こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕がちきりんさんを知ったのはごく最近で、一昨年休職したときにとりあえず本を読みまくろうと思ってブックオフに行ったんですが、そこで『自分の時間を取り戻そう』という本を見つけたんですね。
ブログじゃなくて本から入ったんです。
このときは「著者のちきりんって何者?」という感じだったんですが。
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パワハラ上司にプレッシャーかけられて仕事に追われていましたが、休職して自分と向き合う時間を得たので「自分の時間を取り戻そう」というタイトルにピンときましたね。
表紙はほんわかした感じで似顔絵もヘンテコな感じですよね。
しかし中身を読み進めたら非常に硬派だったんですね。
読み終えるのに苦労しましたが読み応えがありました。
この本を読んで以降、ちきりんさんのメディアに触れる機会が格段に増えました。
ちきりんさんは社会派ブロガーという肩書きを持っていますが、そのブログの内容は日記でありながら時事ネタを絡めており、そこにちょっと斜めからの彼女独自の主張を入れるという作風になっています。
ちきりんさんは2005年からブログを始めたそうですが、そのころは個人ブログ全盛で、検索エンジンで検索すると中身の濃いブログがたくさんヒットしていたように思います。
いまではネットで検索すると企業がつくったような紋切り型のサイトが上位に来て、内容が濃い個人ブログはよーく探さないとヒットしなくなりましたね。
ネットの世界はここ20年くらいで大きく様変わりしました。
そんなちきりんさんが、ブログを立ち上げてから2014年くらいまでのブログ運営記みたいなものを書いたのが、本書『「自分メディア」はこう作る!』なんですね。
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ちきりんさんはずっとはてなブログで記事を書き続けておられ、WordPress(ワードプレス)だの独自ドメインだのといったものは意図的に採用されてないそうです。
そのあたりの理由についても本書に書かれています。
最近でこそTwitter(ツイッター)やVoicy(ボイシー)に活動の軸足を置かれているようですが。
それでも「自分メディア」の中心基地ははてなブログだというスタンスを取られています。
さっきも書いたようにちきりんさんの文章の作風は日記風でありながら時事ネタを解説する内容となっていますが、古き良きブログの雰囲気を堅持しておられます。
そんなちきりんさんがブログを「自分メディア」として続けていくルールというかスタンスのようなものが【自分メディアを作るための5か条】というものにまとめられています。
ここが個人的には本書のハイライトだと思うんですが、一般的に流布されているブログのノウハウとはちょっと違うところが面白くて深いんですね。
SEOだの読者の共感やペルソナを意識せよだのそういったことには余り触れていません。
そういう情報はネット上に溢れてるんですが、分かるようで全然分かんないんですよ。
【自分メディアを作るための5か条】として、ちきりんさんは次の5つを挙げています。
1.コンテンツを散逸させない
2.ネットの中の人にはならない
3.つながる世界でつながらない
4.オープンな場所に居続ける
5.信用力を売らない
どういう意味か分かりますか?
読むとなるほどという感じですね。
是非お読みください。
本日の記事は以上です。
☟『「自分メディア」はこう作る!』ちきりん 著(文春文庫)