こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
「働くこと」に関する記事をずっと書いています。
僕自身が3年前にパワハラによる半年間の休職を経験してからというもの、仕事への向き合い方に苦慮してるからですね。
ずっと働き続けるのはしんどい。
あと数年、55歳になったらスパッと会社を辞めてしまいたいと思っています。
https://twitter.com/t2PrW6hArJWQR5S/status/1573092401496956935
非常に考えさせられるツイートです。
国は、というか厚生労働省は2019年に「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」という検討会を設置して、議論を取りまとめました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syakaihosyou_306350_00001.html
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000513520.pdf
「2040年を展望すると、高齢者の人口の伸びは落ち着き(高止まり)、現役世代(担い手)が急減する」
このように厚労省の資料では、冒頭で少子高齢化の問題が提起されています。
これに対応する政策の柱として3つ挙げられています。
「多様な就労・社会参加」「健康寿命の延伸」「医療・福祉サービス改革」
資料全体を通してやや具体性に欠けるところはありますが、議論のなかでいくつかのキーワードが浮かび上がっていますね。
「70歳までの就業機会の確保」
冒頭のまりなちゃんさんのツイートが思い出されます。
要するに70歳まで働け、ということですね。
国はもうずっと以前から盛んにこのことを叫んでいました。
【出典:厚生労働省、ワタキューメディカルニュース】
No.603 2053年に人口1億人切れ、厚労省人口問題研が推計。人口減が日本にもたらすものとは? | ワタキューホールディングス株式会社
現役世代が急減することで、「騎馬戦型」から「肩車型」社会になってきた。
だから、「高齢者が長く働ける環境を作って、支える側を増やす努力が必要だ」と。
支えられる側から、支える側に回ってもらう。
「健康寿命を延伸」して、社会の担い手を増やす。
多くの専門家が口々に言っています。
健康寿命を伸ばすには、働き続けることがいちばんだと。
同時に「人生100年時代に向けた年金制度改革」に取り組むとしています。
要するに年金の受給年齢を遅らせるということですね。
健康寿命を引き伸ばすことで年金受給を先送りにし、医療や介護にかかる費用も抑制する。
国にとっては財政的なメリットが大きいですね。
このような議論を国はずっとやってきたわけです。
そこにきて冒頭のまりなちゃんさんのツイートですよ。
強烈な皮肉というか、非常にシニカルな、国の議論を痛烈に批判するつぶやきですよね。
「高齢者はみんなしんどそうに働いている。日本は恐ろしく低福祉の国になっているのに、国民はそんな異常に慣らされている」
みんな本音ではそう思っているのではないか。
死ぬまで働き続けるのはまっぴら御免だ。
一方で、「ピンピンコロリと逝くのがいちばんいい」とも皆思ってるわけです。
つまり働き続けることで健康を維持して、健康寿命を伸ばすのが良いことだと。
一度、「働き続けてピンピンコロリ」がいいのか、「もうしんどいからお金貰いながら引退」がいいのか、大激論したらいいと思いますね。
結論出なさそうですが。
本日の記事は以上です。