストとして以下の職種が挙げられています。
▶ 健康・医療・介護
▶ 教育・保育
▶ 主要な公共サービス
▶ 政府機関・地方自治体
▶ 食品およびその他の日用品・衛生用品の取扱関係者
▶ 公安および国家安全保障
▶ 交通機関
▶ 公益事業インフラ、通信インフラ、金融業
「エッセンシャルワーカー」すなわち「最低限の社会インフラ維持に必要不可欠な労働者」の人たちは、彼らの雇用を維持し、また彼らが通常の生活を維持できるための適切な賃金が支払われなければなりませんよね。
そうでないと担い手がいなくなるからですね。
さて先日サントリーの新浪社長が「45歳定年制」を提起したんですが。
これについて2ちゃんねる開設者のひろゆきさんがコメントしていましたね。
<民間企業に生活を支える義務を負わせるのが間違いで、政府が社会保障でやるべき事です。>
— 高橋 聡-40歳からのWebライター (@Anti_Neolibe) 2021年9月20日
かなり考えさせられる発言。
ただし、無能は言い過ぎ。
ひろゆき氏、45歳定年制に反対するのは「無能な人」を改めて説明「仕事が向いてないならベーシックインカムで」https://t.co/vIsquFHdB0
高橋聡さんが言うように、ひろゆきさんの「民間企業に生活を支える義務を負わせるのが間違いで、政府が社会保障でやるべき事」という部分は、考えさせられる発言ではありますね。
僕なんかも今まで「民間企業が労働者の生活を支えられるだけの給料を払うべきだ」という考えを無条件に持っていたんですが、もうそれを企業に求めるのは無理になっているのかもしれません。
もう終身雇用で一家の生活を支えていける時代は、昭和の高度経済成長期からバブル崩壊期までで終わっているのかも。
「民間企業に生活を支える義務を負わせるのが間違いで、政府が社会保障でやるべき事」と言われるとそれはそうかもしれないですね。
そこで社会保障、すなわちベーシックインカムの議論が近年盛んになってるわけです。
【Photo:スポーツ報知】
しかしです。
冒頭にエッセンシャルワーカーのことを書いたんですが、彼らはどうなんでしょう?
エッセンシャルワーカーというのは狭い範囲の定義ではなくてもっと大きくとらえるべきだと思います。
企業というのは経済活動全般に関わっていて何かしら社会のための公益的な側面を持っているのであり、そこでは何かしら社会のためになる活動を行っているわけで、そこの労働者というのもエッセンシャルワーカーに含まれてくるんではないかと僕は思うわけです。
そうすると本当にムダな企業、ムダな労働というのはほとんど無いと思うんですよね。
ほとんどの企業の労働者はエッセンシャルワーカーといえないでしょうか?
元に戻っちゃいますが、やっぱりいかなる企業も公益的側面を持つ企業として基本的には労働者の雇用を維持するために相応の賃金を支払うべきだと思うんですよ。
そうしないと担い手がいなくなっちゃうからですね。
民間企業に生活を支える義務を負わせるまではないにせよ、経済活動を維持し雇用を維持するために、ある程度の水準の賃金は維持しなければならないと思います。
現実問題としてそれができないから社会保障すなわちベーシックインカムの話が出てくるわけですが、「民間企業に生活を支える義務は無い」というのも言い過ぎだと僕は思いますね。
本日の記事は以上です。