こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
仕事人間だった僕は仕事に押しつぶされ、心療内科を受診し休職。
約半年間の休職期間を経て、時短勤務を半月、本格復帰して1ヶ月が経過しました。
40代半ばになると気温の変化ですぐ疲れます。
気温が上昇したのと、職場復帰の緊張でどっと疲れが出ています。
さて以前、老荘思想研究者、田口佳史さんの著書『40代から人として強くなる法』を紹介しました。
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本書のまえがきで、田口さんは次のように書いています。
社会人になって20年以上も経ち、職場にも仕事にも慣れてきた。重要な仕事を任される場面も増えた。社内の事情にも明るい。業界にも顔が売れてきた・・。そういったことから、いっぱしの人間になったような錯覚に陥ってしまうのでしょう。それがたるみとなって、仕事に取り組む姿勢に真剣さ、慎重さが欠けるきらいがあるのです。
40代は自信過剰になるから油断するなと著者はいいます。
僕はこれまで好きなように平凡に困窮することなく生きてきたと思っていますが、同時に、20~30代のうちは訳が分からないまま、それなりに仕事や家業や家庭に忙殺されてもきました。
そして、40代で少し仕事にやりがいが出てきた矢先に休職に至りました。
もし、少しの挫折や苦労を経験しなければ、田口さんがいうように順風満帆で間違いなく自信過剰なオッサンになっていたことでしょう。
本書の中で、次のような章があります。
「守り」に入らない。攻めない40代に魅力はない
40代で守りに入ろうとしている人は、20代、30代の頃を思い出してください。やったことのない仕事ばかりではありませんでしたか?そういった新しい仕事に挑戦するたびに、いままでの自分にはない能力が開発されたり、大きな達成感が得られたりしたはずです。
だから、40代のみなさんはすでに「新しい自分と出会うことの喜び」を知っています。そのときの気持ちの高揚を思い起こしていただきたい。
40代はまだまだ「攻めの季節」なのです。
「これからの信頼は未来の仕事がつくる」と、思いを定めてください。
40代こそが勝負のとき。これまで培ってきた経験や知識を整理、過去の棚卸しをし、自分の強みを明確にして「人生の本格路線」を再構築するといいでしょう。
そうすれば、必ずや目の前の「壁」を打ち破ることができます。
なかなか40代というのは充実しているようでも実はしんどいものです。
そんなとき、これまで培ってきた経験や知識を整理、過去の棚卸しをし、自分の強みを明確にして人生を再構築すべきだと田口さんは言っています。
本やブログを執筆することをはじめとする「知的生産活動」とは、人との違い、人と違う成功や失敗、そうした「差分」を活かすことで初めて可能となることではないか。
最近読んだ本を振り返ってみようと思います。
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』の著者、ゆうこすさんは、HKT48から2012年に脱退した直後、デマ情報で炎上。Twitterのフォロワー数が2万人まで伸びたが、イベントを開催したら3人しか集まらず、結局ニート生活。
『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学』の著者で、90年代の全日本プロレス黄金期を築いた川田利明さんは、「ベンツ3台をスープに溶かした」というほどラーメン店経営の厳しさを味わった。
『肩書き捨てたら地獄だった』の著者、宇佐美典也さんも、経済産業省のキャリア官僚を辞めて独立を志したが、口座の残金が2万円になり、風呂場でうめき声をあげて泣くのが日課になるほど追い詰められた。
こういった経験が、結果的に書籍化できて彼らの成功につながっています。
仕事に挫折して休職したことなど取るに足らない失敗かもしれない。
しかし、田口さんがいうようにただ漠然と忙殺されているだけでは、何も収穫にも繋がらない。
際立った失敗経験が、これまでの経験や知識の棚卸しの絶好の機会となります。
僕の場合は休職したという経験が、人と違う「差分」、すなわち強みとなりました。
棚卸しする対象は、必ずしも仕事である必要はないんです。
本を何回も読み直す。
自らの経験と照らし合わせると、新たな発見があります。
何事も始めるのに遅すぎるということはない、自分の経験と知識をどうやって武器にするか、立ち止まって考えることが必要ですね。
本日の記事は以上です。
☟『40代から人として強くなる法』田口佳史(三笠書房)