仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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アメリカ型企業の理不尽な出世競争が、結果としてイノベーションを生み出しているのか?

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

ホリエモンの本を読み返してたら、次のようなことが書いてありました。

 

古い体質から一歩も前に進まない

 

ITの技術やツールを使えば、人件費を削減したうえでミスを減らせる作業は少なくない。しかし、一般の会社ではなぜかシステムを作ったり導入したりすることよりも、人に任せる方向に動きがちだ。

古いやり方やシステムをそのまま使い続け、新しい仕組みやシステムを導入することに抵抗を感じる人が多いのだ。

(中略)なぜ、このようなことが起こるのかというと、多くの会社の場合、上に立つものが物事をトップダウンで決められないからだ。

これは日本企業の特徴なのだが、上層部の人間の多くが、社内における調整能力を評価されて出世したパターンが多い。

これがアメリカであれば、違った結果になる。トップの方針に従わないとコミッションをもらえないこともあれば、場合によってはクビになったりすることさえある。 (『99%の会社はいらない』)

 

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古いシステムで古くて効率の悪い仕事をするのは、すぐ止めたらいいのではないかと思いますよね。

しかし、これはちょっと難しい問題です。

ホリエモンに言わせれば、トップダウンでやり方を刷新すればよいという。

ホリエモンは経営者だからですね。

 

しかし僕の感覚では、前にも書きましたが、上司と部下という縦の指示命令系統ガッチリで仕事するというのは僕にとって非常に息が詰まることです。

上司の指示通りやっていればラクだという人もいるかもしれませんが、僕は縦のラインを極力無くして、ゆるい横のラインで仕事できる環境であれば非常にありがたいですね。

 

「古い体質から一歩も前に進まない」のは「上に立つものがトップダウンで決められないからだ」と言い切ってしまうのはどうかと思う。

ボトムアップイノベーションは起こせないのだろうか?

しかし、日本の企業が平成の30年間でイノベーションを起こせなかったのは、企業のトップが揃って調整能力を評価されて上り詰めたからだというのも一理あるような気がする。

 

では、ホリエモンの言うように、アメリカ型トップダウンの会社のほうが発展するのだろうか?

アメリカ型の会社を目指していくとどうなるのだろうか。

 

この問題に対して、森永卓郎さんは次のように書いています。

 

日本の会社だったら、社員の能力や努力を上司が見ていて、引っ張り上げてくれるということもめずらしくないが、アメリカ社会では、いったん職種を決めて入社してしまうと、職種転換もないし、ポストが上がることも、給料が上がることも原則としてないのだ。

社長になりたかったら、最初からエリートコースに乗らなければならない。もちろん、そこでは激烈な競争が待っており、這い上がっていくというのは並大抵のことではない。しかもその競争は決してフェアなものとは言い難いのだ。

アメリカの企業で成功するタイプは、「人の足を引っ張るのがうまい人」とか、「上司へのゴマスリがうまい人」、「強いコネクションを持っている人」であることが実は意外に多いのだ。

日本と同じだと言うかもしれないが、社内での競争は日本と比べものにならないくらい激しいのである。

どういう人材が欲しいですかという質問をすると、アメリカ系の企業では、冗談交じりに「それは僕より能力の低い人さ」という答えが返ってくる。もちろん完全に噓ではないからジョークになるのである。(『年収300万円時代を生き抜く経済学』)

 

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雇用形態が日本はメンバーシップ型で、アメリカはジョブ型だといわれますね。

その違いはあるにせよ、キツイ経営者、キツイ上司の締め上げを排除して、ゆるい横のつながりでゆるい仕事をしてきた結果、日本の今の停滞につながっているのか?

 

アメリカ型の理不尽な競争社会はしんどいですよね。

しかし、結果としてアメリカ企業はイノベーションを生み出してきた。

だから、ちょっと難しい問題ですよね。 

 

本日の記事は以上です。

 

☟『出世のレールから外れたくらいで落ち込むな!出世競争はコスパが悪すぎる』石山リョウジ 著

☟『競争からちょっと離れると、人生はうまくいく 禅的、「比べない、責めない、こだわらない」生き方』枡野俊明 著(三笠書房

☟『99%の会社はいらない』堀江貴文 著(ベスト新書)

 ☟『年収300万円時代を生き抜く経済学 雇用大崩壊! 自分らしい生活を送るために』森永卓郎 著(ゴマブックス)