こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
通常国会が1月23日に召集されました。
国民民主党の玉木雄一郎代表が自身のYouTubeチャンネルで、今回の国会は「賃上げ国会」にするんだということを解説されています。
過去に例を見ない資源高騰、物価高による国民経済の危機、過去何十年も低賃金にあえいできた庶民の生活。
これを立て直すための重要な国会になるのだということをおっしゃっています。
玉木さんのおっしゃる通りです。
僕自身も過労と上司のパワハラにより休職した人間です。
自らのキャリアの立て直しが最重要課題です。
今こそ国を挙げた国民経済の立て直し、労働経済の立て直しの時期が来ました。
資源高騰、物価高によって、特に価格転嫁が困難な中小企業、経営基盤がぜい弱な農林水産業や飲食業など、あらゆる産業に大きなひずみが生じています。
国民経済を浮揚させるには、物価高を上回る賃上げによって国民所得を底上げすることが不可欠です。
国民所得の大きな底上げによって、同時に企業のイノベーションや働く環境の向上も促される。
経済の向上によってワークライフバランスが見直され生活と労働環境の豊かさを取り戻していく好循環を僕は期待しています。
そんな国会審議において、1月27日の参院本会議での岸田総理の答弁が大炎上しています。
自民党の大家敏志議員が「産休・育休中のリスキリングによって、一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする人々を支援できれば、子育てによるキャリアの停滞を最小限にし、逆にキャリアアップが可能になることも考えられる」とし、リスキリングと産休・育休を結びつける企業を国が支援すれば、親が元気と勇気をもらい、子育てにも仕事にも前向きになれる」と提案。
首相は「育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく。提案を参考にしながら取り組んでいく」と答弁した。(スポニチアネックス)
大家さんと岸田さんのやり取りに対して、各著名人が大反発しています。
フリーアナウンサーの長野智子氏、ソフトウエア会社「サイボウズ」社長の青野慶久氏、作家の平野啓一郎氏などです。
「なんで産休というめちゃ大変な時に学び直しまでしなきゃならんの。それより産休明けできちんと同じポジション・賃金に戻れる労働環境整備を」「子育てを妻任せにして何もせず仕事していた典型的な男性発想。今の若い世代は妻も働いているから男性の産休もガチで大変なのに」(長野氏)
「赤ちゃんを育てるのは、普通の仕事よりはるかに大変。子育てをしてこなかった政治家が言いそうなことですね」(青野氏)
「何のための産休・育休なのか。自分で子供の世話しながら学位取ってみろ。どうしようもないオッサン政権」「リスキリングが一番必要なのは総理と閣僚たち、それに多くの国会議員タチじゃないのか」(平野氏)
なんか僕はちょっと違うんじゃないかなあと。
長野さん、青野さん、平野さん、「子育て世帯は子育てだけやってりゃいい」と言わんばかりの発言ですが、そういうわけにはいかないでしょう。
僕も上司のパワハラによって半年間休職した時期が、娘3人の子育ての時期と重なりました。特に下の2人が幼児期だったので、育児の大変さは当然分かります。
なので、男性も育児休暇を取得するのが望ましいと考えています。
出産直後から、勉強できるわけないのは当然ですよ。
夫婦が協力して子育てするのはもちろん、父母や親せきやご近所や子育て支援制度の力を借りながら社会全体で子育てしていく。それが望ましいのは当然のことです。
しかし、冒頭に書いたように、今国会は国民所得の大きな底上げによって、国民経済と国民全体の豊かさを同時に取り戻すきっかけとなる重要なものです。
そういう文脈での国会の議論です。
子育て世帯は子育てだけが仕事なのではありません。
子育てしながら、どうやって職場復帰していくか、子育てと仕事をどうやって両立していくか、子育てによる家計負担の上昇をどうやって賄っていくか、子育てを伴った自らの仕事人生やキャリアをどう構築していくか?
こういうことは国会議員が考えてくれるのではありません。
産休・育休の期間はこういうことを夫婦で考えていく大事な時期でもあるんです。
当然、「学び直し」や「リスキリング」について考えることも含まれます。
残念ながら子育てしてるだけでは金にならないし収入が増えるわけではありません。
兵庫県の明石市、泉房穂市長も猛批判しているというニュース。(SMART-FLASH)
「本当に、子育てしたことのない政治家の言いそうなこと。総理大臣って、ここまでものがわかってないんかと。総理だけじゃなくて、それを取り巻く官邸の方々、アドバイスする官僚を含めて、育児をやってない人たちが集まってるんだなと思った。
出産直前の状況で、余裕なんてないし、産休中だって2時間おきの授乳とか、やることいっぱいあって。だから、うち(明石市)なんておむつを宅配したり、ヘルパーを派遣したりして、母子の孤立を防止してるわけやから。生まれたばかりの子供がそばで泣いとって、勉強なんかできるわけない。
学び直しをするなら、前提として子育て環境の整備が必要。子育て支援もない状態でさらに勉強せえって、どないせえっちゅうねんと。出産・育児する人にこれ以上、ムチ打つんかと。
あと、学び直しっていうけど、まったく本人目線やない、企業目線やん。『あなたを助ける』やない、『おまえらサボっとるから、勉強して能力つけて、よりよき労働力なれ』っていう発想が見え見え。結局は自助努力、自己責任で能力高めて、より効率よくせえっていう、企業サイドの考え。国民を労働力としてしか見てない。気持ち程度の金を渡されただけで、国民は『ありがとう、助かる』なんて思わない」(泉氏)
この人は「子育て問題の専門家」ではありません。
明石市の市政を総合的に仕切る市長です。
市政を総合的に仕切る責任があるのに、子育て施策「しか」やっていません。
このオッサン論外なんだよ。
パワハラをまき散らして、市長を辞任することが確定しています。
これまで何人もの人たちのキャリアを潰してきた人間にものを言う資格はありません。
パワハラ野郎は社会から永久に退場すべきなんですが、そうなっていないことが非常に不満です。
だからパワハラは無くならない。
僕はパワハラ野郎が大嫌いなのに、メディアにちょいちょい出てきて崇め奉られてるから、非常に不快です。
繰り返しになりますが、産休・育休の期間が子育ての大事な期間であるとともに、自らのキャリアを考える「学び直し」や「リスキリング」の有意義な期間になればよいと考えます。
本日の記事は以上です。