こんにちは、50代オッサンtrrymtorrsonです。
平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介する50回目。
仕事人間でしたがきっつい上司に潰され半年くらい休職した経験があります。
休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。
さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。
歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は鮮烈に思い出されます。
第50回目は、米国のロードアイランド州プロビデンスで結成された、サタニズム・アンチクライストの真正ブルータルデスメタルバンド、Vital Remains(ヴァイタル・リメインズ)の5枚目のフルアルバム「Dechristianize」です。
「Dechristianize」は2003年リリースで、2003年は平成15年になります。
平成15年は僕が29歳でした。

【出典:Amazon】
Vital Remainsはギタリストのトニー・ラザロを中心に1988年に結成され、現在も活動中の非常に歴史の長いバンドです。
スタジオアルバムの数は少ないものの、本国ではライヴバンドとして安定した人気を得ているようです。
ライヴ中心のバンドで、トニー・ラザロ以外は数多くのライヴミュージシャンが参加しています。
僕がこのバンドを知ったきっかけが思い出せませんが、「Dechristianize」をYouTubeで聴いて、2006年ごろ入手したような気がします。
国内盤のリリースはあったのかな?
輸入盤市場で、一部の熱狂的なデスメタルマニアでしか話題になっていないと思います。
マニアのあいだではこの前の作品群も評価は高いと思いますが、彼らの代表作はやっぱりこの「Dechristianize」ではないでしょうか。
アルバムのタイトルトラック「Dechristianize」は、デスメタル史上に燦然と輝く、知る人ぞ知る超名曲と言っていいでしょう。
「Dechristianize(デ・クリスチャナイズ)」とは、フランス革命時のフランスの非キリスト教化がテーマらしいです。
まな板でキャベツの千切りを刻むような笑ってしまうほど高速のブラストビートと、ブルータルかつキャッチーな(?)リフの曲ですが、中盤で一転して、未だかつて聴いたことのないメロディアスなギターパートがブチ込んであるんですね。
素晴らしいの一言です。
メンバーチェンジが激しい彼らですが、本作リリース時のメンバーはトニー・ラザロのほかに、リードギタリスト兼ドラマー兼ベーシスト兼バック・ヴォーカル兼作詞(笑)のデイヴ・スズキ、そしてなんとあのDeicideのグレン・ベントンがヴォーカルを務めています。
本作がなぜ凄いかというと、このデイヴ・スズキが凄いからですよ。
ギターの速弾きテクニックとメロディセンスが超一流で、かつドラマーとしての腕もスゴイ。下記で触れますが、そのルックスも最高です。
彼については某メタル雑誌で掲載されていた記憶は無いし、日本のサイトでもほとんど情報がありません。
米国本国でもわずかにWikipediaのページがあるくらいです。
米国のサイトの情報を総合すると、日系アメリカ人というのは言うまでもないですが、英語圏のファンのあいだでは、リードギターの「記憶に残る旋律性と過激さの両立」と評され、リード(ソロ/メロディックなフレーズ)が非常に印象的で、ブルータルなデスメタルの中でも歌うようなメロディを作れるというふうに称賛されています。
ギターフォーラムでは、彼がシーンから表に出なくなったことを「大きな損失」と捉えつつ、「memorable, melodic, yet brutal」なリードを書ける才能が強調されています。
また、英語圏のファンのあいだでもやはりギターが上手いだけではなく、複数パートをこなせるすごいミュージシャンと評価され、Wikipediaには「death metal multi-instrumentalist」と記載されています。
2007年のライヴDVDかな?
スキンヘッドでギター弾いてるのが、デイヴ・スズキです☟

【Dave Suzuki Wikipediaより引用】
☟デイヴが、次作「Icons of Evil」などのギターフレーズを披露する動画です。
これぞ男も惚れるナイスガイ!!
これもやっぱりデイヴのリードギターが映える名曲、「Icons of Evil」も載せておきます☟
デイヴはDeicideのライヴギタリストを務めたほか、Churchburnというドゥームメタルバンドで現時点で3枚のフルアルバムを制作。バンドは現在も活動中のようです。
これは聴いてみたい!
デスメタルをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、デスメタルも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。
僕も50代になりましたが、変に老成することなく、このときのVital Remainsのように粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。
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