こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
さて2年前に休職して以降、自分と向き合うために読書に力を入れることにしました。
当初は「年間100冊読もう!」と意気込んだのですが、昨年は50冊。今年も50冊ペースですね。
それでも以前は年間2~3冊しか読んでなかったので、十分多読生活だと言えます。
休職してからたくさん本を入手するようになって、蔵書は180冊くらいになりました。
これまでに読んだ本はもちろん100冊超えているのですが、「読んでブログに100冊レビューを書く」ことを目標にしてきて100冊を超えました。
読書の記録や蔵書の管理は「ブクログ」というアプリを使用しています。
数年前から高橋洋一さんという人のことを知り、彼のYouTubeチャンネルをよく見るようになりました。
時事問題の解説が分かりやすくて面白いです。
この高橋先生、YouTubeでのプロフィールは下記の通りとなっています。
嘉悦大学教授、(株)政策工房会長、博士(政策研究) 数量政策学者。 財政・金融政策、年金数理、金融工学、統計学、会計、経済法、行政学、国際関係論。もともと数学。 役人の時は大蔵省、経済財政諮問会議特命、総務大臣補佐官、総理大臣補佐官付参事官(官邸)
高橋先生の『「文系バカ」が、日本をダメにする なれど数学バカが国難を救うか』を読んでみました。
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第1章、第2章では高橋先生の生い立ちから官僚時代までを振り返る内容となっています。
小中学校では教科書をもらってきたら1日で暗記してしまうという自らの神童ぶりをアピール。
ここでは映画『ビューティフル・マインド』について語る場面が面白い。
『ビューティフル・マインド』とは、プリンストン大学の天才数学者ジョン・ナッシュをモデルにした、ロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ主演の映画ですが、高橋先生がプリンストン大学に留学していたときに映画の撮影があっていたというんですね。
さて本書の第3章ではAIについて、第4章では仮想通貨やブロックチェーンについて語られます。
AIによって弁護士業務や銀行業務や役所の業務が取って代わられるという、やや凡庸な内容となっています。
また、仮想通貨やブロックチェーンの基礎的な内容について語りつつ、その裏で金融機関の投資商品や生命保険、さらにはベーシック・インカムについて高橋先生の持論が述べられますが、これもやや平凡で残念な内容。
本書の後半のハイライトは第6章で高校の先輩、鳩山由紀夫氏について語る部分ですね。
鳩山由紀夫氏は政治家になる前は優秀な理系の研究者だったそうです。
鳩山氏はスタンフォード大学に留学し「オペレーションズ・リサーチ」という学問を研究していた。
ブラッド・ピット主演の『マネー・ボール』という映画があるそうですが、鳩山氏は1979年の論文で『マネー・ボール』の「セイバーメトリクス」のようなことを研究していたというんですね。
しかし、鳩山氏が政治家となってからはちょっと残念な結果になってしまったというようなことが書かれています。
本書では「専門バカ」のススメを説かれています。
「専門バカ」でなければ「ただのバカ」だと。
僕は文系大学出ですが、高橋先生があまりに文系をディスるのでどうかとも思いましたが、あまり嫌味はないですね。
本日の記事は以上です。
☟『「文系バカ」が、日本をダメにする』高橋洋一 著(ワック)