こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は一般事務系サラリーマンですが仕事と上司との関係で疲弊し、約半年の休職を経験しました。
仕事も家庭も自分の時間も充実させて、尚且つ、疲弊して潰れないようにするにはどうしたらいいのか?
休職して以降、このことを最重要課題として日々考えています。
以前の記事で次のように書きました。
こうなったら、15分、30分の細切れ時間を全力で有効に使いたい。
仕事のときは仕事にハマる、家族サービスのときは家族サービスにハマる、自分の時間があるときは自分の時間にハマる。これを「悩んでいる暇もないほど高速で切り替えていく」ということを可能にしていきたい。
しかしよく考えると、今より更に忙しくなったら、色んなことを更に高速でこなしていかないといけなくなります。それでいいのか?
このごろ「労働生産性」というのがマイキーワードとなっています。
日本経済新聞社 編『検証 働き方改革 問われる「本気度」』のなかで、働き方改革に対する5つの提言がまとめられています。
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日経新聞は5つの提言のなかで、1人当たりの労働生産性を5年で世界トップクラスに引き上げる、という目標を掲げています。
では、労働生産性を高めるとはどういうことで、どうすればよいのか?
「少ない努力で大きい成果を生み出す」といっても、イメージが湧かない。
この問題について、社会派ブロガーちきりんさんは、著書『自分の時間を取り戻そう』のなかで、ひとつのヒントを書いてくれています。
ちきりんさんは生産性が高いサービスの例として「Uber」と「Airbnb」を挙げています。この2つは、人生の余り時間、自動車の空き時間、家の空きスペースという3つの資源を有効活用することに着眼したサービスです。
「資源の有効活用=高生産性」ということです。
僕自身の仕事に置き換えて考えてみます。
僕は製造業でもサービス業でもない一般事務職ですが、年配のお偉いさん方に事務連絡するのに郵便で手紙を送っています。
多いときだと100通近くなることもあります。
そして、郵送代がもったいないので、歩いて行けるところには手渡しで手紙を渡しに行っています。
年配のお偉いさん方にメールやLINEで連絡できません。
失礼になるという以前に、メールやSNSの連絡網を構築することが現状ではほとんど不可能です。
この1つの事例だけ考えてみても、相当生産性が低いということが理解できます。
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冒頭で書いたように、目の前の問題を「さらに時間を投入することで解決しよう!」とか「手足を速く動かして解決しよう!」と考え続ければ、その生活はどこかで破綻してしまいます。
ちきりんさんは、「体を速く動かすことが、生産性の高い働き方」と思っているのは、生産性の概念を理解していないといいます。
「資源の有効活用=高生産性」とは、ちきりんさんによれば次のように言い換えることができます。
目的がイノベーションであってもクリエイティビティの発揮であっても、もしくは議論であっても、常に「どんな方法を採用すれば、もっとも生産性が高いか」と考えることが必要です。
「今、自分が手に入れたいモノを手に入れるための、もっとも生産性の高い方法はなんなのか?」と問い続けていれば、なにをするにも生産性がどんどん高くなります。
やみくもに生産性を上げるということを考えるのではなく、まず‟自分が手に入れたいモノ”を明確にすることが必要ではないでしょうか?
前の記事で書いたように、ゴールが明確でないのに過剰品質を追求している。
市場縮小に抗って、無理やり需要を作ろうとして、仕事を増やし、生産性を下げている。
これが、いま日本の社会で起きていることではないでしょうか。
目的を明確にする。
目標を具体的に設定する。
これができれば、次のステップとして、どのルートを通れば一番楽に山頂に到達できるか?ということを考えるようになります。
ここで言う「目的」「目標」「ゴール」は、例えば菓子メーカーが「新しいパッケージのケーキを作る」というような、無理やり需要を作ろうとするものではありません。
「目的」「目標」「ゴール」の設定は、例えば、「交通事故をゼロにする」とか「誰でも宇宙旅行に行けるようにする」とか面白いんじゃないでしょうか。
ある種の飛躍や荒唐無稽さを含む「夢の具体化」のようなものがいいんじゃないでしょうか。
本日の記事は以上です。
☟『検証 働き方改革 問われる「本気度」』日本経済新聞社 編(日本経済新聞出版)
☟『自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』ちきりん 著(ダイヤモンド社)