こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
こうやってなにかテーマを決めて記事を書くことを続けてきて、もう2年半になりました。
当初は堀正岳さんの『ライフハック大全』という本を読んで、ブログになにかを書いていくことの意義を次のように整理しました。
▶ブログは情報アウトプットの最高のトレーニング
ブログを続けていると、しだいに興味のある話題についての記事が増えていき、同じカテゴリで集約した際に、自分自身でも活用できる情報の倉庫、ストック情報にもなっていくのです。
▶全ての発想は、①コピーし、②変容し、③合成するという3段階で起こる「リミックス」である。(カービー・ファーガソン)
▶良いアイデアだけを生み出すことはできない。しかし、大量の悪いアイデアを生み出すことはできる。そして、それが良いアイデアを作るためのカギになる。
▶質の高い文章を生み出すためには、10万字のインプットと5千字のアウトプットが必要である。(勝間和代)
▶「やるべきこと」や「気になっていること」をすべて書き出して頭を空にすることで、心が軽くなり、ストレスから解放される。
▶作家のジュリア・キャメロンは、毎朝3ページ、とりとめもなくただ筆を走らせるだけの文章を書く「モーニング・ページ」という習慣を提唱しています。そんな一見意味のなさそうな繰り返しも、やがて膨大な蓄積となって、本物のクリエイティブさを生み出すことにつながります。
自分のためにライフログを書く。
自己満足でよい。
要するに日記です。
日記なので他人が読んだときに意味が分からないということは往々にしてあります。
ネット上に公開するからには、少しでも読まれるに耐え得る文章を心掛ける。
しかし、そう心掛けてもしょせん独りよがりの素人の文章です。
ほとんどアクセスはありません。
ヤフーポータルのような膨大なアクセスを集めるものを除いて、あとはグーグルの検索エンジンを攻略したウェブサイトが、多くの人に読まれることになります。
ネットにコンテンツを公開することの意義を多くの人にアクセスしてもらうことだとすれば、それはすなわち「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization、SEO)」を攻略できるかどうかにかかっています。
就活情報サイトに掲載された「底辺の仕事ランキング」という記事に批判が殺到したというニュース。
フジテレビ「めざまし8(エイト)」でコメンテーターのカズレーザーさんが「なんでこういうバカなラベリングをしたのか目的がわからない。批判されてしかるべきだと思う」とコメントしています。
「底辺の仕事ランキング」という記事を見て、まず第一印象はカズレーザーさんのように「なんでこういうバカな」ですよね。
まあそれはそうなんですが、そもそもネットにはこういう検索優位を狙った内容の無い記事が溢れているということです。
人はネットで何か調べようとして検索します。
分からないことに対して検索したら説明らしきものが書かれているコンテンツが良いコンテンツだとグーグルに判断されます。
その説明が大した説明でないことが多いんですが。
上に書いたように、極論すればネット上のコンテンツの価値はSEOを攻略したかどうかで決まる。だからネットの記事ってこんなもんなんです。
【引用元:J-CAST.com】
グーグルの検索エンジンがネットを支配するようになって、ネットの記事というのは「底辺の仕事ランキング」に代表されるような、紋切型というか、ステレオタイプの記事がスタンダードになりました。
ちなみにステレオタイプとは、「多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識、固定観念、レッテル、偏見、差別などの類型化された観念を指す用語」で、アメリカのジャーナリスト、ウォルター・リップマンが命名したそうです。(wikipedia)
インターネットにおいて多くの人に記事を読まれるためには、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization、SEO)」と呼ばれる手法でキーワードを選定したりウェブサイトの構成を調整することが一般的です。
このSEOのノウハウを多くの人が真似てテンプレート化していった結果「底辺の仕事ランキング」のような記事が検索上位を占めるようになり、紋切型、ステレオタイプのウェブサイトのスタイルがグーグルの検索エンジンに評価されて一般化しました。
ステレオタイプとは、今一つテーマとなる対象に切り込んでいない、掘り下げた考察が十分でないコンテンツと言い換えてもいいでしょう。
難解で複雑な考察が入っているより、多くの人が読んで文章を理解できるかがグーグルに評価されるポイントです。
つまりアクセスを集める記事を書くには多くの人が読んで意味が通ることが優先で、発信する目的や内容の妥当性は二の次。これがステレオタイプの記事を量産する。
いま最も一般的で代表的なウェブサイトのスタイルは、「底辺の仕事ランキング」そのものなんですよ。
ネットとはそういうものなんです。
谷原章介さんや梅沢富美男さんのような反応をすることに物凄く違和感を感じます。
テレビや新聞や雑誌のように多くの人が制作に携わるのと、ネットのコンテンツの制作プロセスは根本的に違う。
練りに練った完成品を公表するのではなく、むしろプロトタイプをアップして検索優位を検証して手直しするやり方が推奨されます。
「底辺の仕事ランキング」は企業のサイトかもしれませんが、2~3人がチェックした程度でしょう。
多くの人が僕のように誰からの推敲も受けない日記のような記事をネット上にアップする。
あるいはアフィリエイトを組み込んでSEO優位を狙った記事をネット上にアップする。
そういうものがネットのコンテンツなのであってテレビや新聞や雑誌とは全く違うものと理解するのが正しい。
とはいうもののヤフーポータルのように多くの人に読まれるコンテンツになると、ネットに慣れていない人たちがテレビや新聞や雑誌を批判するようにネットのコンテンツを批判します。
冒頭に戻りますが「なんでこういうバカなラベリングをしたのか目的がわからない」となるのは致し方無いところです。
自己満足コンテンツがネットの特長だとしても、もう少し「こういう見方ができないか」「こういう角度から考えたらどうか」「立場が変わるとどう見えるか」といった考察や反省や自己批判を深めていきたいものです。
本日の記事は以上です。