こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
堀江貴文さんの『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』という本を知ってますか?
僕はまだ読んでないんですが。
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ホリエモンの他の書籍でも同じ趣旨のことを書いてあるので大体意味は分かるんですが。
人間の経済活動にとって「信用」を積み重ねることのほうが大切で金を貯めることではない。
その証拠に、信用がある人には必要な時に誰かが金を貸してくれる。
そのような趣旨だったと思います。
社会派ブロガーのちきりんさんもお金を貯めてるだけでは何の価値もなくて、如何に有意義に使うかをもっと考えた方がいいんじゃない?みたいなことをおっしゃってます。
さて去年の今ごろ、個人金融資産が1,900兆円に達したというニュースがあったんでそれを活用してベーシックインカムで再分配して欲しいという記事を書いたんです。
ただ積み上げてるだけではもったいないからですね。
そしたら、今年の6月末で1,992兆円にもなり2,000兆円も目前に迫ってきたらしいです。
まあ、3,000兆円になろうが4,000兆円になろうが別に驚かないんですが。
どのへんが妥当な残高か分からないからですね。
何が問題かというと、一方で個人所得は年々減少しているからですよ。
個人年収は段々下がっており日本人は段々貧しくなっているのではないかという意見がここ数年たくさん見られるようになってきました。
日本の所得の推移。
— 高橋 聡-IT・AI・金融ライター(日常用) (@Takahashi_So_PV) 2021年8月26日
平均年収
1997年 467万円
2019年 436万円
世帯所得の中央値
1995年 550万円
2018年 437万円
1世帯あたりの平均所得
1994年 664万円
2017年 552万円
日本人の所得はこの20年間で激減。
デフレや消極財政(緊縮財政)、規制緩和、新自由主義的政策の結果です。
個人所得と個人金融資産の関係はフローとストックの関係ですよね。
ストックは積み上がっているがフローが減少しているという理解でいいでしょうか。
このような経済構造では、今後さらなる給付金的なものが配られてもストックのほうに積みあがるだけかもしれませんね。
個人金融資産の約7割は60歳以上の高齢世代が保有しているらしいですね。
高齢世代がストックである資産を貯め込んでいる。
その一方でフローである所得が減少していることは、若年世代の生活を直撃しますね。
高齢世代はフローが細ってもストックがあるから食べていけますが、若年世代は出入りが多いから所得が少なくなると生活が苦しくなっていきますよね。
このように個人金融資産が積み上がっている背景にはフローとストックの不均衡があり、その先には高齢世代と若年世代の対立構図が浮かび上がってくると言えないでしょうか?
麻生さんが言っているように、ベーシックインカムが支給されても個人金融資産が積み上がるだけになるかもしれません。
そうなると、総裁選に出馬している岸田文雄さんが政策に掲げているように、フローである所得を上げていくこと、すなわち「所得倍増計画」が正しいんではないでしょうか。
若年世代に所得を再分配することが求められます。
冒頭のホリエモンの本に戻りますが。
「あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる」ですね。
「貯めるバカほど貧しくなる」と書いてますが、まさに今の日本人は「貯めるバカほど貧しくなる」になってませんか?
ホリエモンにしてもちきりんさんにしても、お金をもっと有意義に使うことを力説していますが、つまりは日本人が急激に貧しくなっているという危機感の現れとも言えますよね。
本日の記事は以上です。
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☟『貯めるバカほど貧しくなる』堀江貴文(マガジンハウス)