仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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労働生産性を高めるとはどういうことか?『検証 働き方改革』日本経済新聞社 編

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

僕は一般事務系サラリーマンですが仕事と上司との関係で疲弊し、約半年の休職を経験しました。

 

仕事も家庭も自分の時間も充実させて、尚且つ、疲弊して潰れないようにするにはどうしたらいいのか?

休職して以降、このことを最重要課題として日々考えています。

ワークライフバランスが最優先です。

 

この頃、「労働生産性」というのがマイキーワードとなっています。

日本経済新聞社 編『検証 働き方改革 問われる「本気度」』のなかでまとめられている、働き方改革に対する5つの提言があります。

 

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日経新聞の5つの提言のなかで、1人当たりの労働生産性を5年で世界トップクラスに引き上げる、という目標を提言しています。

本書の第1章に、日本の労働生産性の低さを指摘している箇所があります。

 

日本の労働者が働く時間は驚くほど長く、効率が悪いとされています。時間当たりにどれだけの付加価値を生み出したかをはかる労働生産性をみると、2015年は経済協力開発機構OECD)に加盟する35か国で20位にとどまりました。主要先進7か国中では最下位。

なぜ効率が悪いのでしょうか。コンサルティングを手がける日本生産性本部(東京・渋谷)の木内康裕上席研究員は「ホワイトカラーが利益を上げない仕事に多くの時間を割いている」と指摘します。

また日本は会議の目的意識が乏しく、結論を導くよりも情報共有のために時間をかけるケースが目立ちます。なによりもまず、ムダな仕事を省く意識改革が不可欠です。

 

これは指摘の通りだと思います。

自分自身の経験からしても、成果が見えない仕事に多くの時間を割いている実感があります。

 

それにしても労働生産性ってどうやって測るのでしょうか・・・。

 

勝間和代さんの著書に、労働生産性を高めるとは、「アウトプット」ー「インプット」=「付加価値」を高めることだと書いてありました。

少ない努力で大きい成果を生み出す方法はあるはずです。

 

しかし市場は過当競争の結果、供給過剰、過剰品質を生み出している。

過剰品質や過剰スペックは、利益率を圧迫し、仕事を増やし、生産性を下げるだけで何もいいことはない。

そのように勝間さんは書いています。

 

私が愛読している松崎一葉教授の『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』のなかにも、市場の過当競争が、若手労働者のメンタル不調を生み出していると指摘する記述があります。

 

市場がシュリンクして、以前のような高収益をあげられなくなり、残業が増える一方、そのぶんの金銭的報酬が出せない。そんな会社はかわりに仕事の「やりがい」を強調し、ことさら精神主義を唱えている。

人気の大企業も、その傾向は同じだ。結局、風呂敷残業を強いてしまうような労働量の多さに、大手企業の社員のほとんどが日々追われている。市場縮小に抗って、無理やり需要を作ろうとするから社員たちの負荷が高いのである

ある食品メーカーの開発部の話を聞いていると、尋常ではないスケジュールで納期に追われている。プレゼンのプレッシャーは大変強く、その準備で深夜残業続きが珍しくない。老舗の大手メーカーも力のある流通業者の言いなりになっている。

それで何を作っているかなのだが、仮に洋菓子だとしたら、これまでの洋菓子と必死で差別化を図り、結果的にそれほど違いのないケーキを「特別なケーキ」というパッケージングで世に出そうとしている。本来のニーズはすでに出し尽くされていて、新しいニーズを無理してひねり出している感じなのだ。

(中略)経済成長の鈍った、あるいは止まった社会になると、我慢したぶんの見返りすらない。クラッシャー上司の部下に配属されたら、ただひたすら辛い思いをするだけの会社員生活となる。

 

ここまで書いてきたことで、何となく「日本の労働生産性が低い」という実感がイメージできると思います。

 

これに対して、では、労働生産性を高めるとはどういうことで、どうすればよいのか?

 

先に書いたように「少ない努力で大きい成果を生み出す」といっても、イメージが湧かない。

この問題について社会派ブロガーちきりんさんは、著書『自分の時間を取り戻そう』のなかで、ひとつのヒントを書いてくれています。

 

ちきりんさんは生産性が高いサービスの例として、「Uber」と「Airbnb」を挙げています。

この2つは、人生の余り時間、自動車の空き時間、家の空きスペースという3つの資源を有効活用することに着眼したサービスです。

 

資源の有効活用=高生産性」ということです。

 

僕自身の仕事に置き換えて考えてみます。

僕は製造業でもサービス業でもない一般事務職ですが、年配のお偉いさん方に事務連絡するのに、郵送で手紙を送っています。

多いときだと100通近くなることもあります。

そして、郵送代がもったいないので、歩いて行けるところには手渡しで手紙を渡しに行っています。

 

年配のお偉いさん方にメールやLINEで連絡できません。

失礼になるという以前に、メールやSNSの連絡網を構築することが現状ではほとんど不可能です。

この1つの事例だけ考えてみても、相当生産性が低いということが理解できます。

 

いや、そもそも僕がブログ1記事書くのに、情報収集の時間まで含めると3~4時間費やしているではないか。

そう考えると、自分のあまりの生産性の低さに愕然としますね。 

 

本日の記事は以上です。

 

☟『検証 働き方改革 問われる「本気度」』日本経済新聞社 編(日本経済新聞出版)

 

☟『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』松崎一葉 著(PHP新書

 

☟『自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』ちきりん 著(ダイヤモンド社