こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
働きたくないビジネスマン、仕事したくないサラリーマンの皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕は働きたくないショボい事務職のオッサンです。
先日Yahoo!ニュースで記事を見かけて気になったワード、「静かな退職」。
下の記事だったように思います。
Twitter(現X)のFFさんも「静かな退職」を取り上げておられました。
ハッとしましたね。
「静かな退職」(Quiet Quitting)とは、退職したかのように、しかしクビにはならない程度に冷めた感じで働くことですかね。
もともと米国で注目されるようになったワードです。
仕事に力を入れて一生懸命働くことを「ハッスルカルチャー」といいますが、その対極にある働き方として提唱された考え方です。
僕は数年前に過労とパワハラで仕事のやる気を失い、いまでも「仕事に行きたくない病」に悩まされているので、この「静かな退職」というワードは刺さりましたね。
大体、「静かな退職」で検索すると、労務管理や人事の観点から、ネガティブな意味に捉えられ、どうやってこの「問題」を解決するか、という記事が出てきます。
なんか他人事のような記事ですね。
「静かな退職」。
いい響きの言葉ですよ。
もっと前向きに捉えたいですね。
冒頭の記事にあるように、日本人の会社に対する「エンゲージメント」(会社や仕事への忠誠心ややりがいといった意味)は世界でもダントツに低いですよ。
やる気のある社員が6%、強い不満がある社員は24%。
どちらでもない人は70%。
やる気がある人以外はやる気が無い人ですから、日本のサラリーマンの90%以上が
「静かな退職」状態の人だということです。
「静かな退職者」は、日本人の多数派を占めている。
「静かな退職」現象は我々日本人にとって、以前から日常の風景だったんですね。
だから、これを何とかしないといけないというふうに考えるのは、まったくナンセンスです。
それをごく一部の少数派である組織のエリートが、冷めた目で見ている。そういう図式です。
みんな真面目だから、一生懸命頑張って疲労困憊なんですよ。
「静かな退職」を、もう少し積極的な意味に捉えたい。
教育家の藤原和博さんはバリバリのビジネスマンで有名な方ですが、「100人に1人のレア人材になれ」という考え方を提唱し、ホリエモンや西野亮廣さんにも取り上げられた方です。
僕も藤原さんの本を読んで「レアカード理論」について一連の記事を書いてきました。
その藤原さんですが、著書『必ず食える1%の人になる方法』のなかに、興味深いことを書いておられます。
これが「静かな退職」のススメなんですね。
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藤原さんはレア人材を4つのタイプに分けて、それぞれのタイプにあったレア人材になる方法を解説されているんですが、Cタイプの人間について次のように書いています。
(Cタイプの人は)組織において仕事をそれなりにこなしつつ、ほかのコミュニティーでも人と関わりながら自分を活かしていくことを目標にします。一言でいえば、「つながり」を求める人。いまの仕事にあまり情熱はないかもしれないけれども、独立する勇気や実力はない。会社や組織には籍を置きながらも、仕事以外で自分なりの生きがいや充実感を得たいとも考えています。
まさにこれですね。
これこそ「静かな退職」。
藤原さんは、こういうタイプの人であっても、正しい努力をすれば「100人に1人のレア人材になれる」と言っているんですね。
藤原さんが具体的な方法論として挙げているのは、「一山主義から連山主義へ」というサバイバル術です。
いまいる会社や組織は変えずにベースとしながら、自分が関心のあることに裾野を広げて、5年、10年といったスパンで興味の山を変えながら次々に登っていくキャリア構築術です。
藤原さんは最後にこう締めておられます。
C領域で1%の人になるには、いまいる組織にぶら下がった状態で、遠慮なく二股をかける図太さが必要になります。
時期が来たら山を乗り換えていく。常に重心とバランスを意識しながら、仕事をすることが大切です。
「静かな退職」を心に決めて生きていくのも、最高にクールなのではないでしょうか。
本日の記事は以上です。
☟『必ず食える1%の人になる方法』藤原和博 著(ちくま文庫)