仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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「会社の発展はすべて社会が決定してくれる」この視点が必要かもしれない

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

相変わらず1日8時間、週40時間労働が辛い。

ヘッポコオッサンサラリーマンなんですが、いま『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』という本を読んでいます。

 

経営の神様といわれる松下幸之助さんですが、この本は編者の佐藤悌二郎さん(PHP研究所専務取締役)が数々の松下語録を選りすぐって解説を付しているものです。

 

仕事が辛い。

仕事に行きたくない。

仕事辞めたい。

嫌いなことではなく好きなことを仕事にしたい。

 

僕は仕事面では完全に踊り場を迎えています。

もちろん20代、30代の若手でも仕事が辛くてたまらない人もいるでしょう。

 

こんな社員を松下さんはどう思うだろうか?

 

松下さんの経営哲学の一つには、「やりがいをもって楽しく仕事をすることは即ち社会に貢献することだ」というものがあるように思います。

 

社会の発展に貢献し、楽しくやりがいを持って仕事をする。

シンプルですが松下さんのこの考えを実践できれば、それは幸せなことですね。

しかし今の世の中、「社会の発展に貢献する」ということが非常にイメージしにくくなっています。

 

逆に言えば、多くのサラリーマンが「社会の発展に貢献してない」と感じてるかもしれません。

だから仕事がつまらないしやりがいもない。

 

また別の見方をすれば、サラリーマン一人ひとりが楽しくやりがいをもって仕事する術を身につければ、社会が発展していくんでしょうか?

 

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少なくとも、松下さんは私利私欲をもって自分の会社の発展のためだけに働くことは固く戒めているようです。

 

松下さんは取引先の銀行の重役に「松下電器はどこまで拡張するのですか」と問われて、次のように答えているんですね。

 

それは私にも分かりません。松下電器を大きくするか、小さくするかは、社長の私が決めるものでもなければ、松下電器が決めるものでもありません。

松下電器が立派な仕事をして消費者に喜んでいただくなら拡張するし、悪いものを作って段々売れなくなるなら縮小せざるを得ない。

松下の今後の発展はすべて社会が決定してくれるのです。

 

戦後間もない昭和29年の松下さんの言葉です。

当時は復興一直線の時代でしたから、社会の復興=会社の成長でした。

そういう時代では、ごくあたりまえの感覚だったかもしれません。

 

成熟社会になって成長が鈍化している現代において松下さんの哲学は成り立つのか?という気がしないでもありません。

 

でも「社会が決定してくれる」という市場原理を無視してしまえば、さっき書いたように「何となく社会に貢献してる感覚が無くて仕事が楽しくないしやりがいがない」というところに行き着いてしまうような気がします。

 

「社会に必要とされている」という視点を無視して、多くの会社が売上高や利益率や株式時価総額といった指標に高い数値目標を掲げて無理に成長しようとしている。

 

成長の目的が社会の要望に応えることから、いつしか私益第一、自社の富を増やすことにすり替わってしまった。

 

「仕事が辛い」「仕事に行きたくない」「仕事辞めたい」というサラリーマンを大量に生んでいるのは、「社会に必要とされていることをやる」というシンプルな経営理念を会社が失っているからかもしれません。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』佐藤悌二郎 編著(アチーブメント出版