こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
精神的、経済的に自立し、本業に依存しない。目指すのはそこです。
本業一本でも、土日も勉強して上司の知識と仕事量を凌駕すれば、職場で中心的なポジションを得ることができます。
僕はそれを過去に経験しています。
しかし僕は休職を機に本業にはもう全力で取り組まないというスタンスに変えました。
本業に依存しないためにはどうすればよいか?
「副業」「複業」です。
近年「副業」「複業」ということが盛んに言われるようになりました。
その先駆的な考え方を示したのが、藤井孝一さんの著書『週末起業』ですね。
2003年の本です。
僕が持ってるのは2019年のもので14刷となっています。
この本すごいロングセラーなんですね。
バブル崩壊という1991年から1993年までの景気後退期があって、会社がバタバタと倒産し失業者が増加しました。
完全失業率(非自発的失業)は徐々に悪化し、2000年代に入ってから5%を超えて最悪の状況になりました。
『週末起業』はそのころに出た本ですね。
因みに2021年現在の完全失業率は3%程度で推移しているようです。
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本書ではいきなり起業するとリスクが高すぎるので、会社勤めをしながら週末に起業の準備をしましょうという考え方が提示されています。
今でも通用する考え方ですよね。
バブル崩壊後の厳しい不況下のなかで藤井さんは「サラリーマンの不況対策」として次のように論じています。
「①転職」
「②資格」
「③副業」
「④独立開業」
それぞれについて特徴を解説したうえで、生き残る道は「④独立開業(起業)」という選択肢が残されるというんですね。
今でこそ「ネット副業」というやり方がありますが、藤井さんの言う「副業」は塾講師、コンビニやファストフードの店員、居酒屋のウェイター、ガードマンなどのいわゆるアルバイトを指しています。
これらは時間を切り売りする仕事ですよね。
転職市場は超氷河期、資格など取ったところで気休めにしかならない、副業は「時間の切り売り」にすぎず、時間×時給以上には絶対に稼げない。
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藤井さんは次のように言います。
くり返しますが、いま不安にさらされているのは「雇われる」という生き方です。
ところが、先にあげた「転職する」「副業する」という対応は、いずれも「雇われる」ことからの脱却ではなく、「雇われ先」を変えることにすぎないのです。
だから不安から逃れるための抜本的な解決策にはならないのです。
つまり不安から解放されるためには、会社への依存から脱却するしかないのです。
雇われる生き方から、自立するしかないのです。すなわち独立開業(起業)です。
そして、次のように続けます。
生活防衛のために会社に残りつつ、唯一無二の人生、そして大事な時間だからこそ、自分の好きなことをして、ワクワクして過ごすべきだと思います。
そんな都合のいい処方箋が存在するのでしょうか?
それが本書のテーマ「週末起業」です。これは会社を辞めず、お金もかけず、自分の好きなことで起業してしまうことです。これなら失うものはほとんどありませんし毎日楽しく過ごせます。
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こうして本書は著者の経験をもとに週末起業の考え方からその方法まで5章に分けて構成されているんですが、1章から3章までは週末起業の醍醐味や考え方が述べられています。
そしてさらに4章では「週末起業家のための税金講座」として、最低限必要な税金の知識が分かりやすく説明されています。
そして5章では「法人のメリットをとことん活用する」ということで、まずは個人事業として始めること、そして会社を法人化するという場合に考えられる色々な選択肢が説明されています。
4章、5章は初心者にとって非常に実践的な知識でありがたいものになると思います。
藤井さんが書いているように、不安から解放されるためには、会社への依存から脱却するしかないのです。
雇われる生き方から、自立するしかないのです。
生活防衛のために会社に残りつつ、唯一無二の人生、そして大事な時間だからこそ、自分の好きなことをして、ワクワクして過ごすべきだと思います。
この考え方は今でも十分通用するものですし、会社に依存したくない人にとって本書は必読といえますね。
本日の記事は以上です。
☟『週末起業』藤井孝一 著(ちくま新書)
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