仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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総合職か一般職かの二択って無理ゲー。両方のおいしいところを取れないのか?

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

2年前に過労とパワハラのため半年間休職した経験が大きな動機となり、もう本業に全力で取り組まないことを決めました。

本業に全部依存しないで生き残る道を模索しています。

経済的な自立と精神的な安定を求めて。

 

休職したせいで精神的なダメージを被っただけではなく、収入も約2割減少しました。

休職したことにより成績評価が下がったうえに、残業するのがしんどくなって残業手当がつかなくなったからです。

 

気づいたら40代半ばのオッサンになって管理職になってもよい年齢になりましたが依然ヒラリーマンのままです。

 

自分が仕事上どのようなキャリアを歩んでいくのか?

それを考えたときに、「総合職」でいくのか「一般職」でいくのかという選択肢があります。

 

就活サイトでは総合職と一般職について解説しています。

 

ten-navi.com

next.rikunabi.com

mynavi-agent.jp

 

総合職

営業や企画、技術開発など、事業の基幹業務に従事することが多い。幹部候補生として将来は管理職に就くことを期待されており、適性や希望に応じて職種や部署の異動の可能性も高い。企業の業務に応じ、海外を含めた転勤の可能性がある。

一般職

総合職のサポート業務に従事することが多い。業務上の判断を求められる総合職に対し、一般職は、それらの判断に応じた決められた定型業務を担うことが多い。転居を伴う異動がないのも特徴の一つ。

リクナビNEXTより)

 

「総合職と一般職どちらを志望すべきか?」

「総合職と一般職のどちらを選ぶのか、ぜひじっくりと考えてみてください」

 

各サイトとも、総合職と一般職の違いを比較したうえで自分に合った働き方を選びましょうとまとめてますね。

 

いやいや、おかしいでしょう。

なんで「総合職」か「一般職」かという二択なんですか。

職種転換や併願が可能という企業もなかにはあるようですが。

 

そもそも総合職と一般職の区別は男女雇用機会均等法の施行により、労働者に対する男女差別が明文で禁止され男女別ではない総合職と一般職という区分が設けられるようになったとされています。

日本の労働慣行上、男性は総合職、女性は一般職になる割合が圧倒的に高いですね。

 

総合職 - Wikipedia

 

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【出典:転職Hacks】

僕のような40代オッサンにとって、総合職は役職ポストが少なく出世レースで疲弊するのが嫌だし、かといって一般職は現実問題として女性の割合が多いし給与が低めに設定されているのがしんどいですね。

いまや総合職では一定数しか役職に就けないし、就いたとしても55歳くらいで「役職定年」というところが多いですよね。

一般職でははっきり言って給料が安いので僕のように家族5人を養い教育費を貯めて住宅ローンや車代を払うというのは非常に困難です。

 

だから何を言いたいかというと、いまだに一昔前(1986年)の男女雇用機会均等法に基づく区分で選べというのがおかしいんですよ。

もっと現代に即した新しいワークスタイルというものは無いんでしょうか?

 

作家の佐藤優さんは著書『メンタルの強化書』で次のように書いています。

 

総合職は会社の将来を担っていく立場を目指し、係長、課長、部長と昇進し、最後は役員までをも目指すキャリア志向の職種です。

一般職はそのようなキャリアを目指さず、総合職の付随業務や事務作業を担当する仕事になります。

ゼネラリストとしてトップを目指す人は、本業の仕事が好きで、趣味と仕事がほぼ一致しているような人でなければ務まらないでしょう。

 

一方、一般職の人はどうかと言えば、これは完全に働き方改革の流れの中で、それに準じる形で仕事をこなすことを最優先に考えるべきでしょう。残業を一切しなくて済むように、自分なりに工夫し生産性を高めるのです。

もはや上司が会社に残っているからと言って、つき合い残業をする必要もありません。会社だけでなく社会全体がそのような流れに入っているので、遠慮する必要はありません。仕事はあくまでも収入のためと割り切り、9時~5時の仕事の間だけ仕事に没頭する。

仕事に楽しみを見出さない代わりに、プライベートの時間をいかに充実させるかがポイントになります。趣味やサークル活動、場合によっては本業に差し障らない範囲での副業も考える。

 

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また佐藤さんは東洋経済の記事で次のように書いていました。

 

働き方改革は総合職的に働く人たちを一般職化するための布石ではないかということです。多くのビジネスパーソンが9時~5時の労働が基本になります。有給休暇をきっちりと取り、すり減らない範囲で労働力として働かされます。そして一部の超エリート層、幹部候補だけが隠れた違うルールで仕事をする。

働き方改革の柱の1つである「非正規雇用正規雇用の賃金格差の撤廃」も、実質は正規雇用の賃金が非正規雇用の賃金に近づくということになるかもしれません。ベースアップや昇給がなくなり、賃金が非正規雇用のほうに引っ張られるという下方圧力がかかるでしょう。

 

どちらも無理ゲーじゃないですか。

もはや総合職と一般職という区別が男女の区別でなく大部分の男性サラリーマンの一般職化、さらに低賃金化につながってるんですね。

僕のようにもう仕事に全力を注がずワークライフバランスを優先させたいと考えるなら、賃金が非正規雇用のほうに引っ張られるという下方圧力を受けるというリスクを抱えながら、当面は一般職的にやるしかないということです。

 

こうなったら総合職や一般職という表面的な区別に惑わされることなく、総合職でも一般職でもない新しいワークスタイルを自力で構築しなければならないんですよ。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『メンタルの強化書』佐藤優クロスメディアパブリッシング)