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仕事の生産性を阻む5つの病状とは?『ズルい仕事術』勝間和代 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

仕事が辛くなり5か月半の休職生活後、復職して2か月半が経過しました。

 

休職する半年前は1週間のうちほとんどが仕事で埋め尽くされ、少し家庭のことと自分の自由時間があるという生活が続いていました。

休職してからは、仕事はほどほどに「自分の時間」を優先することに取り組んでいます。

 

僕は仕事で江戸時代のような過剰な滅私奉公主義、精神まで侵食してくるような束縛感、しかも感情不安定で「瞬間湯沸かし器」という上司と組み、折り合いをつけられず精神的に疲弊して休職に追い込まれました。

 

因みにこの上司、僕だけでなくこれまで何人もメンタル不調に追い込んでいるのです。

このような経験上、人生の目的の一つは「世代間闘争」だと思っています。

人を自由に操ろうとする、人の時間を奪おうとする勘違い上司は、打ち負かすか徹底的に距離を取らなければならないと考えています。

 

本業がサラリーマンの僕にとって「世代間闘争」は、働くうえで、人生を生きていくうえで重要なテーマの一つとなってきました。

20代、30代の方も、職場で日々ウザイ40代、50代との関係に悩まされることも多いのではないでしょうか。人間の上下関係の悩みは、言ってみれば「世代論争」です。

 

僕は40代なので、今回の自らの休職騒動で50代上司との経験の違い、考え方の違い、仕事の進め方の違いに非常に違和感を持ったところです。

言うまでもありませんが、僕のような40代の仕事観や人生観が、今の20代、30代には当てはまらないというのは、当然のことだと思わないといけない。

 

勝間和代さんの『ズルい仕事術』です。

勝間さんは、マッキンゼー・アンド・カンパニー経営コンサルタント、JPモルガン証券でアナリストとして活躍、2007年に経営コンサルタントとして独立。著述、評論、講演等で活躍されています。 

 

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本書では「こんなにまじめに努力しているのに、なぜ生産性が上がらないのか?」ということを冒頭で問題提起しています。

 

そもそも仕事の「生産性」を上げるって、どういう意味でしょうか?

 

言い換えれば「効率」を挙げるってことでしょうか?

業種によって目的は違うでしょうが、そもそも、何のために働いているんでしょうか?

みんなそれを分かって働いているんでしょうか?

「仕事量=会社にいる時間」になってないでしょうか?

 

勝間さんは、日本が「まじめ病」「根性主義病」にかかっているといい、多くの人が、「インプット」を最大化すれば、「アウトプット」もそれに比例して最大化されると思いこんでしまっていると言います。

 

そして「仕事の生産性を阻む5つの病状」を挙げています。

 

1.目の前のことだけに過剰に投資してしまって、本当に必要なところには過小投資になっている

仕事の付加価値をつけるために必要なのは、たとえばその講演ひとつに何日も準備を重ね、ひとつひとつのセリフを暗記し、完璧なパワーポイントのスライドを作る、ということではありません。

 

2.目の前のコストばかり気にして、収入とのバランスを考えない

仕事術で努力をすべき場所は、付加価値(「アウトプット」ー「インプット」)を出す部分であり、アウトプットとのバランスが取れるまで、積極的に投資することが必要。

 

3.ゴールに対する目標設定が曖昧なため、保身のための悪しき完全主義が起こる

真面目にコツコツと休みも取らずに長時間労働して、市場は過当競争の結果、供給過剰、過剰品質を生み出している。

 

4.とにかく「仕事」を行うことが目的になり、過剰品質を追求してしまう

過剰品質や過剰スペックは、利益率を圧迫し、仕事を増やし、生産性を下げるだけで何もいいことはない。

 

5.まじめに「やった」ということが言い訳になり、成果は追及しない

日本では多くのことが、ひたすら「商品」の品質を追いかけて、「価格」「広告宣伝」「流通」をおろそかにする傾向がある。

これもひとつの「努力至上主義」。いいものを作れば勝手に売れるという甘えた考え方である。

 

いかがでしょうか?

僕は概ね勝間さんの意見に賛成したいです。

 

また「成果を追及しない」とは逆に、市場が過当競争であるにもかかわらず、依然として頭が化石の上司が「成果至上主義」のため、現場が疲弊しているケースもあると思います。

言い換えれば、その成果の「計量」「評価」が間違っているのに、それに気付いていないケースもあると思います。

 

業種により多少状況は違ってくると思います。

僕は製造業ではなく一般事務職ですが、先に書いたように「世代間闘争」の観点から、一部の古い考え方の上司には上記の1~5がとてもよく当てはまっている場合が多いと思います。

特に「何のためにこの事業や、この事務処理をしているか」という目標設定について、余りにも無頓着なまま、仕事量だけこなしているケースが非常に多いと感じます。

 

僕の元上司は「何のためにこの仕事をしているか」という思考がなく、明らかに「アウトプット-インプット≦0」でした。

 

僕は冒頭で書いたように、過剰な滅私奉公主義の元上司に異常な仕事量を押し付けられて、疲弊して休職に至った経験があります。

 

目標設定が曖昧な仕事、目的が形骸化している業務が非常に多く、それらを変えることもできないことに、やり場のない憤りを感じています。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『ズルい仕事術』勝間和代ディスカヴァー・トゥエンティワン