こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は一般事務系サラリーマンですが仕事と上司との関係で疲弊し、約半年の休職を経験しました。
仕事も家庭も自分の時間も充実させて、尚且つ、疲弊して潰れないようにするにはどうしたらいいのか?
休職して以降このことを最重要課題として日々考えています。
さて、料理研究家で栄養士の山際千津枝さんという方がいらっしゃいます。
地方のローカル番組に出演したり本を出版されています。
この方がある地方紙にコラムを書いていまして、この内容が個人的に凄く気になりました。昨日に引き続き、内容の一部を引用します。
少し前、私(山際氏)がテレビ番組で料理を担当していたころの出来事。準備室から熱々のお鍋をスタジオに持っていくとIHヒーターの上に台本が載っていて鍋を置く場所がありません。
両手もふさがっているので、近くに立っていた男性に「そこの台本退けてくださるー」と気軽に声をかけました。そして思いもよらない反応に自分の耳を疑いました。
「僕の仕事ではないですから」
コロナも怖い豪雨も、地震も心配。そして、この悪気のない、天然とも言える気遣いのなさも不気味に恐ろしい。このごろ怒るに怒れない出来事が増えているような気がします。
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百歩譲って、この男性は台本を退けてやればよかったと思う。
しかしです。
鍋を動かすのであれば、まず動かした先に鍋を置ける場所があるのかどうか、先に確認して動かすのが筋ではないか?
「人が助けてくれるに違いない」と思うのは、とんだ思い違いだ。
いや、この男性が働いている環境がとんでもないブラック職場かもしれない。
心が病んでいて、全うな対応ができなかったかもしれないのだ。
山際氏の想像力の無さと言わざるを得ない。
ところで、雇用形態には「ジョブ型」と「メンバーシップ型」というのがあるそうです。
職務範囲が明確に定められていて、比較的転職がしやすい欧米型の働き方が「ジョブ型」。
一方、職務範囲があいまいで、終身雇用、年功序列といった特徴がある日本的な働き方が「メンバーシップ型」というそうです。
欧米では職務範囲が明確なので「それは私の仕事ではありません」といって拒否することが普通にあるそうです。
この日本的な「メンバーシップ型」雇用が、日本の労働環境や産業のイノベーションを阻害しているということが各方面から言われています。
日本は欧米式の「ジョブ型」雇用に移行すべき段階に来ているのです。
ですから、この男性は時代の最先端を行く「ジョブ型」の働き方を実践していたのです。
山際氏は「働き方改革の波が来ている」ということに思い至らなければならない。
高齢になると気が短くなるそうだ。
やむを得ないことかもしれないが、この人もその類いかもしれない。
このコラムにはまだ続きがあり、あと1つ似たようなエピソードが書いてあります。
これについてまた後日取り上げたいと思います。
本日の記事は以上です。
☟『コロナショック働き方改革昭和のおじさん撃沈ジョブ型雇用』森慎之介
☟『検証 働き方改革 問われる「本気度」』日本経済新聞社 編(日本経済新聞出版)