こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
2019年10月から2020年3月まで過労とパワハラで休職しました。
半年間休職したときに映画を観まくりたいと思い、U-NEXTに加入しました。
復職してからも、月に3~4本洋画を中心に観ています。
そんな僕が、観た映画をとりあえず観た順に10本感想を書く第16回目。
今回観たのは次の10本です。
▶ゼロ・グラビティ(2013年作品)監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー
▶21グラム(2003年作品)監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ
▶アイデンティティー(2003年作品)監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、アマンダ・ピート
▶完全なる報復(2009年作品)監督:フェリックス・ゲイリー・グレイ 出演:ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー
▶エスター(2009年作品)監督:ジャウム・コレット・セラ 出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン
▶バットマン(1989年作品)監督:ティム・バートン 出演:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイシンガー
▶ドライヴ(2011年作品)監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、アルバート・ブルックス、ロン・パールマン
▶バットマン リターンズ(1992年作品)監督:ティム・バートン 出演:マイケル・キートン、ミシェル・ファイファー、ダニー・デヴィート、クリストファー・ウォーケン
▶マイ・インターン(2015年作品)監督:ナンシー・マイヤーズ 出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ
▶ゴッド・タウン(2014年作品)監督:ジョン・スラッテリー 出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、クリスティーナ・ヘンドリックス
(U-NEXTに加入して157本目)
今回の1本目は、メキシコ人監督、アルフォンソ・キュアロンによるSF作品「ゼロ・グラビティ」です。
邦題は「無重力」ですが、原題は「グラビティ(重力)」。
巧みな映像と音響の編集、スティーヴン・プライスの緊迫感溢れる音楽により、冒頭からラストまで、一切間延びしない緊張感。
コンパクトな放映時間にもかかわらず、ズッシリとした視聴後の余韻。
アカデミー賞7部門受賞も納得ですね。
超有名俳優の共演です。
いやあ、2人ともいいなあ。
僕はサンドラ・ブロックの作品もジョージ・クルーニーの作品もなぜかほとんど観たことなかったです。
この作品にはこの2人しか考えられないですね。
それにしても、本作や「インターステラー」や「ライフ」、宇宙空間に放り出される恐怖の臨場感が凄いです。
次も同じくメキシコ人監督ですね。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの「21グラム」です。
1901年、アメリカ人医師のダンカン・マクドゥーガルが、人の死亡前後の体重を測定して、その差の21グラムが「魂の重量である」と結論付けた話に着想を得ています。
心臓移植を巡って交錯する3人の人生。
「魂の重さ」という哲学的なテーマに加え、ストーリーや出演陣の演技は素晴らしいし(特にナオミ・ワッツ)、物語の時系列をバラバラにして継ぎはぎする演出手法、映像や音楽がなんとなくエスニックでメキシコっぽい感じが独特。
同監督の評価を決定づけた作品といえましょう。
この作品があったからこそ、のちの「バードマン」や「レヴェナント」がかなり実験的で前衛的な作品だったにも関わらず、アカデミー賞受賞につながったのでしょう。
しかし、個人的にはどうしてああいうラストになったのか??疑問だ。うーん、分からない・・。
次は、ジェームズ・マンゴールド監督のサスペンス・スリラー「アイデンティティー」。
マンゴールド監督は当時40代前半なので、新進気鋭監督の才気あふれる衝撃作といった扱いだったでしょうね。
「斜め上を行く大どんでん返し」というラストで、各レビューでも絶賛されている本作です。否定的な意見がほとんど無い珍しい映画ですね。
うーん、すみません。
個人的にはピンときませんでした・・。
脚本を絶賛する人が多いですね。ストーリーを推理したり、複線を先読みしながらオチを楽しみに見る人は凄くハマる作品だと思います。
僕は話が佳境を迎えて急展開するあたりで、何となく「え?ああ、そういうことですか」くらいしか理解できなくて、さらに裏返る真のラストで「ん?」と、よく分かりませんでしたね(苦笑)。
なので、俳優陣についてコメントします。
主演のジョン・キューザック、冷静に異常事態に対処する彼ですが、真相が判明したときに顔が急変して怖くなるんですよね。上手いです。
「プラトーン」のジョン・C・マッギンリー、「スターシップ・トゥルーパーズ」のジェイク・ビジーあたりは個人的に思い入れがあります。
ジェイク・ビジーって、いろんな映画に出ていた個性的なオッサン俳優ゲイリー・ビジーの息子。
そしてレイ・リオッタ。亡くなってしまいましたが、存在感がある名優でしたね。
4本目。黒人監督、F・ゲイリー・グレイの「完全なる報復」。
「完全なる飼育」ではありません(笑)。
あまり期待してなくてB級作品かなと思っていたら、いやあ、これは傑作です!
賛否あるようですが、僕は大好きですよ。
妻子を殺された男が、やり過ぎ感のある復讐を決行。
こういうやり過ぎ感こそ、本物のエンターテインメント・フィクションですよ。
想像の上を行くアイデアの数々で、テンポも非常に良く、初めから終盤までアドレナリン出まくりです!
