仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

40代中年の危機 休職と復職 働き方改革 ワークライフバランス 副業・複業 メンタルセット

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』三戸政和 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

勤続25年以上の僕が、サイコパスな上司のせいで過労による休職に追い込まれ、半年間休職。

元の職場に復帰して3年が経過しました。

 

「仕事行きたくない病」に悩まされながら、サラリーマン生活に経済的にも精神的にも支配されないためのプラン「オッサン逆転プロジェクト(人生逆転プラン)」を進めています。

 

会社にはしがみつきますが、並行して経済的自立の道は模索していきたい。

孤独になって異端になって、1人プロジェクトを開始する。

 

そこで、先日からいくつか具体策を考えてきたんですね。

 

大学の非常勤講師に潜り込み、研究生活を志して大学講師になる。

25年以上の実務経験を活かして、社会保険労務士行政書士や税理士などの軸となる資格を取得して、横展開を図る。

 

そして、もう一つの切り札があります。

それが、後継者を探している優良中小企業を探して会社を買う、つまり「個人M&A」を実行するということなんですね。

 

このプランの最適な参考書が三戸政和さんの『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』です。

 

-PR-

これまでは、「あちら側の人間(資本家)」になるためには起業という選択肢しかなく、それにはゼロイチで事業をおこす必要がありました。しかし、いまや、ゼロから会社を作る必要はありません。一般の人でも、すでにある程度の仕組みが回っている会社を買うことができる、つまり「個人M&A」が可能な環境が整ってきているからです。

そんな時代だからこそ、また、黒字の優良中小企業の経営者の多くが高齢化し、後継者を探している今こそ、普通の感覚を持った人でも「あちら側の人間」を目指すことができるようになるのです。

 

この本の読後感が、何気に「会社を買うこと」や「事業承継」が難しそう、という印象を与えてしまうのは、前半の1章と2章で、「ゼロイチ起業」つまり、ゼロから事業を創出して起業することが如何に困難かというのを書いてあるからです。

 

前半だけ読むと、会社の経営は難しい、サラリーマンから経営者に転身するのは困難だ。

そういうイメージを持ってしまいます。

 

しかし、三戸さんは実に本書の半分近くを割いて、「ゼロイチ起業」は必要ないんだ、ということを力説しているんですね。

起業で成功することは不可能に近いのが現実。

だからこそ、すでに事業が回っている中小企業を買うことが有力な選択肢だということになるわけです。

 

半分くらい読み進めてきて、第3章からいよいよ本題に入っていきます。しかし、第3章もまだ本題の導入部分。

 

第4章では、100万の中小企業が後継社長を探しているということが書かれています。

黒字経営なのに後継者がいない、廃業すると、会社の資産であったものがたちまち負債になってしまう。

「安くてもいいから買ってくれ」という案件があるというのですね。

超買い手市場だというのです。

 

そして第5章で具体的に、ポテンシャルが高くてお買い得の企業の見つけ方や買い方に入っていきます。

 

不動産仲介会社のように、中小企業売買の仲介会社が生まれてきています。

具体的には「日本M&Aセンター」「M&Aキャピタルパートナーズ」「ストライク」といった会社です。

また各都道府県でも「事業引継ぎ支援センター」が設置されているそうです。

これらについて情報収集していくといいかもしれません。

 

会社の売買がポピュラーになる時代を迎えようとしています。

 

1回目は本書を全部通して読んでみて、そのあとは最後の第5章を本腰を入れて何度も読み込んで実践に移すのがいいと思います。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』三戸政和 著(講談社+α新書)