こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
長時間労働から脱却しないといけません。
僕はサラリーマン勤めで疲弊して休職を経験。
職場復帰はしたものの、1日8時間、週40時間勤務という縛り自体がもはや長時間労働だということをたびたび書いてきました。
週休3日でも、現代社会では大して生産性は落ちない。
そう思っていた矢先、自民党一億総活躍推進本部の会合で猪口邦子本部長が、週休3日制の試案を提示したそうですね。
これに対するメディアの論調の一つは次のようなものです。
新型コロナウイルス感染拡大による経済の落ち込みを防ぐため、多様なニーズに対応した勤務形態の整備を後押しする狙い(毎日新聞)
これに対して、5ちゃんねるではスレッドが立ちました。
「中小企業なんてただでさえ給料安いのに、週休3日にするから給料減らすねーなんてやったら生活できなくなって転職する人間増えそうだけど」
「要は『賃下げ』ですよね。コロナ禍で不景気になった企業と給付金その他で出費した国が給与を下げたいだけ」と給与が減ることに関して疑問を抱く人が相次いだ。
一方で、「選べるなら悪くなくね?主婦だと平日の休みはありがたいと思うけどな」「これはトントン拍子で進むだろう。給料2割減でもいい3日休みたいと言う人と、人件費削減したい経営側とウィンウィンだから」と歓迎する人もみられた。
Twitterでも話題になり、給与が減ることに危惧を示しつつも週休3日をポジティブに捉える声が多数を占めた。
ただ、中には「まずは完全週休2日制を徹底してくれ」という声も。
週休3日の前に改善しなければいけないことも多そうだ。
(キャリコネニュース)
ちょっと待ってください。
そもそも 「一億総活躍社会の実現」とは、平成28年6月2日に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」のことです。
これは世界でも類のない少子高齢化に打ち克ち、成長と分配の好循環メカニズムを力強く回していこうという計画です。
首相官邸のホームページを見ると、令和元年5月末で議論が止まっているようですが、もともと新型コロナウイルス感染拡大とは関係ない議論ですよね?
「新型コロナウイルス感染拡大による経済の落ち込みを防ぐため」というのはどういう意味でしょうか?
そうじゃないんですよ。
国が公表している上図を見ると、「賃金上昇」「可処分所得上昇」「消費支出上昇」の結果、「GDP上昇」「企業収益上昇」になるというのがサイクルに組み込まれてますよ。
つまり週休3日制の議論は「一億総活躍社会の実現」というテーマの議論であって、経済の好循環を復活させ賃上げを実現しようという目的なのです。
コロナとは関係ありません。
週休3日制とは、新型コロナウイルス感染拡大のもと企業の存続を優先させ、労働者は痛みを甘んじて受けましょうという話ではありません。
政府は5ちゃんねるなどで出た国民の不安を払拭するため、「賃下げが目的ではない」という説明をしなければなりません。
もともとの趣旨に沿った説明と議論をしっかりやっていただきたいものです。
本日の記事は以上です。