こういう作品をヴィジランテ映画というそうですね。
司法制度を無視した、私刑・復讐劇。
軍事学の大家クラウゼヴィッツに傾倒する遠隔殺人のエキスパートという主人公のキャラ設定が抜群にカッコイイ。
脚本は「リべリオン」のカート・ウィマー。
次は、恐怖映画としてすでに殿堂入りしている感のある「エスター」。
いかにも恐そうだったので、観るのを躊躇していました(苦笑)。
冒頭からクライマックスまで、一瞬も気を抜けない驚きとハラハラの連続。
怖い作品でありながら後味の悪さを残さない極上のエンターテインメント作品です。
脚本も演出も非常に優れているからでしょうね。
そのうえ、あのイザベル・ファーマンの怪演とくれば完璧でしょう。
製作陣には、大御所のジョエル・シルバー、レオナルド・ディカプリオが名を連ねています。
次。
以前マイケル・キートンの「バードマン」を観てから、それではバットマンシリーズを全部観てみよう、ということで1989年の「バットマン」観ました。
ほう、なるほど面白かった。
個人的にはティム・バートン監督の作品には全然思い入れ無いんですが、これは無難な王道の演出で良かったです。
バットマンが屋根を突き破って登場するシーンがかっこよくて3回見ました(笑)。
そしてバットモービルがめちゃくちゃカッコイイ!
ヒロインのキム・ベイシンガーはあまりタイプではありませんが、美しいブロンドとあの金切り声連発が何気にセクシーでクセになりますね(笑)。
あとは共演陣で、スターウォーズのビリー・ディー・ウィリアムズが出てます。
本作の「バットマン」を観てから、「バードマン」観たほうが断然良いです。
「バードマン」先に観るんじゃなかった・・。
これは続編の作品群も楽しみですし、クリストファー・ノーランの「ダークナイト・トリロジー」も観たくなりますね。
カルトな人気の?デンマーク人監督、ニコラス・ウィンディング・レフンの「ドライヴ」。
いやあ!いい映画でしたね!快作です。
観ようと思ったきっかけは、クリスティーナ・ヘンドリックスが出ているからです(笑)。
独特の映像美とBGMのセンスがスタイリッシュで素晴らしいです。
スローモーションの演出の「タメ」や演技の「間」の取り方が絶妙で、カーアクションや過激な暴力シーンとの緩急のつけ方が素晴らしい。
僕は雰囲気重視の映画が大好きなんですよ(笑)。
ニヒリスティックな雰囲気が全体を覆っていて、特にラストが何とも言えない余韻を残します。
このニヒルな感じは、ロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」を彷彿とさせますね。
アルバート・ブルックスも出ていますし。ちょっとオマージュ的なものを感じます。
次。バットマンを全部観ようということで「バットマン リターンズ」。
1作目はそれなりに良かったんですが、これは正直ダメでした。
なんか全体的に映像が気持ち悪いし、ストーリーや脚本も不可解な部分が多く放映時間が冗長過ぎる。
悪役がダニー・デヴィートのペンギンというのが気持ち悪くて迫力に欠けるし、キャットウーマンはキャラクターとしては良いけれども、登場する経緯に違和感があり過ぎる。
これまで150本くらいU-NEXTで洋画観たけど、途中で止めようかと思ったのは本作が初めてです(苦笑)。
唯一の見どころはミシェル・ファイファーのキャットウーマンだと言えるでしょう。
何となく彼女は大女優だというイメージがあったんですが、本作がまさに代表作でしょうね。素のルックスはそんなに良いとは思わないけれども。
何回も言いますが、やっぱり「バードマン」先に観るんじゃなかった!!
次は定年退職後のシニアの第2の仕事人生を描いた「マイ・インターン」。
テンポが良く爽やかな視聴後感があり各所で好評の本作です。
作品そのものは良いのですが、ブログ本編でどん詰まりキャリアのことをこれでもかと書いている僕は異論があります。
本作はロバート・デ・ニーロのキャラ設定と好演がすべての映画です。
シニアがインターンとしてアン・ハサウェイ演じる女若社長の下に配属されるという非常に興味深い導入部ですが、とにかくデ・ニーロ演じるベンがシゴデキで完璧なシニア過ぎる。
シニアのこじらせ感やモタモタ感が全く無い。
几帳面で気配りが利いて人柄が良いベンの回りに人が集まり、女社長との間に大した葛藤もなく、あっという間に成功シニアに成り上がる。
ちょっとあり得ないと思います(苦笑)。
ミドルシニアが社会で活躍するにはこうあるべきというのはよく分かるんですが、もっと地べたを這いずり回って泥をかぶるのが現実ではないかと思うんですよね。
次は、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演の「ゴッド・タウン」。
大好きなクリスティーナ・ヘンドリックスが出ているから観ました(笑)。
荒廃した労働者階級の街が舞台で、登場人物すべてが飲んだくれのクズばかり。
この街の殺伐とした空気感が非常にリアル。
住民たちは行き当たりばったりの刹那的な行動を繰り返すので先が読めない展開。
「クライムサスペンス。記者のリチャードが事故に疑問を持ち・・」と解説されていますが、この記者もクズです。本作はクライムサスペンスではありません。
ミドルシニアのオッサンの生き様を描いた作品としては、奇しくもさっき観たキラキラした「マイ・インターン」とまったく対極ですが、僕は本作P・S・ホフマン演じる主人公の生き様に深く共感します。
平凡な評価が目立ちますが、佳作ですよこれは。
さて、今回のベスト作品を選びます。
良かったのは「ゼロ・グラビティ」「完全なる報復」「ドライヴ」の3本でした。
このなかでも「ドライヴ」が最高にクールでしたね!
【Photo:CINEMORE】
一方で、「アイデンティティー」「バットマン リターンズ」「マイ・インターン」の3本は、評判が高いわりには個人的につまらなかったなあ。
復職して4年になりました。
最近時間があれば映画を観てます。
やっと仕事と遊びの切り替えがこなれてきて気軽に映画を観れるようになったんです。
映画からつまらない日常を生き抜く力をもらっています。
仕事も大事ですが過労とパワハラで休職を経験してからは、もう仕事に全力で取り組まないことに決めました。
好きなことや家族との時間を優先させたいと思います。
これからも映画たくさん観たいですね。
本日の記事は以上です。
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