仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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厳しくも実践的な古典の知恵『40代から人として強くなる法』田口佳史 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

いま多読チャレンジをやっています。

 

読書は成長に必要な自己投資。

40代で一度人生を振り返って、これからの戦略を練り直したい、というときに読んでもらいたいオススメの1冊を紹介します。

『40代から人として強くなる法』(田口佳史 著)です。

 

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僕はこういう本を読むとき、まず「目次」「章」「節」をよく見て、自分の置かれている状況や自分の今の心情にマッチする「節」だけ読んでいきます。

もっと速読するなら、「節」のなかでもアンダーラインや強調文字になっているとこだけ拾い読みします。

そして気になる部分に付箋を貼っていきます。

この方法によって、1冊2~3時間で読み終わります。

 

本書では、40代で部下を持つ中間管理職の人、あるいは大なり小なり仕事で成功をおさめ、順調にいっている人などへのアドバイスが含まれています。

しかし、僕は40代でキツイ上司にメンタル不調に追い込まれ休職して、仕事は順調にいっていません(笑)。

部下もいない、中間管理職にもなっていない。

 

僕は「仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康」が「人生の6本柱」。

もう仕事には6分の1の力しか突っ込まない、と決めています。

だから、読む必要のない箇所もたくさんあるのです。

 

さて、著者の田口佳史さんです。公式サイトより引用します。

 

昭和17年生まれ。老荘思想研究者。大学卒業後、日本映画社に入社。映画『東京オリンピック』チーフ監督参加。二十五歳の時、タイのバンコク郊外で瀕死の重傷を負い、奇跡的に生還。

その後、中国古典思想に出会い、経営指導に転身し、昭和47年、株式会社イメージプラン設立。以来30数年間で2千社以上に企業変革指導を行う。また、中国古典を基盤としたリーダー指導によって多くの経営者と政治家を育てた。企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演講義を続ける、という経歴の持ち主です。「瀕死の重傷」とは、水田での撮影の仕事中に、二頭の巨大な水牛に串刺しにされ、生死の境をさまよったそうです。

 

本書の前書きでは次のように書いています。

 

40代は仕事でもプライベートでもさまざまな問題が一気に押し寄せてくる年代。職場では責任が重くなり、自分で結果を出しつつも後進を育てなければならない状況になります。それらの諸問題にうまく対応していくためには、「心身ともにタフな人間」にならなければなりません。そうでなければ、人生はどんどん先細っていくでしょう。

 

なかなか厳しいですね。

 

厳しい箇所をいくつか紹介します。

 

▶余裕を持って仕事に取り組むにはどうしたらよいか。逆説的ですが、何度も切羽詰まる状況に陥ることが重要です。

▶40代にもなって誰かに「依存」している。そんな甘ったれがいます。「誰かに依存した瞬間に、自分は奴隷になる」と自覚してください。

▶何事に対しても無防備。弱点だらけ。そういう40代は、まず間違いなく頭角を現すことなどできないでしょう。リーダーというのは、どこまでも悲観的に準備しておくことが大切。

▶どんな要望にも「できません」と言わずに、全く知らないことでも「大量の本で学ぶ」という方式で、私は役割を果たしながら、能力を上げていきました。

▶来る問題、来る問題に、その場であわてて対処しているようではダメなのです。中途半端にあちこち手をつけて収拾がつかなくなったり、重大な問題を熟慮せずに‟やっつけ仕事”をやったり、急ぎの仕事なのに、別の雑多な仕事にまぎれて取り返しのつかないことになったり。40代の仕事としては、あまりにオソマツなことになります。40代が、若手と同じように目の前の仕事でいっぱいいっぱいになっていては話になりません。

▶失敗をしてエヘヘと頭をかいたり、すぐに底が知れる付け焼刃の知識を披露して得意がったりしても、「いいトシして何をやっているんだ!」と怒りを買うだけです。40代からは実力のなさが露呈することが無いよう、本当の教養を磨き上げなくてはいけません。 

 

どうでしょうか。厳しいですね。

「本当の教養」とは何か?

それを探求し胸に刻み込まないといけません。

 

僕は40代半ばにして、仕事がいっぱいいっぱいになり休職に至った人間ですから、著者の指摘はなかなかこたえます。

 

しかし本書は、これらの厳しい言葉以上に、中国古典を読み込んで会得した、未来に向けての実践的な知恵をたくさん授けてくれます。

 

必ずしも嫌な仕事で自分を厳しく追い込む必要はないんです。

好きなことなら厳しく追求していってもやりがいがあるのではないでしょうか。

是非座右の書としたいものです。 

 

本日の記事は以上です。

 

☟『40代から人として強くなる法』田口佳史(三笠書房)