こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
正しい数字(データ)を知らずに意見を言うことは怖いことです。
2012年にお笑い芸人の次長課長・河本準一さんの親族が生活保護を受給していたという週刊誌報道があり大きなニュースになりました。
僕は当時これを見て「芸能人でありながら税金を食い物にするひどいヤツだ。これは犯罪レベルだ」と激怒したんです。
次長課長、好きだったんですけどね。
母親の生活保護受給「返還する」 河本さんが謝罪: 日本経済新聞
このケースでは法的には不正受給には当たらないということだったようですが。
しかし、このごろ高橋聡さんのツイートで次のようなものがありました。
生活保護捕捉率の国際比較。
— 高橋 聡-40歳からのWebライター (@Anti_Neolibe) 2021年8月31日
ドイツ 64.6%
フランス 91.6%
イギリス 47~90%
スウェーデン 82%
日本 15.3~18%
日本の生活保護の捕捉率は2割弱。
日本で「生活保護を受けるべき人たち」は1000万人ほどいます。
一方、バッシングされる不正受給は0.4%。
生活保護のハードルをもっと下げるべき
最近日本人の賃金や生活水準に関する国際比較のデータをネットで見ることが多くなったんですが、生活保護捕捉率の国際比較はビックリですね。
日本はほかの先進国に比べて捕捉率が異常に低かったんですね。
「捕捉率」の計算の仕方が分からないんですが。
ともかく高橋さんによれば日本の生活保護の捕捉率は2割弱しかないということなんです。
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生活保護捕捉率の国際比較。
ドイツ 64.6%
フランス 91.6%
イギリス 47~90%
スウェーデン 82%
日本 15.3~18%
日本の生活保護の捕捉率は2割弱。
日本で「生活保護を受けるべき人たち」は1000万人ほどいます。
一方、バッシングされる不正受給は0.4%。
生活保護のハードルをもっと下げるべき
高橋さんのおっしゃる通りかと思います。
不正受給は0.4%しかないんですね。
不正受給は割合からしたら大した問題じゃなかった。
芸能人の生活保護費受給騒動は、数字のうえではバッシングされるほどのものじゃなかったんです。
それよりも問題は受給すべき人が受給していないということ。
生活保護のハードルをもっと下げるべき。
明らかに制度運用に問題があったんです。
日本は少子高齢化の真っ只中で経済は衰退期。
日本人全体が経済的に貧しくなっているといわれるようになりました。
しかしそれ以上に問題なのは、所得レベルの最下層の人たちが主張すべきことを主張できていない、受給する権利があるものを受給していないということだったんですね。
真実を知らずに意見を言うことは怖くて恥ずかしいことですね。
本日の記事は以上です。
☟『生活保護の受け方がわかる本(第3版)』神田 将(自由国民社)
☟『コレだけで生活保護が簡単に受けられます:私は月額29万円の生活保護費を支給されました』村田 妙美子(日本実用新書)
☟『生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困』大山 典宏(PHP研究所)