こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
仕事を休職して、このブログを書き始めてからもうすぐ1年。
復職してからは6か月が経過します。
週5日勤務には大分慣れてきました。
夏場は我が職場の繁忙期で、仕事が混んできて2日、3日と出ずっぱり。
泊まり込みの日が何日もありました。
250日ほどブログを連続更新してきましたが、書く時間が無くなり1週間ほど休止することにしました。
1~2年前から繰り返し読んでいる本があります。
佐藤優著『40代でシフトする働き方の極意』です。
前書きには次のように書いてあります。
本書で、タイトルにあえて「40代」を打ち出したのには理由がある。
個人に運、不運があるように、世代にも運、不運があるからだ。
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佐藤さんは1960年生まれ。
外務官僚であった40代前半の現役バリバリのときに、鈴木宗男事件に連座して背任・偽計業務妨害容疑で逮捕、有罪判決を受けています。
まさにとんでもない不運を経験されていますが、2005年から現在まで物凄い量の著作を発表されています。
さて、佐藤優さんの『40代でシフトする働き方の極意』には「デジタル機器から遮断された時間を持つ」という章があります。
私は情報をあえて遮断する時間をつくっています。
携帯を切り、パソコンのメールも見ない。
みなさんも1日1時間でも2時間でもいい、外部の騒音を一切遮断してみてください。
よく「自分を空っぽにする時間を持て」などと言いますが、本当に空っぽにできる人はいません。
座禅を組んだって、どうしても離れられない執着がある。その存在を知ることが大事なんです。
すると、自分のなかで必要なものと不要なものがはっきりしてくる。
本当に大事な情報は、自分の内側から出てくるもの。
フロイトやユングは無意識の世界の重要性を指摘しましたが、実際、作家や芸術家、科学者などの創造的な仕事をする人たちは、みんな自分の内面の声を大事にしています。
これは一部の創造的天才たちだけの話ではありません。
もっと日常的な問題に対して、やるべきことかそうでないか、つき合うべき人なのかそうでないのかなど、誰もが無意識では答えを出しているのかもしれません。
内側からのメッセージに耳を傾け、聞き分けられるかどうかにかかってきます。
そのためにも、外界の騒音をシャットアウトして、自分の内側の声にそっと耳をすませること。
そんな時間が、雑音にあふれた今の時代には特に必要なのです。
「デジタル機器から遮断された時間を持つ」ことを、巷では「デジタルデトックス」というそうです。
佐藤さんの文章は平易で何気ない感じですが、重要な示唆を含んでいると思います。
デジタルデトックスというと情報過多なインターネットやスマホからいったん離れて、疲弊した脳を癒してリセットするというイメージを持ちますが、僕はちょっと違うのではないかと思っています。
佐藤さんが書いているように、「どうしても離れられない執着がある。その存在を知ることが大事」「本当に大事な情報は、自分の内側から出てくる」。
ここが肝要です。
PCやスマホを連日いじっていると、たくさんの情報に接することになります。
しかし、ここ数年ある習慣が無くなっていることに気づきました。
以前は疑問に思ったことを、ネットで「○○とは」と検索してよく調べ物をしていました。
自分の内側から、「なぜ○○は△△なのか?」という疑問が湧いてくる。それを調べる。この「調べ物をする」という習慣を失ったのです。
ホリエモンは自身の著書で「ググらないヤツが多すぎる」ということを書いていますが、まさにこれですね。
仕事が忙しくなりブログを書く時間が無くなり1週間ほど休止していましたが、ネットやスマホは見ていたので、完全にデジタル機器を遮断して自分の内側から出てくる声に耳を傾けることはできませんでした。
知的生産活動はインプットとアウトプットで成り立ちますが、ここで「本当に大事な情報は、自分の内側から出てくる」ということを意識することが、知的生産活動に不可欠です。ここに個性が出てくるのですね。
このことは、著述家の外山滋比古さんも『思考の整理学』のなかでもっと突っ込んで書いていました。後日それも書きたいと思います。
本日の記事は以上です。
☟『40代でシフトする働き方の極意』佐藤優(青春新書/青春出版社)