こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
ちょっとローカルな記事ですが紹介します。
福岡県筑後市の八女工高3年が、合格率1割以下の国家資格「第三種電気主任技術者試験(電験三種)」に合格した。同校では10年ぶりの快挙というもの。
2年生の春から独学で試験対策を続け、2度の挑戦を経て、資格取得に必要な4科目に合格。
この高校生は入学時から「高校生活の中で大きなインパクトを残したい」という志を抱いていたといいます。
勉強はすべて独学で、疑問点は参考書やインターネットを使って調べた。自宅で1日2時間、休日は半日机に向かい、コロナ禍で休校になった昨春はとりわけ集中して勉強。
学校では部員1人ながら相撲部として対外試合にも出場した。「一人でも目標に向かって何をすべきか考え、努力してきた。試験の勉強もそれと共通する部分があった」(西日本新聞)
素晴らしい。
若いのに凄く明確な目標を持ち、尖った感じで我が道を行く。しかもイケメン。
うちも娘が3人いますが、どうやったらこう我が道を行く正しく尖った子が育つんだろうという感じですね。
職種を選択していく際に、総合職でいくのか、一般職でいくのか、専門職でいくのか?
佐藤優さんは著書『メンタルの強化書』のなかで次のように指摘しています。
-PR-
総合職は会社の将来を担っていく立場を目指し、係長、課長、部長と昇進し、最後は役員までをも目指すキャリア志向の職種です。
一般職はそのようなキャリアを目指さず、総合職の付随業務や事務作業を担当する仕事になります。
ゼネラリストとしてトップを目指す人は、本業の仕事が好きで、趣味と仕事がほぼ一致しているような人でなければ務まらないでしょう。
一方、一般職の人はどうかと言えば、これは完全に働き方改革の流れの中で、それに準じる形で仕事をこなすことを最優先に考えるべきでしょう。
残業を一切しなくて済むように、自分なりに工夫し生産性を高めるのです。
もはや上司が会社に残っているからと言って、つき合い残業をする必要もありません。会社だけでなく社会全体がそのような流れに入っているので、遠慮する必要はありません。
仕事はあくまでも収入のためと割り切り、9時~5時の仕事の間だけ仕事に没頭する。
仕事に楽しみを見出さない代わりに、プライベートの時間をいかに充実させるかがポイントになります。趣味やサークル活動、場合によっては本業に差し障らない範囲での副業も考える。
専門職になると、仕事のスキルを高めつつ、より良い条件を探すという仕事の仕方になる。また、場合によっては独自のスキルを活かして副業をする人もいるでしょう。
いずれにしても専門職の人は、表向きは働き方改革の流れに沿いながら、自分流に仕事を進めていくことになると思います。
この人たちの強みは、体が丈夫であるうちは、そして求められるスキルがあるうちは、ずっと働き続けることができるということです。
仕事が自己実現になっている人が多いでしょうから、仕事を続けられるうちは張り合いを持ちながら生きていくことができる。お金では得られない仕事と人生の満足感を得やすいのも専門職の人たちかもしれません。
僕は今までさんざん書いてきたように、完全に2番目の一般職型ですね。
一方、冒頭の記事にある彼は専門職志向。
僕は公立の進学校に進みそこそこの国立大学の文学部を卒業したのですが、40代の今になって事務の仕事にやりがいを失い、パワハラ上司に潰されるなど人間関係も苦痛。佐藤さんの指摘の通り働き方改革の本流をゆく限りなくグレーな一般職。
若くして専門技術を高めて自己実現を目指す、記事の彼を羨ましく思いました。
【Photo:西日本新聞】
妻の情報によれば、近隣の工業高校、商業高校のレベルは上がってきているそうです。
もともと専門分野の教育に強みがあり優秀な人材を輩出してきたと思いますが、妻によれば、公立の普通高校の偏差値レベルになってきているというのですね。
先行き不透明な時代ですが、ITやロボットなどのテクノロジーの進歩の波を受けて、昔よりもクリエイティブで楽しいビジネスの可能性は拡がっていて、やる気のある学生が増えているのかもしれませんね。
冒頭の記事のような若者が増えていくのは頼もしいと思います。
箸にも棒にも掛からぬショボい事務職のオッサンのオピニオン記事は、以上です。
☟『メンタルの強化書』佐藤優(クロスメディアパブリッシング)