こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は一般事務系サラリーマンですが過労と上司のパワハラにより疲弊し、約半年の休職を経験しました。
仕事も家庭も自分の時間も充実させて、尚且つ、疲弊して潰れないようにするにはどうしたらいいのか?
休職して以降、このことを最重要課題として日々考えています。
休職に至った顛末については、『辛くなったら逃げよう!「休職」「病気休暇」』というタイトルでKindle本に書いています。
似たような境遇の方はお読みください。
休職中、元の通り復職して仕事ができるのか、8時間以上も職場に居て耐えられるのか、復職して朝起きて出勤できるのか、上司と顔を合わせられるのか、同僚からどう思われるのか、仕事でまた失敗しないか、今まで通り子どもの世話が出来るのか・・・。
こういったことを長期間悶々と考えていました。
そもそも8時間労働ってのは「100年前に」「工業労働者向けに」規定されたもの。ITと通信と機械化が発達した現代なら、当時8時間かけてやってた仕事もかなり短時間でできるはず。とくに事務系労働者にとって8時間は長すぎるんだよな。昔の本だと今頃は、人間が働かなくてもいい社会になってたはずだが… pic.twitter.com/YxeRdE6Htx
— 新田 龍 (@nittaryo) 2020年7月31日
同感です。僕は一般事務職です。それなりに仕事が混むことも当然ありますが、毎日定時で朝から夕方まで働くには長すぎるという日もあるのです。
有休取ればいいじゃん、と言われればそれまでですが。
このブログで再三取り上げている、ちきりんさんの著書『自分の時間を取り戻そう』のなかで、長時間労働を是正する必要性について明快に解説しています。
-PR-
この本の第6章で「生産性を高めるには、まず働く時間を減らそう」と指摘しています。
インプット(働いた時間)=>アウトプット(得られた成果)
インプットがアウトプットを上回る働き方では、いくら残業時間を増やしても得られる成果が少ないため、つまり生産性は上がらないということです。
具体的には、売り上げが2割増えても、残業時間が2割増えたら、成果はゼロ以下だということです。
ちきりんさんはこの「生産性」の考え方を徹底しなければならないといいます。
生産性の考え方を徹底したら、「生産性を上げるためには、インプット(働く時間)を減らすのが最善策だ」という考え方に行きつくというのです。
アウトプットを維持したまま、インプットを減らすことが、これからの働き方に求められているのです。
東洋経済の2019年7月の記事です。
日本マイクロソフトが「週休3日制」を試験的に導入するというものです。
8月の金曜日に固定されていて自分で選べないのが残念ですが、非常に先駆的な取り組みです。
一斉に試験導入することで、成果を検証する狙いがあるのでしょう。
今はソフトウェアを作り、「買ってください」と営業する時代ではなくなっている。顧客がITを使いこなしている時代には、自社がいかに生産性向上を実践しているかが問われる。だからこそ、(勤務日数が)週4日でも週5日と同じだけの成果を出せることを証明したいと考えている。
まさに、ちきりんさんの指摘するとおり、働く時間を減らして生産性を上げるという考え方です。
ただし単にスピードと効率を上げて生産性を伸ばすというのでは限界がある。
その意味で日本マイクロソフトが考える「週休3日制」は社員のモチベーションへの配慮が感じられます。
よく「ワークライフバランス」といわれるが、仕事と生活は本来、ただバランスをとればいいというものではなく、個々人の事情に応じて、そのバランスを社員が選択(チョイス)できたほうがいい。
働きたいときはとことん働けばいいし、家庭生活に時間を割きたいときはそうすればいい。それをもっと、一人ひとりの社員が自由に選択できるようにしたい。
執行役員である岡部一志さんは、このようにインタビューに答えています。
非常に明確な目的意識の上に制度を推進されており、素晴らしいです。
働く時間を減らすだけでなく、生産性を具体的に上げる手法も導入されています。
一つは通常1時間だった会議時間を、30分以内に短縮したことです。
他にも、2016年に就業規則を変更し勤務場所や勤務時間の制約を取っ払い、人事部門や上司に申請しなくても自分の判断でフレキシブルな働き方ができるように制度化したそうです。
このような取り組みが一刻も早く多くの職場に広がって欲しいものです。
本日の記事は以上です。
☟『自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』ちきりん 著(ダイヤモンド社)