こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
U-NEXTで映画を観るようになって、4年くらい経ちました。
今まで130本以上観てきましたが、とりわけ感銘を受けた作品として「タクシードライバー」(1976年作品)と「アメリカン・ビューティー」(1999年作品)があります。
社会にある意味過剰適応して生きている現代人。
僕自身も例外ではありません。
小中高時代・大学生時代・就職してから40代前半まで、周囲の人間関係や社会システムと摩擦を起こすことなく過ごしてきました。
社会や親世代が引いたレールの上を、さして疑問も持つことなく、受動的に生きてきました。
アラフィフになって働くことがしんどくなって、落伍者になって窓際社員になっても、根本的には何も変わっていません。
仕事辞めたわけでもないし。
人間関係は常に悩みの元です。
そこで多くの人が、「合わないヤツとは、無理に付き合わなくてよい」と言います。
僕もこの年になって自我が芽生えたというか、端的に言うと、イケ好かないヤツが増えてきて、関わりたくないと思うようなことが増えてきました。
パワハラ気質のサイコパス上司といっしょに仕事をしたのがきっかけです。
世の中に、こんな有害なヤツがいるのかと。
それからは、僕が好きにやってて進路を塞ぐようなヤツが出てくると、イライラが止まらなくなりました。
いい年したオッサンが、と言われるでしょうが。
イラつくんだからしょうがない。
もうイヤな奴はイヤなんで、もう何十年も勤めた会社ですが、社内で気に入らないヤツは「知らない人」に認定することにしました。
不愉快なことがあると、「知らないヤツに急に絡まれた!」「何だコイツ」「ハエにたかられた」といった具合です。
「知らない人認定」を始めたら、すぐにイヤなことを忘れることができるようになりました。
ずいぶんと気が楽になった。
それまでは、「なぜああいうことを言われたのか・・?」「僕のどこに非があったんだろうか・・?」とずっとクヨクヨしていたんで。
映画の話でしたね。
「タクシードライバー」と「アメリカン・ビューティー」です。
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▶タクシードライバー(1976年作品)監督:マーティン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター、シビル・シェパード、ハーヴェイ・カイテル
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▶アメリカン・ビューティー(1999年作品)監督:サム・メンデス 出演:ケヴィン・スペイシー、アネット・ベニング、ソーラ・パーチ、ミーナ・スヴァーリ、クリス・クーパー
社会体制と自己が折り合わなくなったとき、人間関係に齟齬が生じて破綻をきたしているとき、不満が鬱積してブチ壊したくなる衝動に駆られる。
大抵は妄想の段階で止まるのですが、「無敵の人」になって実際に凶行を働いてしまったら、人生終わりです。
「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロにしろ、「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシーにしろ、常識人として振舞うことを止めて、自らを解き放ちました。
劇中で主人公の2人は、結果的に過大なリスクを背負ってしまった。
悲劇的なラストを迎えます。
【Photo:映画.comより】
【Photo:CINEMOREより】
【解説】映画『アメリカン・ビューティー』「普通」の定義をかき消す不条理ホームドラマ※解説含む|CINEMORE(シネモア)
逆に言うと、自らを解き放つために、どこまでリスクを取れるのか?
要するに、取れるリスクは取るべきだ、という話です。
会社を解雇されて逆切れし、妻に反抗し、理性を保ちつつも、娘の友人に恋をしてジムやランニングで体を鍛える、レスター・バーナムことケヴィン・スペイシー。
ケヴィン・スペイシーに自分を重ねた。
生きづらさを抱える中年男性は、彼の吹っ切れ方に憧れると思います。
リスクを取れる範囲なら、彼のように吹っ切れたい。
彼女と上手くいかなくなったことが引き金となって、4挺の拳銃を仕入れ、射撃の訓練と肉体の強化に励んだ、トラヴィス・ビックルことロバート・デ・ニーロ。
「俺に用か?俺に向かって話しているんだろう?どうなんだ?」と、拳銃を鏡の前で構えて、不敵な笑みを見せる。
リスクを取れるのなら、「モヒカンにサングラス」のロバート・デ・ニーロになっても良いのだ。
そう思う今日この頃です。
本日の記事は以上です。
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